アーランドがらみの記事ばかり書いているが、キングス・オブ・コンビニエンスには
素敵な片割れアイリック・ボウが居ることも忘れてはいけない。
アイリックはサッカー選手並みのマッチョ体系に"小奇麗ガットゥーゾ"、
彼なしにはベルゲン・デュオは成り立たない"ロード・オブ・安売り王、小作りなイライジャ・ウッド"、
と言ったところか・・・。
イタリアではこっちの方がもてはやされているせいか、
アーランドのドイツユニット、ホワイテスト・ボーイ・アライヴのCDは見当たらない。
アーランドのもてない具合とショッキングな赤毛に
奇行子と思われがちだが、ただの音楽好きの熱中症+才能ありなだけで、
実際はアイリックのほうがやばかったりする。
まあ、その辺は写真をを交えながら紹介して行こうと思う。
Skog そしてデビュー当時
Kings・・・以前、高校時代にアーランドと他2人のメンバーで結成したSkog、ベルゲンを中心に活躍し(生意気な高校生が地元を離れている場合ではない)、
歌われていた。
アイリックはリードギター担当であった、
ボーカルは勿論アーランドだ。
今は想像できないクセ毛の短髪、
どこぞの根暗文系パンクバンドの兄ちゃんチックで
今のような身だしなみハンサムには見えない。
キングス・・結成当時のインタビューにて。
10年前のアイリックは写り方がなんだか、堂島公平とか
ナチュラル系が売りのJ-pop兄ちゃんチックだ。
逆にアーランドは性格きつそうで気難しそう・・・。
このインタビューではバンドの役割分担について追求されている。
素敵なオリーブ生活のアイリックともてない負け犬アーランドという正反対のコンプセントは売り込む戦略の一つだったのか?など、鋭い質問にアイリックはこう答えた。
"僕はかわいい彼女がいる、でも一人で歌えるのはアーランド、曲を書くのも彼。つまり、彼女がいないからって不幸か?それは常識的にそう思われているだけで、
実際、僕は才能茂る彼がうらやましいよ、それに彼のほうがもてるんだ。"
アイリックの優しいアーランドへの気遣い・・・、
高校時代から付き合っている素敵な彼女がいるアイリックには入り込む隙間などなく、だったらアーランドというファンもいたことがあったのだろう。
モテない私が言うのも何だが、必ずしもパートナーがいることが
幸せとは限らない。
ハンサム計画実行中のアイリック、
Toxic girl のプロモより。
まだ髪が短くてボケ面、引き立て役のアーランドのおかげで
まあ・・・かろうじて"素敵な方の彼"でいられる。
一枚目のアルバムアーティスト写真から
既に10年前の写真。
素敵実行中のアイリック、もてたくてパーマネント・・・いや、天然だろう。
写真慣れしたのか、右下のショット以外は
かなりポエティックなロマンチック伝説
兄ちゃんしている。
とか言っておいて、
知らなかったらベルゲンですれ違っても
なんとも思わなかっただろうな、
逆にアーランドにはショッキングな見た目に驚きそうだけど。
ちなみにこの青いシャツ、未だにライブや他の写真でも着てる。
←この写真だけ、普段着兄さん。
授業が終わり、これからバイトに繰り出す
勤労学生風。
バイト先はベビーシッターやってるアイリックと郵便局で深夜の小包の仕分け
やってるアーランド。
2枚目のアルバムが出たころ(2004)
白いスーツはお笑い芸人みたいだな。
髪の毛も伸ばし中でハンサム道まっしぐら、
このあたりでアーランドの表情はとんがりキッズをやめて
運命を受け入れたキテレツ大百科になっていく。
多分、この時期のアイリックが一番、素敵な時期なんじゃないかな?
髪の毛の不潔そうな感じとかいい男風な服の選び方とか、
ジャージ着て引き立ててくれる相方に感謝。
休止期間中
一時休止は学位習得のため。
ベルゲン大学で心理学を勉強していた彼、現在は建築セラピスト。
少し清潔感が出てきて
おっさん準備中。
髪の毛は黒いのに目は青いのね・・・うっとり。
真ん中の写真、花があるけど、
アーランドの面白みには負ける。
この期間、アーランドはベルリンに移住、ホワイテスト・ボーイ・アライヴを結成し、
ライブ活動に明け暮れるが、このグループではアルバムを一枚だけを製作するはずだったのに、継続を決める。
男の嫉妬とは怖いもので、アイリックはこれ見よがしに
元々高校時代の友達であったSkogのメンバーを招集し、Kommodeを結成。
大学を卒業し、建築セラピストになり、就職までしたのにベルゲン市議会員に立候補するなど、
壊れ風味な30代。
更にはアーランドと休暇で行ったメキシコでけんか別れしたそうだ。
全てのイカれ行為はこれが根源と思われる。
こちらが Kommode のメンバー写真って、高校の同窓会。
アイリックの目が限りなく死んでいる、勉強しすぎのストレスか?
サウンドは Skog 時代は何処吹く風、アイリック好みの女の子のハート射止めテイスト、ムーディーでスウィートで・・・、
ベルリン男子音楽のホワイテストを愛聴する私には甘さの酔っ払い・・・。
アーランドと仲直りをしてしまったあと、このバンドは数回のライブを行っただけで
CDは発売されず、曲を楽しめるのはWeb上だけになってしまった。
甘ったるさに酔っ払いたい方は下記のリンクでお楽しみ下さい。
仲直りそして3枚目のアルバム
アーランドとの仲が戻ると、お互いのバンドで一緒にライブをやったり、
キングス・・・の方でも2ヶ月間ノンストップライブを行うなど、
お互いの存在に対して心理的追求をしたそうだ・・・。
アーランドがみずみずしさを保っているのに、
アイリック、彼って枯れた。
筋肉つけた素敵なボディもちょっとたるみが始まっておっさん臭い、
おしゃれだった服もベージュ系で中年まっしぐら・・・、もう、若々しいブルーは着れない。
というか、アーランドのベージュセーター、下に着ているTシャツがピンク色だって、
カメラさんは指摘しなかったのか?
しかもこのセーター、2000年当時から着ているものと同じだ、
仲直り後はアイリックにも少し素敵が戻ってきて、
スペインで行われたライブ映像もエアリーなパーマに無精ひげの彼は
スッキリした表情でさわやかなのに、アーランドを見つめるまなざしが熱い。
逆に運動部会系おっさんになっちゃったのかな?
ビデオが他人様のものなので、こちらのリンクでその様子をどうぞ、
何でカバーでこんな歌を選んだのか?
聞き取りやすいので良く聴いていただきたい。
変わり者に見えるアーランドは才能ある常識内の芸術家であるのに比べ、
音楽で成功したにもかかわらず、建築セラピストという仕事があるにもかかわらず、
別のバンド結成したり、市議会議員になろうとしたり・・・、
アーランドが持っていない修士の学位や幼馴染の彼女と築いた家庭、
安定した収入に、生まれ育った街で暮らす幸せを持っているはずのアイリック。
素敵な方の彼は、アーランドのような幸せを実感していないのかもしれない。
というのも、私自身、アーランドからハッピー光線のようなものを感じる、
彼の音楽からは幸せの瞬間を発し、聞いているだけの私にも
それを分け与えてくれているような気がしてならない。
そういう部分も含めて、アイリックは彼を崇拝しているのだろう。
うーん、私は逆だと思うよ。
ベルゲンの大学付近からこんな二人が出てきたらどうしよう・・・。
とりあえずサインもらっておこうかな?