ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

出会いは山小屋?

雪の降る日曜日の朝、向こう側が白くて見えない。
こんな天気でも、大きな窓から見えるのは犬の散歩をする人たち。
道を歩けば、おしっこで黄色くなってる雪・・・。
 
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午後の一時を回ったころには眠たげなランディが
愛車のアウディに乗って来た。
 
今回目指す山小屋は
オスロ北側のグレフセンコッレン(Grefsenkollen)
というところだ。
 
雪山の経験が全くない私は、これから何をするのか持ったく想像がつかず、
スキー板を抱えて車に乗り込む人々を横目に、車止めの遮断機を越えて白い向こう側に消えていく。
狭い道の左右にはスキー通過跡が深く刻まれていて、
そこを避けて、道の真ん中を歩くように指示される。
 
出会いの山小屋にはどういう人が、来るのだろうという話題で盛り上がる。
私のマニアな趣味を把握しているカミッラは
昨晩、トラムの中で見たレシート読み上げ男の話を持ち返してきた。
トラムの中で友達とレシートの内訳を話していたその男こそ、
金髪のかわいい若者でいかにもな自分好みだったが、
心理テストにでてくる井戸が枯れてる私は、カミッラに指摘されるまで気が付かなかった。
 
そういう話を公共の場で大声で話されると、自分の変態具合がばれてしまう。
 
一時間ほど歩いたところで山小屋が見えてきた。
 
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カミッラがあんなにもったいぶっていた
山小屋の正体は・・・・・
 
山の中のある峠の茶屋。
 
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スキーの休憩所の方がわかりやすいかな?
こういうところで男女が出会うのはほぼ、アダルトビデオの世界だろう。
というわけで、いつものようにあほな会話をして時は経って行った。
 
この山小屋カフェではファミリーやおっさんのスキー友の会連中ばかりで
金髪なびかせた素敵なお兄ちゃんどころか、子泣きじじいすら見なかった。
カミッラもランディも何を待っていたのだろう?謎だ。
 
なぜかココアを勧める2人、コーヒーより若干高めの値段設定なのだが、
そういうのならと挑戦してみたが、私には渋いコーヒーの方が好きだな。
ここではノルウェー伝統菓子、レフセを食べる、シナモンと砂糖をバターで練ったようなクリームがクッキーとホットケーキの間のような生地に挟まっている。
おいしいけど、病み付きにはならない。
 
数時間が過ぎ、外にでる。
 
道を外れて雪に埋もれたみたり、バーベキューやってる無理やりレジャー家族や、
スキーでご機嫌のご主人がうっとうしそうな犬を観察したり・・・。
 
暗くなった道に迷ったらあの"ホワイト・アウト"現象にあうと思い、
まだ陽のあるうちに退散させてもらった。
 
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カミッラから借りたスキー用ズボンは、白地に青い花柄で本当にかわいいけど・・・
なぜかベルボトム
私持ってきたコートはウールの黒でフレンチスタイル、
ズボンとのミスマッチが間違ったフラワーチルドレン、
しかも靴だけはしっかり雪山登山用・・・。
張り切ってるのかあきらめてるのか・・・。
 
雪崩にあわなくて良かったとか、道間違えないでよかったとか、
初めての雪山ピクニックは無事に終わったわけだが、
雪山のロッジを舞台にした恐怖映画、
"シャイニング"や”フリット・ビルト”を思い出した。
 
世界が真っ白けというのはなんだか危ない気がする。