ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

氷点下-25℃のもてない音楽

昨日で、大学で習得しなければいけない考古学の全テストが終了、
その科目は"古代ギリシャ、ローマ美術史の考古学III"
たったの4単位のために読んだ本の総数は7冊。
 
現在、次の試験に向けて頑張りたいのに
脱力感?軽いうつの様な、何もしたくない状態です。
 
 
そういうわけで、
 
大好きな音楽記事でも書いて、再始動を試みてみましょう。
 
The Whitest Boy Alive
イメージ 1
むさ苦しいゲル男子、左からキーボードのダニエル、
ベースのマルチン、ボーカル兼ギターのアーランド、ドラムのセバスチャン
 
アーランド君がノルウェーのベルゲンを抜け出して、ドイツのベルリンで始めた電子音楽グループ。
ミュージシャンの引越し先は、ロンドンとかニューヨークがスタンダードなのに、
なんかオタクな引越し先だなぁ・・・、現在はKings of convenienceのアイリックにお願いされて
私の甲子園、ベルゲンに戻ってきております。
 
70年代のジャーマンテクノや、80年代のニューウェーブを意識した音に
もてない要素を盛り込んだ、虚しい気持ちと電子音楽が同居するファンタスティッヒなグループ。
私が今一番好きなサウンドがこのグループ!
 
歌っている内容は悲しいことが多いけど、
Kings Of Convenienceを聞いた後に駆られる郷愁感がないのは
アーランド君の持つ隙間(間抜け?)センスがのおかげかな?
かっこ悪いところを隠さない魅力は、私の考古学記事に共通するものを感じる。
 
 
Dreams(2004)
 
電子音楽に慣れていない人でも、すんなり入っていける
隙間はアーランド君のギターと、繰り返される難しくない英語、
そしてノスタルジックなメロディーにあるのかもしれない。
 
クラブシーンで人気のGolden cage、
アメリカの病院ドラマ"グレイス・アナトミー"の挿入歌にもなった
Done with you収録。
 
根暗男子の心意気に胸キュンな一枚。
 
Rules(2009)
 
二枚目のアルバムは上のDreamsに比べて、やや洗練されて
さわやか感アップかと思いきや、コンプセントは全く変わっていない。
 
"駄目だと言われたことをやった。"というアーランド。
大成功して、タイアップされた1517と言う曲は
なんと、ヨーロッパのサッカーFIFAオフィシャルソングとして
1年間、スポーツニュースで流れ続けたが、
イタリアでの知名度はかなり低目。
 
 
 
 
 
イメージ 3
 
1517
タイアップもあって、シングルカットされたこちらの曲。
タイトルの数字は年号、ルーテルによる宗教改革を示すのだが、
歌詞の間に出てくる"北ヨーロッパの民は中世から・・・"という節、
イタリアではルネサンス期だけど、ドイツではまだ中世なのね。
 
 
 
 
 
レコード会社はBubbls recordsという、ベルリンのレーベルから出ている、
発足したばかりのレーベル創始者はこちら↓
イメージ 2
・・・・アーランド君とベースのマルチンでした。
商業用とは思えない、個性的なサウンドは自己出版だったからなのね。
 
ついでに・・・考古学のメソドでこの写真を分析すると、
アーランド君のズボンは夏のコンサートで履いていた、
ノルウェーの古着屋Fretexで購入と思われるチャックの部分のしまりが甘いもので、
掛けているメガネから、2008年頃に撮られた写真のようだ。
イタリアではおホモ達宣言の左右色違いの靴下、
そしてThe Smithsの名曲"How soon is now?"Tシャツ・・・。
髪の毛から足の先まで、変人扱いされそうなルックスだ。
 
Figures
アルバムDreamsより
 
 
 
 
 
 
 
 
1517
 
Rules収録、ベルリン箱入りライブ。
ドラムの男が萩尾望都の漫画に出てきそうな
ギムナジウム出身と言った感じの
どドイツ人ルック。
 
 
 
 
 
 
アーランド君、こっちのバンドで演奏しているときの方が、楽しそうに見えるんだよね。
アイリックが嫉妬して、市議会議員に立候補するわけがわかる、
そして、仲直りしたからって、投票日前日に棄権するなんて誰が見ても依存宣言だね。
 
 
 
 
Kakkmaddafakka
イメージ 4
アーランド君の故郷ベルゲンのクソガキバンド。
自分が男でベルゲンに生まれていたら、
この中に居たと思えるほど、もてなさそうな方達。
 
人によってはかなり耳障りな1枚目のアルバムだが、
先日発売したシングルはアーランド君の監督により、かなり良い出来。
アルバムは来月末発売予定なので、楽しみ。
 
音源はまた次の機会に・・・。
 
彼らのビデオブログはベルゲンで撮られているので、
美しい景色に見とれているうちに、いつの間にか気になる存在に!
 
こちらのビデオ、Kakkのライブに
遊びに来たアーランド君と、くっついて来たアイリック、
アーランドの方ばかり見ているのが気になる。
後ろで踊っている金髪のお兄さんが、Kakkのリーダー。
 
 
 
 
 
 
Razika
 
イメージ 5
 
イタリアではモテモテなはずの金髪娘4人組なのに・・・いまいちぱっとしない見た目。
彼女達もベルゲン出身、方言の話をすると、アーランド君のノルウェー語はカミッラが話すのと同じ標準語、
アイリックには"少々"のベルゲン訛りがあるらしい。
 
まだ出始めのグループなので、あまり資料はない。
音もいかにもなインディーガールズバンドだが、
悪くはないかな?
4月に初アルバムをリリースする予定だが、一体何処のレーベルと契約してるのかしら?
 
Kakkmaddafakkaの全ノルウェーツアーに着いて行くそうだ、
そして三月にノルウェー旅行を計画している私は
勿論、彼女達のコンサートを念頭において、計画を立てて行きたいと思っている。
 
 
しかし、骨太なお姉さまたち・・・、所々に見えるタバコとスヌースの箱が、
もてない症候群。 
 
 
 
去年、自分が復活したように感じたのは、数年ぶりに吸ったベルゲンの空気と
10年ほど置き去りにしていた、音楽の楽しみを取り戻したことが大きいと思う。
周りからはもっと変人扱いをされているけど、
新しい音楽との出会いは、自分の中でリナッシタつまり、ルネサンスが起こったような気分。
私がイタリアで飢えていたのは好きな音楽だったのかも。
 
追記
 
 
 
・・・大切にとっておいたベルゲンスープの素、
テストが終わって食べようとしたら、賞味期限が切れてた。
 
カミッラに頼めば、送ってもらえるけど・・・
こうなったらベルゲンまで買いに行ってやる!