ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

夜の鳥②

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左の修道士さんと公園へ散歩に行きました。

 
賭けごとで散財したあと、その罪償いに修道院へ入ったそうです
後ろのはげ頭は大好きなアルネ神父。
 
着いた日も寝不足だったけど、その次の日はもっとハードで
聖オラフのランチのあと、町をぶらぶら、家に帰れるー!と思ったら、
修道士と散歩ですよ。
 
なかなか感じのよい方ですが、トマス・アクイナスの話ばっかり・・・
不良修道士のホーヴァルの隣室にいるそうで、きっと言い争いがあったに違いない。
 
さて、散歩のあと、カミッラから提案が・・・
 
キッペルセンのパーティか夜の鳥をしにいくか。
 
キッペルセンはオスロの作家で、月一で無名な芸術家を集めて
ディナーパーティをしています。
一見まともそうですが、ここに来るのは怪しいおっさん&おばさんばっかり!
 
なので、”夜の鳥”をしに行きました。
 
ナット・レーヴェネ(夜のガラス)というボランティア活動ですが、
オスロの夜の見張りをするという、
ボランティア活動というにはかなり重荷で危険な任務な気がします。
 
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警察署でまず、簡単な研修を受けます。
 
先週のレビューみたいなやつで、どこで何があったかをおさらいし、
今週末は復活祭の休みが始まるから酔っ払いが多くなったり、
気温の上昇とともにビールがおいしくなるので、
気を引き締めていきましょうということでした。
 
警察署をでて、オスロのRicaホテルという
絶対にとまることはない、高級ホテルの一室でグループが集まります。
 
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ここで、数人のグループに分かれて黄色いベストを受け取り、
街へと出て行きます。
 
私はカミッラと離れて、おばちゃん二人と海辺の繁華街へ。
 
正直なところ、このババア二人じゃカツ上げの心配をしなければいけない・・・。
 
私が外国人だったので、気を使ってくれたのか、観光名所ばかり回り
そのつど、いろいろと説明してくれます。
 
店のウィンドーやスーパーの安売り広告を見て、喜ぶ様子、
・・・お前ら、夜遊びの言い訳にボランティアやってるんじゃないでしょうね?
 
なんて、思いながらも、危険な香りも人ごみもなく
お店の人たちが軽く挨拶を交わしてくれたり、
週末の雰囲気はまるでなし!
 
ナポリでこんなボランティアがあったら、誰もしたくないと思うけど、
ここでは酔っ払いの度を越した活動を見張る程度で
私のナポリでの強盗体験談におばちゃんたちが驚くほどでした。
 
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十二時半に、再びホテルにもどり、
夜食の提供がありました。
 
右は馬のサラミでカミッラの大好物です。
 
赤毛のお兄ちゃんがスマートフォンオスロ情報をやたらと調べている様子が
すっごく暗かったのが印象的。
 
ちなみにここで配られる食べ物は、オスロ商店街の皆さんからの寄付だそうで、
スナックからパンまでいろいろなものがありました。
ホテルも警備をしているという崇高なボランティアに
無料で会場を貸し、コーヒーや紅茶を振舞ってくれるのだそうです。
 
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私はひたすらスナックを。
 
一時を過ぎるころ、休憩が終わり再び外へ。
 
今度は帰った人も多かったので、6人グループでカミッラも一緒。
 
イタリア語を勉強したい男性がしつこく話しかけてくるので
イタリア情報をあげていましたが、こいつはフランス語とスペイン語で話してくるので
あまり相手にしたくなかったですが、親切に対応してましたよ。
 
同じグループの中にはハイテク坊主や吃音のおっちゃんもいて、
しどろもどろ具合がノルウェー語のしゃべれない私には心地よかったです。
 
吃音のおっちゃんは、電車やバスの時刻表調べるのが妙に好きなのか、
やたらと詳しかったのがおかしかった。
 
3時間後に無料のバスでやっと家に着きます。
同じバスにイタリア好きの兄ちゃんが乗ってきて、
嫌だな・・・と思っていたら、
 
この人、明るいところで見たら、めがねの素敵兄ちゃんでした。
しかもまだ高校生・・・ごめんよ!変な人とか思ったりして!
 
寝たのは4時過ぎ・・・・
 
このボランティア、飯も出るし、交通費も出ます。
 
危険?
 
酔っ払いのお兄ちゃんがナチスドイツの行進を真似するから、
うまくできたか見てくれと、しばらくワンマンショーを見たくらい。
 
見た後は喜んで”ありがとー!”と言って、去っていきました。
 
ナポリだったら、どれだけ絡まれただろうとか、
東洋人という理由でしらふの兄ちゃんにしょっちゅう絡まれている私には
酔っ払いのノルウェー人が私に対して、全く興味を示さなかったことが
不思議でした。
 
足は棒を通り越して、感覚すらなくなるくらい歩いたけど、
ほかの皆さんはぜんぜん平気そうだった・・・
みんなスポーティすぎる。