ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

オーレスンへ再び、ついでにカミッラも

 
懲りずに二人だけのバーベキュー大会に再挑戦。
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裏庭でまた、煙を焚き始めると、
上の階に住んでいるおば様からお声がかかります。

“この前は降られちゃって大変だったね。
残り火が心配だったから、砂をかけておいたよ。”

はい、私たちは火の後始末を雨に任せて、バケツおいたまま部屋に戻りました。
ステキなのは、このおば様が怒っている様子もなく、
にこやかに声をかけて下さったことです。
 
 
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さりげなく火の始末を注意して下さいますが、
“気を付けなさい”も“火事になったらどうするの?”なんて言葉は
一言も言わずに“防火”を気に留めるよう話かけてくれました。

心の余裕だろうか?

木炭がしけっているのか、勢いのない炎にカミッラはしびれを切らして
炭の中にジャガイモを放り込み、ついでにナスとトウモロコシまで投入。
しばらくして取り出したジャガイモは最高においしかったですが、
ナスは焼けず、トウモロコシは干からびて行きました。

そして、突然の雨、それも夕立並にすごい勢いで降り始めたので
神様からの“食べ物で遊ぶな”という警告でしょう。

火の通らなかった食材はまたしてもフライパンで焼くことに・・・
・・・再び虚しい。

さて、滞在中、どこかに旅行するつもりではいたけど、
私とも面識のあるカミッラのお友だち(女の子)を訪ねて、
行ったことのある陸の孤島オーレスンへと行くことになりました。

今回はなんと!
飛行機で移動です。
夜行バスで10時間、電車とバスを乗り継いで行くと7時間半かかる
あの陸の孤島なんですが、飛行機だと1時間弱で行けてしまいます。
と、喜ぶのは早くて、安いチケットを購入したので、
出発時間は朝の7時台で、空港までの移動を考えると結構大変。

私も自分の頭で考えるのが面倒だったので、
全てカミッラに丸投げして計画させたがために
3時半の空港行きバスに乗るハメになりました。

起きるのは夜中の2時半ですよ!

4年経ったからといって、カミッラの夢遊病は治るわけもなく、
夜半の出発が相当心配なのか、30分おきに起き上がっては
私を揺さぶり起こします。
“ダニー!起きろー!!バスに乗り遅れたいのか?!!”
その度に私は時計を見ながら
“今は1時15分だから、あと一時間半は眠っても大丈夫だよ。”
と、答えると、納得しておとなしくなるのですが、
これ、夢遊病で、彼女は眠っている状態なので、
翌日になると、そんなこと全く覚えてません。

午前3時のオスロは薄暗い程度で、
青い光がとっても綺麗で、道を歩く人も少々いる。

空港に着いて、早速朝食。
開店前のスターバックスのテーブル席で
前日に私が用意したマット・パッケ(お弁当)をむさぼるカミッラ。
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飛行機はノルウェー企業の格安航空会社でその名もNorwegian air。
空港の自動発券機でメールに送られてくるパスワードを入力すると
レシートにバーコードが付いたものが印刷され、搭乗券となります。
 
このシステムは初めてなので、よく使っているカミッラを頼りにしたんだけど、
4年経っても奴の人に頼る癖は治らないので、
ステキなスチュワーデスさんを呼び止めてお願いしていた。
“私、この会社じゃなくて、SAS(スカンジナビアン航空)なのよ~。”
な~んて気取ってましたが、ノルウェー語で読み上げるカミッラの指示を
何となく読み取って何とか発券が完了しました。
“ダニー、あんたの方がギークで機械に強いだろ?!がんばれー!!”
ハイハイ、頑張りましたよ。

その後、飛行機の出発時刻が7時45分だったことが発覚し、
5時前には空港に着いてしまった私たち、
時間を持て余しすぎました。
始発の電車で十分間に合ったじゃねーか!

オスロの空港へは電車なら20分で着くし、バスより25%安く済む、
しかも3時半のバスは深夜料金加算ということで、
口座の残金が不安なカミッラは無駄遣いに、
私はスケジュールをカミッラ任せにしたことをお互いに反省。

オン・タイムのフライト
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一時間程度の飛行機、カミッラは空港ではしゃぎすぎて
出発前から熟睡です。
私はセーフティ・オン・ボードを暗記して過ごしました。

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到着間際にカミッラ覚醒。

“ソフトクリームが食べたい。”

・・・どこぞのクソガキを連れて旅行しているんだろう?

雨上がりの太陽がまぶしかったオスロを離れて、
オーレスンは曇り空。
飛行機を降りる前に、カミッラは隣席のおっさんと世間話を始めた。
オーレスンに旅行で来ていることや海がきれいだから泳ぐのだと話すと
とんでもない!まだ寒くて泳げないよ、と言っていた。

到着したことを今回泊めてくれるお友だち(女の子)に連絡したあと、
直行するのは、ソフトクリーム停留所です。

バスの運転手さんが親切にも、
ソフトクリームを売るコンビニの前で降ろしてくれたけど、
ちょっと高めの値段設定だったので、
少し歩いてアメリカンダイナーみたいな店で注文してました。
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時刻は午前9時前、朝っぱらからアイスなんて・・・
と、思う私は、ここでフライドポテトを頂きました。

朝っぱらから、どこぞのクソガキが家出してきたんだろうと
この店の店員は思ったに違いない。

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カミッラとは電車やバスで旅したことはあっても、飛行機は初めて。
無事に着いて良かったけど、
一睡もしていない私には、しばしのお昼寝タイムが欲しいところ。

夢遊病は激しいが、カミッラの脳みそは部分的に寝ている上、
ソフトクリームの糖分で栄養補給できている。
他人のお疲れもお構いなしなのは4年経っても治るわけではないので、
連れまわされる予感・・・。

ああ、私、うつ状態な上、アスペルガー症候群のはずだったよな~。