ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

傲慢ヴィーガンの恨み言

 
イメージ 1

うちで勝手に生えて大きくなってくれたゴーヤを切ったら

こんな顔が出てきました。怖い・・・・。
夏に食べすぎたので、ゴーヤの警告か?

私は数年前からベジタリアンの中でも
絶対菜食主義者と呼ばれるヴィーガンになりましたが、
もともと野菜しか食べないやばい奴に種類があるなんて知らない人も多いと思い、
ちょっとだけ説明を。

菜食主義のムーブメントは欧米から始まったので
(もともと宗教や思想などで菜食になった人を除く)
菜食主義者は赤身の肉を食べない人のことを指します。

なので、鶏肉や魚を食べる人もベジタリアンの仲間です。

殺生を嫌う人が行う卵、乳製品OKな人を
ラクト・オーヴォベジタリアンと言って、
数年前までこちらの方法で鶏と牛を搾取していたのが私です。

現在はそれすら摂らないヴィーガンです。
ヴィーガンとは、動物から由来するものを一切利用しないという
面倒くさいライフスタイルを送る人たちで、冬は防寒着に困ります。
 
イメージ 2
神田にあるLa Natulaというヴィーガン対応レストランのランチ。

夏の終わりにブログでお世話になっているmemeさん
(秘密保全法のため、仮名です)
ステキな展覧会にお誘いくださり、そのときにご一緒したランチですが、
右に見えるコロッケがメインのお食事で、
幕の内弁当のような一口おかずばかりをチマチマ食ってる母が
信じられないくらいガッツリ飯派の私でも満足だったきちんとごはんでした。
玄米大盛り無料サービスのおかげか、
安心できる野菜がたくさん入った味噌汁のおかげか、
変な調味料も入っていないので嬉しい!
しかも、これで999円です!

大喜びで飯を食べている私の横の席で、
二人の女性がこんな会話をしていた。

 
“友達にヴィーガンがいるんだけど、わけわかんなくね?
動物がかわいそうとかいうなら、肉食べなきゃいいだけじゃん、
なんで、卵とか牛乳とかまで止めるの?”

横から口を挟みたくなったけど、
すっかり気が弱くなっておとなしくなってしまった私は
ここで説明することにします。

卵は現代社会において、恐ろしい搾取で出来た悲しみカプセルです。
養鶏所を見たことがありますか?
ロッカーみたいな狭いケージに一生閉じ込められて
卵を産むためだけに生きているにわとりさん、
そもそも、生まれたときにオスだったら、他のオスのひよこさんと一緒に
ビニール袋に入れられて捨てられます。ごみみたいに・・・。

牛乳は、雌の牛さんが休む間もなく、
ずーっと妊娠させられて、生まれた赤ちゃんはすぐに引き離され
自分の産んだ仔牛にあげるはずだった母乳は
私たちの食欲を満たすために搾取されます。
そして子供を産み続けて頑張った牝牛さんは定年を迎えると
マクドナルドなどで出てくるハンバーガーの材料へ食肉加工されます。

だから私は・・・ピザもチーズなし。
イメージ 3

ウールもアンゴラもアルパカも、少しでもその毛が混じっていたら
どんなにステキなデザインの服でも買いません。

なぜなら、家畜というもの自体に反対しているのもありますが、
毛を刈る工程がとっても残酷!
嘘って思うのならアンゴラウサギで画像検索してください。

ユニクロのダウンもカモさんの羽毛を生きたまま無理やりむしったものです。
ZARAのファーも動物を虐待して奪い取った毛で出来ています。

10年位前、初めてノルウェーを訪問したとき、
VERA MODAというチェーン展開している服屋で
厚手のジャケット買いました。
フードにはファーとタグが付いています。
タグには“このファーは人工毛で出来ていて、
製品には動物由来のものは一切つかわれていません。”
という表示がノルウェー語と英語で書かれていました。
当時の私はベジタリアンではありませんでしたが、
この製品を買って良かったと心から思いました。

最近は化粧品にも動物実験をしていないものを探しているので
結構苦労します。

とりあえず、動物実験を禁止した韓国化粧品や
ヴィーガン対応のLUSH、数年前から動物実験を行っていないと公表している
マンダム、メールで丁寧なお返事を下さった100円均一のセリアとキャンドゥ
これからもずっと動物実験はしないとしている、ちふれでしのいでいます。

逆に裏切られたのはナチュラル系のファンケルやポーラ化粧品に買収された
オルビス化粧品です。無印も必要があれば行うとのこと。
あれだけ動物実験に反対しているボディーショップもグレーです。

 
 
ささ、長い前置き失礼しました。

ここからはオスロベジタリアン祭りの話ですよ!

イメージ 6
学校の掲示板に張り出されていた告知ポスター
ベジタリアンが多いのはイギリスやドイツだと思うけど、
ノルウェーもゲルマン文化圏にあるので、
イタリアよりは菜食主義に興味のある人が多いと思われる。

ついでですが、カミッラの友達に一人だけ、
私の菜食主義に対して敬意を示してくれた人がいます。
実は私が絶対菜食主義者になった理由も
ヨハンネスがコーヒーに牛乳を入れなかったことに始まる。
彼は菜食主義ではないけど、コーヒーはブラック派。
(ついでのついでに平飼いの卵や放牧牛の牛乳を選んでいる人)
私もコーヒーに牛乳を入れずに飲む習慣はここから始まり、
環境や動物のことを考え、卵、乳製品を断ち切ることができました。
 
 
 
イメージ 4
二年くらい前に、教会の一角でベジタリアン祭りがありました。
カミッラの翻訳者養成講座が長引いたので、
着いた頃には既に店じまいが始まっていましたが、
売れなかったのか、商売っ気のある屋台があったので寄ってみます。


なんか見覚えがあるものばっかり・・・
イメージ 5
ズッキーニのオイル漬けとトマトの入ったカップ
添えられているのは何もないときに水やスープに浸して食べるフレセッラという
南イタリアで見られるパンに似ている・・・・。

そりゃそうだ!イタリア人出店屋台でした。
イメージ 7
うーん、しかもナポリ近郊でスノッブ度の高いカーヴァ出身という髭の兄ちゃん、
ただ値段を聞いていただけで、彼女らしき感じの悪い女が嫉妬に狂って
追い返そうと会話を邪魔してきます。
ノルウェーに来てまで、南イタリアの嫌な文化を目の当たりにしたくない。

カミッラのおごりでズッキーニのオイル漬けをいただきました。
2つで500円くらいだったかな?
イメージ 8
自分で作った方が絶対安くておいしい・・・。
あの髭兄ちゃん、売れ残ったトマトを投げ売りしようと必死でしたが
迷っている間に感じの悪い彼女が撤収して
私たちも引き上げることにしました。

カミッラが来ている水色のカッパは
現在、自転車通勤の私が雨の日にこっそりだして着ているやつです。


・・・そうです。
私はノルウェーが恋しいんです。
写真や過去の自分の記事を見て涙する毎日です。
カミッラはローンを組んでアパートの一室を買い、
寝室には二段ベッドを置いて、私がオスロに来る日を待っているそうです。