ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

メイソンジャーを探しに

あけましておめでとう!
 
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宇宙とのコンタクトを試みるカミッラ

去年、日本で一年目を過ごして、久しぶりの長期滞在になりましたが
未だにしっくりこない。

介護の仕事を始めたけど、二日目で辞めることを決意、
仕事を終え、利用者さんの家を去るときの後味の悪さや
休みの日は一日布団で寝ていないと回復しないので
図書館やジムに通うこともすっかりしなくなりました。

とりあえず、運転免許を取るまでは続けようと頑張りましたが
免許を取ってしまった後は、何から取り掛かったらよいのかわからず
また職業訓練コースに申し込むことにしました。

結局オタクな私は細かい作業をコツコツすることしか取柄がないので
今度はPC関係と建築を学べるコースを見つけて申込みました。

皆さんが払っている失業保険で成り立っているコースなので
被保険者の皆さんに感謝です。

さて、このコースに通うに当たって、私はすんごく欲しいものがある!

今流行りのメイソンジャーです。
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日本ではこの瓶にサラダを入れてランチするのが
トレンディ―だそうではないですか?!

イタリアでは建築関係といえば、オシャレな業界です。
DCブランドのデザイナーにも建築出身者が多く、
建築士と聞けば、だいたいスタイリッシュでモードな人を連想させます。

だから!流行りのメイソンジャーで
オシャレにサラダランチしようではないですか!!

こういうやつ↓
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野菜がきれいに整列していて元気が湧きそうです!

ですが・・・こんな瓶に900円もつぎ込めない。
ただでさえ、学校側の要望でこぎれいな服を要求され
私の体型は最後に日本にいたときからサイズアップしているために
新しく買わなくてはいけないアイテムも多く、
弁当用の900円も惜しい・・・。

建築業界はとりあえず、美大生を洗練させたであろう人たちが集まるので

学校にはオシャレな生徒が沢山いると読み、

一年間寝かせていた唯一の皮で出来たブーツと毛の混じったコートも出しました。

スカートやレースのついた服も着ていきます。

毎日化粧もします。
 
そして、上り方面行きの電車で20分かけて通学します。

オサレ(流行に乗り遅れないように流行り言葉を使ってみた)な街、

船橋まで行くですよ!!!

ふなっしー船橋ですよ!

・・・と意気込んでみたものの

実際の職業訓練は失業した人が来るところなので

学校側の要望や建築≒オシャレという偏った概念に忠実だったのは

私だけのようでした。

結構なお年の学校事務員風マダムやオフィスの端っこで

牛乳瓶の蓋とつま楊枝で駒作っているようなムッシューばかりが

Gパンとスニーカーで普通に授業受けてました。


それでも、頑張っちゃう私は弁当作りに燃えています。

弁当の隙間をステキに詰めたり

キャラ弁作ったりできないのが悩みですが・・・

学校内での撮影が禁止されているので写真がなかなか撮れません、
多分、私の実際の弁当イメージはこれ。
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アボガドを持って行って、ナイフで割って食べます。
林檎を持って行くこともあります。

もしくはこっち
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果物をとりあえず詰めていきます。

サラダは保存用タッパーに、ドレッシングにオリーブオイルと塩を小瓶に詰め、
レモン一かけを持って行きますが、
実際の写真を見たら、動物園の象のエサくらいに見えると思います。
(ただの弁当箱に入りきらなかった果物入れてる水ですが、
英語っぽく書くとオシャレに聞こえる)も傍から見たら
カエルの卵を持ち歩く危ないオタマジャクシファンに見えると思います。

そう見られないためにも!

オシャレは必須です!

見た目がオシャレだったら、
“これから象にエサ”を与えに行く飼育員が
“ナイフでサラダを作っちゃうワイルド女子”に
“カエルの卵を持ち歩くオタマジャクシ女”も
“意識が高いヘルシー最先端女子”に!

・・・ヴィーガンであるが故の悩みみたいになってきました。

参考資料・・・水に浸けたチアシード
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そもそも形から入る人なので
介護のコースではジャージにひっつめ髪で行っていました。
生徒同士が仲良くしていて正直面倒くさかった。
授業でもグループ行動が基本だったので、
席の近い方々と仲良くなれない私はたった二か月のコースが永遠にすら感じて
弁当も作らず、ママにでっかいおにぎりを用意してもらっていたし、
見えないところでリコリスグミをかじってひたすら時間の経過を待ちました。
そういう環境だからこそ、
今でも連絡を取ったりするステキ20代女子ともお友だちになれたんだけどね。

今の学校は授業の実が詰まりすぎていて、
講師の雑談もなければ、休憩時間に誰かと話をすることもなく
授業の復習をしなければいけません。
 
一人一台のパソコンと席は孤立している上に仕切りが付いているので
誰と一言も交わさずに帰ります。
イタリアの大学と同じです。
違うのは、私をじろじろ見る人もいないし、遠くからストハラされたり
講師から遠巻きにされていると感じることもないし、
休憩時間には仕切りがしっかりと足元まであるトイレで
落ち着いて用を足せることかな?
 
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され、私はどこに行くのでしょう?

まあ、今年もよろしくお願いしますということで・・・