ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

ナポリの都市伝説

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仕事にも慣れ、根も歯もないババアからのクレームと
事業所長が辞めて、会社が回らない社員を助けようと親切なつもりが
怒られるかわいそうな私、最近凝っているのは現実逃避です。

仕事は辞める報告はしたものの、
やはり何人かの利用者さんが他人になってしまうことや
人手不足から辞めることで益々大変になる事業所を思いやるあまり
現在引き止めされていますが、必要な人材ってわかってるなら
もっと待遇をよくしてほしいと独り言を言う毎日なんです。

気分転換になってしまった教習所の路上教習中、
ふと、教官と日本の免許証がいかに信用されているかという話になり
ナポリのことを思い出しました。

なので、霜焼けあかぎれでかじかむ手を駆使して、
久しぶりにナポリの無法地帯ぶりを書いてみようかな?


1、運転免許証は買うもの
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カミッラの旧友、ランディとハイキングに行ったときの写真。

ノルウェースウェーデンでは交通ルールに厳しいらしく、
教習所もかなり厳格という噂。
確かに誰の車に乗っても、安全運転だった。
そして安全すぎる運転に目的地まで時間がかかる。

イタリアでは“NA(ナポリ)ナンバーを見たら見げろ”という文句や
“皆、免許を買っているけど、私は買ってないの、
プレゼントとして父が買ってくれたのよ。”とかいうコントがあったくらい、
交通ルールの無法地帯と言われている(交通ルールだけじゃないけど)。
 
確かに初めてナポリを訪問した日に一日で3件も交通事故を目撃したり、
歴史的建造物の角は車にぶつけられたらしいあとや擦り傷だらけ。

ちょっと不良っぽい人が運転すると、交差点を直角に曲がったり、
アクセルとブレーキを思いっきり踏むか踏まないか、
坂道では後退していくし、信号は基本無視。
走行の邪魔になるなら、ためらわずにクラクションを鳴らすので
騒音公害に慣れないと、かなりストレスだった。

そんな人たちが免許を買ったとしても、何の不思議もないけど、
実際はどんなシステムになっているのでしょうか?

私が知っている限り、免許を買ったと豪語する人はいない。
大体がプリヴァリスタという、通信制で講習を受けて
免許センターでちょっと走って免許を申請する仕組みのようです。
ただ教本と申込み書類だけの通信だけあって、
学科試験は3択と簡単らしい、割と誰でも取れるらしく、
費用も30ユーロ前後だとか。

イタリア在住で、きちんと住所録があれば誰でもとれるけど、
日本同様、免許センターでの一発試験では合格率が低いので、
皆無免許で練習してから行くのではないかと思います。

そのために教習所があるけど、それは500ユーロが相場。
一か月程度で免許が取れる確実な方法と
学生たちは言っていました。


2、仕事をくれるお爺さん
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仕事を紹介してくれるお爺さん、仕事紹介料はお菓子。

イタリアのテレビでも取り上げられていた個人派遣業ジジイの存在。
これ、本当です。
実際にナポリのガレリアのバールにいるサンザーロという御祖父さんに
求人を確かめると日雇いのバールやパブの仕事をもらえます。
手数料は10パーセント前後だけど、ナポリのバールで一日働いても
もらえる金額は多くて30ユーロ、10パーセントの手数料は
ジジイのコーヒー代くらいにしかならないので、
もっと悪徳なおっさんが存在するのだと思います。

過酷な飲食店の労働と、繁盛期以外は無駄な人件費を出したくないという
経営者側と飽きっぽいナポリ気質がマッチした仲介ジジイの
チョロマカシ商法でしょう。
ちょっとお小遣いが欲しい人にはいいかもね。


3、大みそかの夜とカルネバーレが近づいたら、外を歩くな!

私のブログを読んでくれているみなさんは既にご存知でしょうか、
晦日の夜は夕方くらいから中国製のちょっと危険な花火で
歩行者を驚かすのが好きな人たちが
爆音を立てて遊んでいます。
この遊びは半端ないので、お正月のニュースでは毎年
どこで何人犠牲者が出たとか報じるほどです。

一方、カルネバーレは謝肉祭ということで、
キリスト教では4旬節に入る前日。
4旬節はキリストが受難を受ける準備期間として断食が望ましいのですが、
その前に贅沢してしまえ!ということで
ラザーニアと粉砂糖や蜂蜜をかけた揚げ菓子キャッケレと
豚の血入りのチョコレートソース、サングイナッチョをいただき、
この日の一週間くらい前から、子供たちが髭剃り泡や小麦粉、
水風船をぶつけて回ります。
当日はそれが卵に変わるので、家を一歩も出ない日にしました。
カミッラは茹で卵をぶつけられて、額に青あざを作ったこともあります。

4、レアル王宮にはブルボン王家の霊がでる。
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17世紀に建てられた王宮ですが、ここでの霊目撃情報は多く、
雨の日や停電した晩には、その話が必ず出ます。
もう誰も住んでいない豪華な住まいなので、
除の行き届いたお化け屋敷に見えます。
トイレすら戦後に増築したくらいなので、現在のアイテムが全くない内部は
歩いているだけで鳥肌が立ちます。
私も絶対に入りたくない一角があるくらい雰囲気満点。
この件に関しては信じるか信じないかはあなた次第です。
 

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ナポリ守護聖人、聖ヤヌアリヌス様のご加護がありますように!