イタリアが勝っちまった・・・
昨晩、スポーツ大会に隠された悲しい事情を知っている私が、
珍しくサッカー観戦しました。
何故かと言えば、スウェーデンから懐かしいお友達が訪ねてきたからです。
2008年に私のアパートで4か月過ごしていた留学生のエミリーが
大学を卒業して、休暇を取りにイタリアに来て、
どうしようもない私の住むサレルノで数泊するというので、
お外に一杯ひっかけに行ったんですが、
彼女はサッカーの試合を見たいと、夜中の12時ごろから始まる試合を
バーで見ようと誘ってくれました。
多分、彼女と試合を見るのは一生で一回だけなので
（カミッラと怪奇行動に出るのも、いつもこんな感じ）
ご一緒しましたが、98年のフランス大会しか知らない私には
プレーしていた頃から知っているのが不思議ですが、
それは、彼の一流プレーヤーとは思えない地味具合と
打ち上げパーティには一分だけ出席して
ホテルの部屋でチョコ最中アイス片手に本を読んで過ごしていそうという
勝手な妄想が手伝って、一目を置いていました。
試合も最初の10分くらいは球が前後するのを見ていましたが、
すぐ飽きました。
ピルロの地味だけど役に立つプレーはかっこよかったです。
さて、私のお友達エミリーは今回、もう一人同郷人のお友達を連れてきました。
二人とも妙に垢抜けてます！
ノルウェー人のどんなにイケイケ姉ちゃんでも、
彼女たちのような雰囲気は醸し出せません！
実はエミリー、留学していた頃は毎晩酔っぱらって
その日にあった人と楽しく飲み交わすような人だったんですが、
すっかり大人になって、過去の不良具合を懺悔してました。
その当時に付き合っていたサレルノのお友達とは連絡を取らなかったのに
私と会ってくれてことが嬉しくてたまりません！
当時からずっと仲良くしてくれていたけど、
自分の生活や思想が変わっても私と仲良くしてくれるのは
きっと私が世間と違うところで生きているからだと思います。
アウトサイダーは戦争と若気の至りにも強いということが分かります！
ルールは壊すべき！
現在エミリーはイミグレーションオフィスで働いているので
私がスウェーデンに移住することになったら、
お手伝いしてくれるそうです。やったね！！
そして、北欧では、学生時代が終わりを告げる頃には、
酔っ払いやニコチン中毒は止めることが分かりました。
カミッラも以前のように、安い酒を飲み歩くことはなくなり、
現在はアルコールフリービールしか口にしません。
ミッシェルは日本に興味深々で、温泉めぐりと
カプセルホテルに泊まれないかという
相談を受けました。
いつか、案内してあげたいです。
もちろん福島事故の話題も・・・
反応はノルウェーと同じ、既に問題は過ぎ去ったと思っていたそうです。
バーでミッシェルがイタリアのビールを飲んでみたいというので、
私がイタリアのビールがまずいという話をします。
左のペロー二というビールがイタリアで一番出回っているものですが、
ビールのくせに、ちっともスッキリしない味で、甘い風味。
右のナストロ・アッズーロは、それよりずっと軽くて
飲みやすいですが、ベックスやハイネケンに比べて、少々風味にかける・・・
“さっき、アルコールアレルギーで飲めないって言ったのに、
なんで、そんなに詳しいのよ!”
なんて二人に笑われてしまいました。
そもそも、私にも飲んで吐くという大人びたことをしようと
頑張っていた時期があったのです・・・。
体力的にきつくて、すぐに止めてしまいましたが。
私が注文したのは、ドイツのソフトドリンク、スペッツィ
ドイツ系留学生が多いと思い込んでいるサレルノのバールでは
かなりポピュラーな飲み物らしく、どこでもおいてあります。
正直なところ、そんなにおいしくない。
本当はオレンジジュースが良かったけど
・・・お子様っぽすぎて二人の前で注文するのが恥ずかしかったんだよ～！
（果たしてスペッツィは大人っぽいのか？）
私たちは英語で話してて、この日の試合はイタリア対イングランド戦だったので、
試合が始まってから危険を感じて、二人にはスウェーデン語で話してもらいました。
バーの人たちが妙に優しかったですが、間違えた伝票持ってきて
会計時に困り、周りは盛り上がっていて、声をかけても気が付いてくれませんが、
店員の気を引く指さし手上げをして、修正してもらいました。
・・・と、ほのぼのとした雰囲気で閉めたいところですが、
来週には、ノルウェーから超危険未確認生物が来ます。
