ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

ステキ生活の落とし穴

先週の選挙で気持ちがお疲れの私、

変な腰痛が始まり、前屈ができないくらい日に日にひどくなるので、
生徒のお母さまにその話をしたところ、
原因は“冷え”ではないかと
湯たんぽを腰に当てて寝てみたら、一晩で治りました。
 
多分・・・深夜の勉強を寒い台所でヨガポーズのまま
何時間も続けていたのが原因でしょう。
 
イスとテーブルの位置が変に置かれていたので、
動かさずに勉強を続けられるポーズでいたため、
ただでさえ悪い腰を痛めてしまったようです。
 
 
今日は久しぶりのノルウェー記事。
 
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これ、ノルウェーのスーパーで無料配布されているレシピ集です。
 
 
大体スーパーの入り口に置いてあるので
いただいてくるんですが、
あとでもらってよかったのか心配するほど
きれいな写真が一杯です。
 
ノルウェーに行く度にもらってくるのですが、3か月おきに発行されるため、
いつも冬バージョンしかなかった私、
前回は5月訪問ということで、夏バージョンをいただいてきました。
 
 
爽やかイチゴなどのベリーを使った夏デザート
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背景のアクアグリーンもとっても綺麗です!
 
 
 
ただ、夏といえば、ノルウェーの若者をうつに追いやるような特集も多し。
 
野外バーベキュー大会のレシピや楽しそうな家族連れの写真のことです。
 
5月でさえ、天気のよい週末は公園や水辺でバーベキューをやっている若者グループが
いらっしゃり、カミッラも嫉妬して文句つけていました。
 
“あの中には入れない”
 
心の中でつぶやいてしまいます。
 
多分、二人で野外活動の計画でも練って楽しむことを
提案していれば、私の就職活動にも、もっと協力的になっていたことでしょう!
 
 
イタリアだと、一人行動は変人というレッテルが貼られ、
私も海に一人で泳ぎに行くのはすごく勇気が要りました。
 
やっと一人で泳ぎに行けるようになっても、
フランス原発福島原発より500倍汚染されている水を
地中海に放出していたことを知ったので、
もう泳ぎにはいけません。
 
ノルウェーは一人で行動していても、割と寛容な社会のようなので、
無料配布のレシピ集から、こんな広告発見。
 
肉の工場パック詰め広告です。
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下の若者がワイワイしている写真を後目に
“おひとり様”仕様のシングルパックもありますよというCMですが、
“今日は何をグリルする?”というキャッチフレーズに
誰にも誘われない涙を呑んでこのページを無視する
若者の姿が脳裏に浮かんできます。
 
 
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レシピの方も、こんなに手の込んだものを作ることなんてないだろうという
正直使えないものが多いですが、
普通の家庭にベーキングパウダーやシナモン、クローブなどの
イタリア人がストックしないような食材が転がっていたりして、
お菓子作りは結構頑張る人たちなのかも?
 
こんな素敵な写真とレシピを無料で私たちに分けてくれるのは、
日本の新聞やTVと同じく、かなりの広告収入があるからだと思います。
 
レシピの写真はとってもかわいいのに、
広告はなんかダサい。
 
 
ノルウェーでよく見かける冷凍ピザの広告
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矢印に注目。
 
ケバブピザ”?
 
なんでケバブをピザにする?
 
このピザ、生地が柔らかくてラップサンドのように丸めて食べられるそうです。
 
・・・そんなのケバブ屋で肉だけ買って、ピタパンの上にのっけて食べたらいいじゃん?
 
EGONというチェーン展開されているピザ屋で人気ナンバーワンの一品が
冷凍食品で発売!といった元気なキャッチフレーズに対して、
食文化の貧しさが漏れ出しています。
 
 
 
イタリア料理、生パスタの広告
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赤丸に注目。
これ、イタリアのスーパーでもお目にかかれる
ジャバンニ・ラナのラビオリ、トルテッリのパック詰めパスタですが、
ノルウェーでは“オルフ・ラーレンツェン”の名前ブランドになっているようです。
右のジジイはイタリアのパスタCMでおなじみのメガネおやじで
妙な便乗商品に見えるのは、嫌味なくらいイタリアになじんでいる私くらいでしょう。
 
生パスタ屋の存在するイタリアでは、
こういったパック詰め半生パスタ、学生がよっぽど食べたくならない限り
あまり手をだしません。
 
 
 
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右のシリアルが健康的なのに対して、
マーガリンの購買意欲をそそる黒パンにスキーシルエット。
 
マーガリンの分子配列はプラスチックと同じという
食べ続けることによって、体に蓄積し、体調不良をじわじわ始めるという
恐ろしい食品なので、バターも食べない私でさえご遠慮食品です。
 
以前、アッテナさんが庭にバターとマーガリンを置いて、
寄ってくる生物の様子をレポートした記事がありました。
バターにはアリが寄ってくるのに、マーガリンには無関心のようで、
そのままにしていても腐りもしないようです。
ショートニングも同じなので、健康に気を使っている人は
食べるのを止めた方がいいとアドバイスしておきます。
 
イタリアのマーガリンは鼻につく変な悪臭があるので、
500グラム30円くらいで買えますが、一度買ったら、
使い切ることさえ難しいのに、
食べ物を捨てるという罪の意識が半端ないので、それだけでこりごりなものでした。
 
しかし、ノルウェーのマーガリンは日本のものと変わらず
かなりおいしくいただけてしまうのが問題。
 
 
感動したのはこれ!
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スーパーで赤ちゃん育児キットが無料でもらえるという広告!
 
その名も”赤ちゃんパック”。
 
子供に優しい国・・・心が未成年な私には嬉しい。
 
という、ポジティブなお話で占めたいところですが、
数日前、ノルウェーの新聞で時間外労働を無償でした人の
証言を集めているという募集広告がありました。
ブラック企業防止のために、法外な仕事をしている人の体験談を集めている様子。
 
ここ数か月、ナポリの繁華街でも、世界の恐ろしい貧富の差が可視化されつつあります。
Tシャツが一枚2~300円の安売りチェーン店とブランド品しか売っていない店ばかりが
軒を連ね、そこそこの商品をそこそこの値段で売る店は
ほとんどつぶれてしまいました。
(こういう不安を煽るから嫌われる)
 
 
カミッラニュース
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ここ数週間、特に先週からノルウェーに来てほしいとうるさい。
 
お誘いがあるのは嬉しいけど、こっちにも都合があるんだ!
 
いつ、飛行機の券を買ってくれるのかと催促が毎日
数時間おきにフェイスブックのメッセージボックスに届くので
ストーカーされている気分になり、うつうつしていたら・・・・
 
なんと、カミッラは元気のないワタシを心配して、
ナポリ時代の共通の旧友と私をオスロで引き合わせるという
サプライズを計画していたとのことでした。
 
私は完全に孤立した状態で生きているので
誰かが私に会いたいと言ってくれるのは
本当に嬉しい。
 
うーん、実現できたらいいんだけど。
 
実現しても、行くのはどうせクイズ大会だろう・・・
自分からイタリア人には理解できない
ノルウェー文化を見せつけて墓穴を掘る気か?