ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

押忍!タモガミ高校 ろくでなしボサノバ

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最近、君が代日の丸の押し付け教育が激しくなりつつありますが、
そんなもん強制して、愛国心が育つと思っている政治家のレベルの低さ
私が通っていた高校を思い出しました。

今日は高校の思い出話なんで、me, me, me, Sir!! ですよ。
詰まんないと思うんでよっぽど時間つぶしがしたい人以外は飛ばしてね。



高校時代、愛校心を育てようと、集会で校歌を歌わされました。

歌っている横を教師が通り抜け、声が小さい生徒はいつまでも体育館に居残りで
定量の音量で歌うまで帰れません。


私の高校は地元の不良が通う、悪名高い高校だったので、
先生たちは、常に疑いの目で私たちを見ていました。

服装検査、挨拶、声出し、部活動(運動部)を推進し、
貧血や生理でも心臓が止まるまで運動させられます。
(実際私は高校の頃から、たまに心臓に針が突き刺さったような痛みを感じる。)

服装検査はスカート丈だけでなく、髪の毛を引っ張られて
ピアス穴の有無まで確認していたし、
修学旅行先は千葉県公立高校でポピュラーな行き先、京都ではなく、
岩手県のスキー場に3泊閉じ込め監獄旅行でした。

生徒たちも陶芸の授業では灰皿を作るし(私は猫の餌入れ)、
Xのコンドームをサイフに入れるのが男のステータス、
無免許運転当たりまえ、売春をしている女の子の中絶費用カンパもありました。


自由が少なく厳しい校風から、辞めていく生徒も多いので、
入学当初は机で埋まっていた教室も3年生になる頃には
30人学級になっています。
3年の二学期には、妊娠がきっかけで私よりよっぽど勉強のできる不良が
学校が去り、尾崎豊みたいだと伝説になったりもしました。

この学校で一番きつかったのは体育。

ラソンの授業は地獄で、4キロを20分以内に完走しないと
昼休みか放課後に走り直しが待っています。
私は貧血からか、それともサボり根性からか、4キロを走り続けることができずに
途中で歩いてしまうために、どうしても時間内に入ることができないので
毎日一人で放課後走らされていました。

先生方はみんなが出来ることを出来ない私に苛立ちを感じていたでしょう。

“皆ができることが、なぜできない? 恥ずかしくないのか?”

なんて言われたときは正直びっくりしました。

ラソンで頑張れないことは恥ずべきなんだろうか?
未だに私の世界七不思議のひとつです。

学校に行くのが辛くて、出席日数を数えながら
適当に授業を受けて、何とか卒業しましたが、
卒業式の前日まで、私はどこにいたでしょう?

春休みを使って、ロンドンにいました。

そのために毎日、学校の辛い授業の後にバイトに行っていたんです!

それを知った先生たちからは、卒業式にこっぴどく怒られましたが、
欧米の学校だったら、自分でお金を稼ぎ、計画を立て、
言葉の通じない国に自分の意思で行ったということを
きっとほめてくれたんじゃないかと思います。

ついでに英語の成績は数学や物理よりひどいものでした。

そんな高校の校歌を愛校心の現れだと歌えと強制されて、私はどうしたでしょう?

私のすぐ後ろにいた生徒が先生に、こんなことを訴えていました。

“私はエホバの証人なので、校歌も国歌も宗教で禁止されているんです。”

なので話を真似して

エホバの証人なので私も歌えません。”と言って
学校を後にしました。

当時の担任は芸術活動をするために美術教師をしている人だったので、
嘘とわかっていても帰宅許可をくださいました。


高校の頃からアナーキーで愛読書はガロだったし、
聞いている音楽は社会的問題をうたったストーン・ローゼス
そんな私が、こんな精神論を押し付ける学校に誇りを持てだと?
だ~れが校歌なんか歌うか?!


服装や行為が不良な皆さんには、月並みな精神論やみんな同じという感覚を植え付けて
改心する人もいるかもしれませんが、
一見真面目なのに心の底から不良の私には、
先生たちの言葉が面白おかしくしか聞こえませんでした。

私のような不良に一番効く薬は、
理解と暖かく見守る心です。

ただ、こんな懲役刑みたいな高校生活を終了できたことは
“よくやった自分!”として大切にしていきたいと思っています。

ついでに日本で懲役&プチ自衛隊体験、
ナポリではレンジャー訓練と、意外とタフな自分を見つける・・・。


皆さんの高校生活はどうでしたか?

私は高校で一生の友達になるほど、楽しいお友達には出会えませんでしたが、
それなに思い出深い日々でした。
バイトやコンサート鑑賞、レコード買い漁りに東京に行ったり、
そこで出会った都会の香りのするお友達との日々、
生活は学校だけにあるのではないと分かったことが大きな収穫です。

学校は詰まんなくても、時間と伴に卒業証書が手に入るのだから、
不登校の皆さん!適当にさぼってやり過ごせ!
学校は辞めんなよ!!