ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

秘密のシェアメイト、元共産圏の仲間たち

昨日、頑張って秘密保全法の記事を書いてみましたが、

知らない人が転載していて、嬉しいけどそのブログに行くと、
やっぱりラブ&ピースな私には理解できない近隣諸国を嫌う人がいたりして、
ちっと悲しくなりました。
 
日本に帰ったときにテレビでずっと韓国ドラマが放映されていて
語学能力が高い私は韓国語を話し始めてしまう勢いだったんですが、
こういうブーム作っておいて、嫌韓ムードを煽るマスコミの腐敗具合にうんざりですよ。
 
韓国俳優に入れ込むの人の気もしれませんが、
光GENJIの魅力もいまだにわかりません。
(絶対アイリックの方がかっこいいに決まってる)
 
私は個人的にイタリアで知り合った韓国人は苦手です。
仲良くしようと近づいてきて、裏で悪口言われたり、
日本人からパートナーを競争感覚で奪おうとする人を二人知っているからですが、
韓国の唐辛子は辛くておいしいし、元気がなければ食べもしない参鶏湯と
キムチ(塩辛で発酵させてるから)をもって遊びに来てくれましたよ。
裏で陰口たたかれようと、そんな手間のかかることしてくれたですよ!!
 
中国の人も感覚がちょっと違うけど、イタリア人よりずっと礼儀正しいですよ。
カミッラのお友達だった中国人のおっちゃんは
お店に遊びに行くと、今までに味わったことのないような
オイシイお茶をご馳走してくれていたし、
孤独な私には優しかったです。
 
過去を水に流せとは言いませんが、仲良くしましょうよ。
分かり合えない部分はそれでいいじゃん?
竹島尖閣諸島もほしいというなら、くれてやれ!って書いたら反論されそうだな。)
 
韓国嫌いなら安倍を嫌ってくれよ、王貞治だってあんなにすごい選手だけど
出身は大陸系だったぞ、確か…。
 
 
前置きがいつも長くてごめんね。
 
今日は姉妹でブームの東ヨーロッパについて
イタリアの社会的現象を交えながら書くつもりです。
 
 
これ、なんだと思いますか?
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閉まりの良いおしりから出てきたアレ?
 
いえいえ、同居人の国、グルジア共和国の保存食なんです。
 
 
これなら、わかるかな? ヘーゼルナッツです。
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ヘーゼルナッツを糸でつないで、卵白と砂糖、かんきつ類の果汁で固めたカバーで
ヘーゼルナッツをコーティングしたもので、お店で売っているものと違って、
水分保有量が多くなり、ややソフトでオレンジ香るナッツになっています。
 
今日はおうちから小包が届いたらしく、おすそ分けしてくれました。
先週、パソコンの修理してあげたんで、その報酬かな?
 
グルジアの方々はナッツが好きで、鶏肉のクルミソース煮は日曜によく食べています。
イーペル肉食なんで、鶏肉の消費量は恐ろしいですよ!
そんな彼らの前で、ニューハーフ並の万人愛で動物性食品を拒否している私は
自分の菜食主義については、堂々と語れずに
“健康上の理由”ということにしています。
 
 
隣国がトルコなので、食べ物はクミンなどのスパイス類と
ギリシャ風のヤギチーズやロシア風のビーツを使ったメニューなど、
なかなか興味深いんですが、びっくりしたのはこれ!
 
梅肉ソースです!
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イタリアで梅は手に入らないので、送ってもらうのでしょう。
これを焼いた肉のソースにしたり、肉スープのアクセントとして
お皿に少しかけて食べたりしてます。
 
ついでにナッツの下に敷いてある紙切れみたいなのは
ブドウ果汁を加工した保存食だそうですが、もしかしてゼラチンが入っていたかも・・・。
 
更に、彼らが使っているクミンっぽい香りのスパイスは国家秘密なので教えてくれません。
 
ほら、秘密保全法ってこわいでしょ?!
 
 
 
イタリアにはたくさんの東欧人がいます。
 
街によってコミュニティーがあり、ナポリはロシア、ウクライナ人、ポーランド人、ブルガリア人が多く、
サレルノには、ルーマニア人、グルジア人がいるんですが、
皆さん家政婦をして小銭を稼いています。
 
家政婦をしている間に、そこの死にぞこないの爺と通じ合う仲になる人も少なくありません、
不倫相手としても東欧人が好まれる傾向もあります。
なので、イタリア人女性は東欧人に対して、嫌悪感を示す人も多いですが、
悪いのは東欧人でなくて、決まったパートナーがいるのに
浮気するバカだと思います。
 
私とアパートシェアしている人たちは、16,7歳で結婚して
手っ取り早く家を買う方法として、イタリアに来ている人がほとんどで
しっかりと地面に足を付けているのでイタリア男の餌食になったりしません。
 
共産圏の名残は私より年上の人に強く残り、
友達同士でも、当たり障りのないことしか話さないように見えます。
 
一か月ほど前、ナッツをくれたレーッラちゃんの妹のお友達が
強盗容疑で警察に捕まり、そのニュースは地元紙の一面に写真と名前が載り、
テレビでも報じていたほどでした。
 
その内容が、事実と一致しないことやアリバイがあるにも関わらず
今も警察に拘留されているとのことで、
悲しそうな顔でネット情報を見ていました。
イタリアの法律用語は難解なので、お手伝いを申し出た“すっごくいい人”の私は
弁護士を無料で斡旋してくれるところなどの情報を提供したりと
本当に“すっごくいい人”やってたんですが、
びっくりしたのは、この事件を同じアパートの同郷人が全く知らなかったことです。
 
一緒に料理して食事をするのに、秘密主義が根付いて、表現できない事情があるのでしょう。
 
以前は大嘘つきのシェアメイトもいました。
 
お友達が遊びに来ると、必ず親戚だといいます。
 
正直に生きている私には、くだらない嘘をつく彼らがどうしても理解できませんでしたが、
今は、どうでもよくなって、嘘でも本当でも言わせておくようになりました。
 
もう5年も一緒に住んでいるので、さすがに安心したのか、
たまに来るお友達の中にも、私に会うと挨拶してくれる人が出てきました。
ランチの残り物も少し、分けてくれることもあります。
多分、PCの修理もよくするので、感謝されていることは間違いないと思う。
 
 
 
数年前、バスで隣になったブルガリア人のおばちゃん、
私の間抜け面に故郷に置いてきた孫を思い出したのか、
みょうに親近感を持たれて、イタリアに働きに来た事情を話してくれました。
 
このご婦人は60歳になり、定年退職になったそうです。
年金は月に60ユーロ程度(大体6千~7千円くらい)しかもらえずに
生活に困るので、イタリアで住み込み介護の仕事をしているそうです。
バス酔いしている私は真剣に話を聞くのが
正直面倒だったんですが、このおばちゃんが人間的な環境にいることを願う。
 
 
東ヨーロッパというと、必ず思い出すのがチェコ兄ちゃんなんですが・・・
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チェコカトリックで、ビールと豚肉を好み、
怖い表情をしているけど、心はハッピーなので、
安心して知らない人に話しかけてOKなんだそうです(チェコデーまとめ)。
 
・・・やっぱり神父になるのかな?
 
カミッラと二人で″カトリックの聖職者にも婚姻の自由を!”という署名集めを
しないか持ち掛けられましたが、集まるのは二人だけというのが
わかりきっているので、賛成しませんでした。
 
謎めいた禁欲生活も私にはたまらなく魅力的にも感じるしね・・・。
 
 
“あんた、やっぱり脳みそ傷んでんじゃない?”苦悩するカミッラ。
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