ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

教会帰りの迷子

昨日、イタリアのサルデーニャ島でかなりの大雨が観測されたらしいですが、
 
緯度が近い私の街も大嵐で、雷の光と音に久しぶりにビビってました。
 
今日は久々にカミッラから連絡があったので、
 
8キロ先の教会まで歩いていった思い出話をロードムービー風に。
 
 
ブレッドヴェットの教会
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廃寺になったプロテスタント教会カトリック教会が買い取り、
ノルウェー各地の神父さんたちがミサを行うようになった教会ですが、
大好きな不良神父ホ~ヴァルがアシストするというので、
カミッラと8キロの道のりを歩いて行ってきました。
 
ホーヴァルは去年司祭の資格を取得したばかりなので、
研修のような感じで、すでにキャリアのあるノルウェーカトリック司祭たちに囲まれて
お勉強しているみたいですが、女性とお出かけしたり、
ゲイパレードに虹の旗をなびかせて参加したりと、中年問題児やっているらしいです。
しかもゲイパレードには信者さんに参加を促進していたというからクールだ。
 
アーランドも“ルールは壊すべき”ってインタビューで言ってな。
私もこの神父がいなかったら、シスターを志望しなかったと思います。
 
 
教会内部、シンプルなところがプロテスタント
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ベトナム系のフ~神父のきれいなノルウェー語ミサと
女性が歯茎タバコをやっていることに驚く、
フリージェンダーとは別の次元に生きる司教、
カミッラの神学校友達がアシスタントをする中、
メガネのオルガン奏者に目が釘づけの私。
 
バチカン勤務の神父さんもいて、イタリア語で下手に会話するとヤバい空間でした。
 
退屈なミサのあと、また8キロの道を戻っていくんですが・・・
 
 
ハプニングファンのカミッラは、来た道でなく、別ルートを歩き出し、
10分後にはさっそく迷子ですよ!
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“出口がない・・・”
 
袋小路の住宅街に迷い込む。
 
家々の庭先には昨日バーベキューパーティをしたのだろうという
しぼんだ風船や回収しきれなかったお酒の瓶類が転がり、
人のいないゴーストタウン的雰囲気。
正直なところ、バイキングが荒らし終わったあとにさえ見える。
それか集団拉致、集団ウィルス感染、集団空間移動、宇宙人襲来・・・。
 
かろうじてスーパーが開いていたので、
切らしていたトイレットペーパーを買いに行き、
ついでに道を聞くことができたので、何とか幹線道路に出ることができたけど、
これから7キロはあろう道のりをトイレットペーパーもって歩くのは私だ。
トイレットペーパーの代わりに象さんイラストの紙ナプキンを使っていたので
かさばる買い物だけど、象を救うためには我慢。
 
 
疲れた…、カプチーノ欠で休憩中のカミッラ
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水分補給用にラズベリー風味の炭酸水も買っておいてよかったけど、やっぱり重い。
いつも思うんだけど、不器用で靴紐結ぶのにも時間かけるような奴が
よく編み込みなんて高度なヘアスタイルを毎朝できるのか不思議。
 
迷いながらも坂道を下り、海の見える方向へと歩いていく。
時刻は夜の9時を過ぎている。
行きに4時間かかったので、計算だと、あと一時間でオスロの繁華街に着くはず・・・
 
工場跡が見えてきました。
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煉瓦の工場跡はよくあるので、騙されてはいけない。
この場所がどこか、まだ私は特定していない・・けど・・けど・・・。
 
 
奥の方にネオンが見えます!
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これ、もしかして、グリム童話に出てくるお菓子の家か?
 
一見親切そうな婆さんに こき使われるんじゃないか?
 
 
夜だけ開いているカフェでした。赤い照明で目がいたい。
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ソファ席と沢山の本が置いてある、そしてお酒もあるブックバーでしたが、
カミッラのガソリンであるカプチーノを注文すると
バーの兄ちゃんが牛乳パックを開けられずに苦戦していたうえ、
ミルクホイッパーの使い方が下手で泡が立たずに
代わりにやらせてほしいと名乗り出てやろうかとさえ、思った。
 
このあとも、周りから見たら
私たちがお化けだと思われるようなヘロヘロ具合なのに
お墓を通って帰るという、エスカトロジー(こっちとあっちの世界の境界線)な二人に
ビビった人も多かったろうと思う。
 
 
 
さて、カミッラ話題がでたのは、
今日、フェイスブックでチャット要請があったからです。
 
カミッラの悩み相談の内容は元パートナーのこと。
 
元パートナーはオスロに住んでいたアフリカ系の男で
こいつとの間に娘がいます。
娘は里子として東ノルウェーの良い家族に育てられていますが、
今になって、娘に会いたいという要請があったとのことで
話を聞いていました。
 
どうやら、奴はすでに3人の妻と7人の子供がいて、
娘に会うのを口実にお金をせびっているらしい。
 
結論はもう出ているから、適当に話を聞いてやりたいところですが、
 
“今、学校でゴスペルのコンサートやってんだ~、ヨハンネスもいるよ~!”
 
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よ、ヨハンネスの横で、チャットをしている?と思うと無視できないので
親切に話を聞いてしまいました。
(写真の中に私たちがトイレットペーパー代わりに使っていた象さんナプキンが・・・)
 
多分、カミッラはヨハンネスに私が弱いことを知っているのだろうと思います。
 
とりあえず、元パートナーに3人も妻がいるということが
相当ショックだったらしいので、
アルネ神父のハゲの艶出しを手伝うように(祝福を受けるようにという隠喩です)とメッセージを残して
終わりにしようと思ったんですが、次は姉ちゃんからスカイプ
オルフェイスの窓について、長々と咳交じりに語られ(さっさと寝ろよ)、
秘密保全法の国会中継がちっとも頭に入りませんよ!
 
福島みずほさんの総理への質問を集中して聞かせてくれ!
 
ついでに、私と姉ちゃんとの間では東ヨーロッパがブームになってます。
姉ちゃんはベルばらからオルフェイスの窓にはまっていて、
ロシア革命の話だとか、毎回聞かされてますが、
私は前回のオスロ訪問で見たチェコ兄ちゃんのヴィータ
東欧に興味を持ちました、行かないけど。