ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

聖オラフのランチくじ

ここ数週間、あまりにも古代ローマの建国にのめりこみすぎて
世界から隔離されてしまったように感じている私です。
 
3千年近い昔の出来事は現在のシスター志望の私には理解しがたい習慣ばかり、
誘拐婚、妹殺し、生贄にUFO襲来!もう何が何だか・・・。
 
あっ、うちの姉ちゃんがポール・マッカトニーが宇宙人とか言い出してます、
天皇一族もどうやら地球外生物のようですよ。
 
 
そういうわけで、ノルウェー語ドリルはしっかりしていても、
すっかり忘れていたノルウェーのことなんですが、
写真をひっくり返していたら、聖オラフ司祭館でのランチがあまりにもおいしそうだったので
久しぶりにお食事記事です。
 
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珍しくブッフェが始まる前に着いたので、まだ手のついていないテーブル。
 
ゆでたまごやハム、瓶詰のピクルスやジャムみたいな色のビーツの漬物
サラダやチーズの冷たい食べ物がふるまわれます。
 
食事が始まるのはだいたい11時ごろなんですが、
毎回カミッラが朝に他の用事をしたあとの待ち合わせ場所として
使っていたので、私が着くころには、皆さんデザートタイムですよ。
 
今回は春という季節のせいか、妙に早起きだったので
オスロから電車で30分ほどの街に住むカミッラママ
お誘いあわせの上、一緒に会場に向かいました。
 
 
大好きなチーズの盛り合わせ。世界のお母さまたち、あなたの子供の食事を奪ってごめんなさい。
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奥にはスライスチーズが二種類、興味がないので何とも言えませんが、
オレンジ色のはチェダー風かな?
左の青かびは、高校時代に東京の輸入食品店で通ぶって買ったデンマークのブルーチーズを想像させますが、あの嘔吐物のような香りもなく、とってもマイルドです。
白カビのフランスチーズは大好物、ブリー、カマンベール、両方あります。
チーズの上に乗っかっている赤いのはパプリカですよ。
 
 
ナイフで好きなだけカットしてどうぞ!というスタイルです。
 
チーズにはやっぱりパン!
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事前にオーブンで温めて出してくれます。
お食事に招待されると、どこの家でも暖かいパンを用意してくれるので
北欧式おもてなしなのかな?
胚芽やナッツ、シリアル類の配合が微妙に違うパンが2,3種類、
イタリアでは全粉パンやライ麦入りは粗野な食べ物に分類され、
コレステロールや心臓病を気にしている爺と婆の健康食か
ダイエットメニューになるので、だれかの家でお願いしたわけでもないのに
胚芽パンが出てきたら、“食事に誘っておいてどういうつもりだ?”的なメニューです。
 
奥に見えるのは、魚の練り物ハンバーグ、フィスケ・カーカですよ!
横に添えられているのは、パスタとニンジンを茹でただけの副菜。
 
 
後はお肉とジャガイモ、ニンジンなどのコロコロ炒めピッティパンナや
魚のベシャメルソースグラタンとか、肉団子パスタとか
出てくると人気ですぐになくなるようなメニューもあります。
 
飲み物はリンゴベリーのほとんど無果汁に近いジュースと
コーヒー、紅茶が用意されています。
 
司祭館でブッフェ昼食、その料金は?
 
食事自体は無料です。
 
食事が終わると、ラッキーくじ大会があるんですが、
くじ用の番号札を買うことが礼儀になっているようです。
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一枚2百円くらいの番号札、カミッラママがまとめ買いしています。
 
まあ、景品は聖人列伝の本や教会写真集、
祝福付アルファ&オメガのマーク付きろうそくなどで、
当たっても“な~んだ”という品物ですが、
というより、ナルティストなダーリンから、未公開のメールをプリントアウトしたものや自分の書いた詩、イラストなどをもらうような感覚に近い気もする。
(額に入った教会の写真なんてのもあったぞ)
とりあえず、皆さん盛り上がってます、
学生パブで行われるクイズ大会もそうなんだけど、
全問正解してももらえるのが飴だけなのに
真剣すぎる若者たち、うーん、ノルウェー人は団体で行われるゲームが好きなのかな?
 
 
景品受け渡し中。
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カミッラママは当選率が高くて、毎回何かしら当ててます。
 
カトリック教会に来るのは、お年寄りか外国人がほとんど、
元フランス植民地だったアフリカの国の方たち(列の最後尾がわからない男ばっかり)か
南アメリカ(絶対残す飽食)の人たち、それから東南アジア系(移民二世の人たち、とっても礼儀正しい)、
あとは、東ヨーロッパ系もいたかな?
 
南アメリカ系の人たちは、見た目がうちの海側の親戚っぽくて
とっつきやすい上にスペイン語で話をしているので、
割と図々しく話に入っていきます。
 
 
ついでに、誰かが持ってきたクリスマスの残り物お菓子、
子供にだけ配布していました。もちろん30過ぎて子供の私の分もありましたよ!!
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多分、ソニープラザでもおなじみのお菓子も多いでしょうが、
左下の黒い平べったいケースに入った“HOCKEY PULVER”は
中にクエン酸と塩と砂糖と甘草エキスのリコリスを粉にしたもので、
指で歯茎の上に押し付けて
少しずつ溶ける酢っぱしょっぱい粉を楽しむのだそうです。
 
この粉が解けるころ、酢っぱしょっぱさが緩和されて“楽になる粉”、
イタリアで槙原のりゆきが筆箱に隠していた“楽になる草”は挑戦済みですが、
化学物質の粉をまさかオスロで体験することになるとは思わなかったな。
 
ちなみに私は子供ですが、味覚だけは唐辛子や苦いコーヒーが好きという
アルコールアレルギーで一滴も飲めない酒のみ系なので、
もらったお菓子はカミッラのものとなりました。
 
 
司祭館の御トイレ。オスロのトイレはどこも清潔で整っている。
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お開きになっても、おしゃべりしていたいのがラテン系のみなさんなんですが、
彼らの食器を下げるお手伝いをして、一通り会場を掃除したら
カミッラママと3人で外にコーヒーを飲みに行きます。
 
 
カミッラを探せ!見つかった?心のきれいな人にしか見えないのでよ~く探してね。
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“コーヒーミル”という中世だったら、粉ひき機使用料の心配をしたくなるような
ネーミングのカフェですが、イタリアンコーヒーを飲めるので、
カミッラのお気に入りです。
私は一番安い“本日のブレンド”コーヒーしか注文しませんが、
前回訪問時の最終日にノルウェーでは一杯の料金で
コーヒーを何倍でもお代わりできるシステムになっていることを知らされる・・・
先に言ってくれよ!
 
 
 
 
 
神父オタクと姉から呼ばれている私ですが
ご親切なみなさんが私に神父カレンダーの存在をお知らせしてくれる前に
独自の情報網で調べてみました。
 
こちらのサイトで購入可能のようです。
 
教皇カレンダーや猫カレンダーも同じサイトからの購入できる上に
世界各地への配送料込みで10ユーロという
北別府学のカレンダーよりもずっと安価!
 
ただ・・・ここに映っている司祭さんたち、
俗っぽい上にちっとも魅力的じゃない・・・。
 
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←司祭というのは、こういうイメージだと思う。
 
カミッラが大好きなベネディクト神父です。
萩尾望都の漫画に出てくる神父のようなイメージ、
妙な厳格さと後ろめたい過去を秘めているような
ミステリアスな魅力!
 
この人のカレンダーだったら、買いますよ!
ベルゲンの教会にいる彼ですが、
カミッラは彼に会いに、先ほどベルゲンまで行ったそうです。
 
この人と対局にいるのが、ハラム神父やホ~ヴァル神父だろうな・・・。
(ハラムって誰よ?と思った方、わからなくていいんです・・・。
ノルウェーカトリック神父オタクな私がいけないんです。)
 
そういえば、歴史上の登場人物に、修道士が好きになった女性が
男に成りすまして修道院に入り、キャリアまで積んで教皇にまでなったという
歴史上葬られた記録があるそうです。