憲法記念日を過ごした忙しかった一週間の締めは、
土曜の夜に放映された eurovision というテレビ番組。
未だに理解不明な番組なんだが、カミッラがいうには
Xファクターのヨーロッパ大会のようなものらしい。
そもそもXファクター自体知らない・・・Xファイルなら知っているけど。
(国籍別に歌を歌わせておいてな~にがWe are oneだ!)
会場はスウェーデン南部のマルメ、
大好きなエッグストーンやカーディガンズ縁の土地ですが、
コンサートホールではなく、東京ドームのような大体育館で行われるらしく、
のど自慢というよりは、キン肉マンの超人王者決定戦的雰囲気。
各国の代表たちも妙に筋肉質だったり、ガタイが良かったり、
悪魔超人になって戻ってきているかもしれない!
会場入りする各国代表、大して名が知れているわけでもないのに
サングラスや帽子で変装していたのが印象的だ。
カミッラの家にはテレビがないので、ミサの帰りにテレビ付きパブを
回って放映スケジュールを確認、
EU各国と旧ソ連邦の国々が参加、誰一人カリスマ性を感じない。
曲の方もオリジナルみたいだけど・・・
結婚しろ!って叫んでるフィンランドのパンク花嫁や
開催国のくせに全く印象にないスウェーデン代表など
一時間ほど過ぎた頃・・・
マルタ出身の笑顔張り付き兄ちゃんが
陽気にマイケル・ブブレ風のポップな歌を披露。
"しあわせだから、歌います。"
と言って、歌う様子は他の歌手よりもポイントは高め、
これだったら、ラジオで流れてもOKかな?
カミッラが一言
"この人、本業はお医者さんらしいよ。"
私"へー、じゃあ、あの張り付き笑顔で
不整脈だね、心臓発作が来るかもとか言うのかね?"
歌っていて幸せそうなのは、ポイント高いです。
ノルウェー代表。
この人の番になると、周りにいた4~5人の兄ちゃん達が
"Norge! Norge!"と騒ぎ出す。
私はノルウェー人じゃありませんが、
一緒になって盛り上がります。
正直なところ白い衣装以外記憶にない
当たり障りのない歌を披露したようだ。
意外だったのが、イタリア代表。
地味な衣装にバックにダンサーなどつけず
一人でオペラ風の曲を歌って去って行った。
シンプルな曲だけに、余程歌唱力に自信が
あるのだろう、覚えてないけど。
はいはい、私はこの人に一票!
ハンガリー代表のメガネ兄ちゃんです。
出場者のほとんどが70年代仕様、
テレビに出るからオシャレを!と思ったのだろうけど、
結婚式でもやりすぎぐらいの衣装で、
ナチュラル系だったこのメガネ君を見たときは
妙に安心しました。
曲は覚えてませんが。
カミッラのお気に入りはルーマニア出身のこの人
ルーマニア出身を余程意識したかったのか、
ドラキュラ風の衣装に、周りで踊っている人たちが騒々し過ぎます。
曲の感じもアイスのテレビCMに使われそうな曲で
ヨルレイッヒ~、ヨルレホ~って歌っている
ドイツのテクノバンドにどこか似たメロディー。
このセンス、私が最も苦手なタイプのラテン系です。
苦手なんで、"♪イッツ・マイ・ラ~イフ"って
まねして歌ってたら、下手すぎたのかカミッラが悪魔のように笑い転げていました。
さて、この音楽祭は視聴者による電話投票と審査員票で
優勝者が決まるんですが、その中でも妙に票を集めていたのが
アゼルバイジャン出身のこちら
いつ時代のアイドルだ!?
透明な箱の中にいるパントマイムの人が大変そうです。
途中、赤いドレスを何メートルも引きずった女が登場、
最後は箱の中の男とニッコリして終わります。
歌っている間に、影役の男に盗られたんだという設定のようですが・・・
技術はすごいかもしれないけどさー、
酔っ払っているわけでもない私は、こういうエンターテイメントを求めていない。
結局優勝したのはデンマーク代表のようですが、
彼らのステージは全く記憶にありません。
土曜日ということで、ダーツ目当てにやってきたモテなさそうな3人の兄ちゃん達、
カミッラも混じって遊びますが、私は持参のハリーポッター論文読んでました。
やたらと話しかけてくる半ズボンに野球帽、ベルゲンサッカーチームのTシャツを着た
小学生コント兄ちゃんがしつこく話しかけてきましたが、
麦藁帽子を目深に被って、"話しかけんなよ!"と返すモテナイ女してました。
なぜかと言えば、隣のかわいいアフリカ人を連れたスケベジジイとの会話が聞きたかったから!
ぎこちない英語のアフリカ人はカフェオレ飲んでましたよ!
こういうところでお酒を注文しないのは、心を許していない証拠だ!!
親父はツーショットの写真とってご機嫌でした、
私は"撮ってあげましょうか?"って話しかけるタイミングを探っていたんですよ!
邪魔しないでくれよ、ローセンブルグ少年ジジイ、お前は東京ドームに巨人対ヤクルト戦でも見に行ってろ!
デンマークが優勝して、時計は午前の一時を回ったところ、
夏の北欧らしく、深夜だというのに明るいブルーの空、三時ごろには白んで来ます。
道端には高校卒業したばっかりといった感じのグループが、ディスコを探していました。
夜遊びポイントをほとんど把握しているカミッラに聞いていたけど、
履きなれていない高いヒールの靴がちょっと心配だったな。
カミッラの家の前にある木、しっかりと葉っぱが茂って
すっかり夏になったのだと思いました。
どう考えても、マスコミが盛り上がっているように作っているとしか思えない
素人のど自慢大会ユーロビジョン、帰り道に満足げなカミッラがこんな一言を。
"ヨハンネスも一緒だったら、良かったね。あんたの面白い批評とモノマネを楽しんでくれただろうな。"
・・・いや、異端審問裁判行きでしょう。
真剣に頑張っている人を面白おかしく表現してはいけない。
最後に・・・
一般的によく聞かれている音楽に耳を傾けられない理由の一つ、
私が高校生の頃大好きでたまらなかったストーンローゼス。
幕張に来るそうですが、奇遇にも実家近所で私の元勤務先のそばです。
この曲が発表されたのは、ベルリンの壁崩壊当時、
私はそのときの出来事をよ~く覚えていますよ!
意味がわかって聞くと、現在の反体制の気持ちがよく分かります、
聞きながら涙ですよ!
レモン汁は目に入れるもの!
Tomiちゃんがアップするのを止めたビデオだけど、
こんなに真面目なことを歌っているのに、ピエール瀧ポーズで出てくるイアン、
あ~もう、ボーイズ・ツーメンとかいうオーメンみたいなバンド名の曲聞いてる人には
決して分からないセンスだよ!