ノルウェー滞在中からモヤモヤと書きたかったことが
やっと書き終わったので、これからは思い出し記事です。
今回はもう少し、一人で行ったトロンハイムのことを書いてみようかな?
海の向こうの雪を被った山・・・すごすぎる。
一日もあれば、全部見て周れる地方都市、
地理的には、運河で囲まれたちょっと島のようなところに
街が作られています。
古代から、人が集落を作るうえで大事な
水路によって囲まれた、攻めにくい場所であり
コミュニケーション手段としても海を使い、
そして食料供給手段としての漁業も行える
古くから人が住む上で、とても便利な地形になっていますが、
21世紀になっても、人口が少なすぎるのは、
どうしても辺境地のオアシス的にしかなれないのが
ノルウェーのステキなところです。
ところで、この街、お天気がしょっちゅう変わるのですが、
お日様が出ているときに写したものをパソコンで見てみると・・・
なんかいつの時代に撮ったんだ?といった感じの
70年代チックな色彩になってました。
街中にある市民が一番通う教会。
以前もお見せしたニーダロス大聖堂は、
街のシンボルのくせに、大して来ない観光客用に
入場料をとる目的で使われているので、
ミサはこちらの教会で行われるらしい。
右端の黄色い建物がやたらと光っているのにお気づきでしょうか?
緯度が高いと、太陽の照り付け方も違う、
初夏だっていうのに、この冬のお天気チックな雰囲気、
とっても不思議です。
右端の尖っているのが、大聖堂。
何処からでも見える街のシンボルです。
お日様がキラキラなのに、雨雲が見えます。
こういう雰囲気に妙にゾクゾクするのは、どうしてでしょうね?
なんか20世紀初頭のアメリカンアートの雰囲気すら感じます。
シンプルな木造建築の家。
原色っぽいベルゲンの木造倉庫群とちがって、
パステルカラーの家が多く、妙に寂しい。
トロンハイム行きのチケットを余らせたカミッラのお友だち、ユールンは
オスロ出身で、大学の研究員としてこの街にすんでいるんですが、
"数日の滞在には、興味深い建築とコンパクトな街がかわいいかもしれないけど、
実際はただの地方都市、住んだらすぐに逃げ出したくなる。"
そんなことを言っていました。
映画"尼僧の恋"で有名なイタリアの作家Vergaの作品に
"ファンタスティケリア"という、ミラノの公爵夫人が憧れのシチリアの田舎街で
一ヶ月間、休暇を飽き飽きしながら送る話がありますが、
ここ、トロンハイムも全くそんな感じの街で、
着いたときの海とフィヨルドと小さな町のかわいい風景が
文化の違う街に来たという気分にさせてくれるので
気持ちが高揚します。
"ここに住みた~い!"
と、思っても、二日で飽きる街。
私の場合は、もっと地方都市だった
オーレスンを既に訪問しているので、そこまでカンゲキもできず。
人発見!あまり人を見ないくらい人口が少ないらしい。
時間帯によっては、街から人が消える上、
中心部の広場に人が集まってない!
冬の雨降り時にオーレスンに行ったときは、店員さんの方が
客より多い上に、英語を話さない人が多くてびっくりしたけど、
電車の通っていないオーレスンと違って
この街、バイキングクルーズの就航地点になってるんだけどな・・・。
私のおやつ。
ホテルのチェックインを待っている間に、一休み用にスーパーで買った
チーズレンガとウィーンパン。
チーズレンガはやたらとやわらかいパンにチーズがかかっている奴で、
ウィーンパンは、クロワッサン生地に申し訳なさ程度に
クリームと砂糖のコーティングがかかっている奴です。
コーヒーはスーパーで百円ほどだったので、3回ほど利用しました。
ノルウェーで食欲のない病にかかる私が
唯一食べたいと思えるのは、このウィーンパンくらいで、
イタリア菓子のように甘くないので、胃袋に収める程度にいただきました。
買ったおやつは、誰も通らない海辺のベンチでいただきましたが、
曇り空で暗くて無人、風が吹くと冷たいので、ホラーな気分になって
人のいる場所に移動することにしました。
イタリアだと人のいないところを探すのが大変なのにね。