ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

お仕事種まき

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ナポリのガレリア、何気に天使つきのネオクラシック
 
イタリアに戻ってきてから何かとナポリに入り浸っています。
 
まずは私のバイト報告から・・・
 
最近はチェ・ゲバラの赤いTシャツにモッズコートを着て
大学の掲示板にバリケード封鎖の告知を張りまくる左翼系生徒並に
日本語プリベートレッスンの売り込みを張っていたおかげか、
生徒が増えて、お小遣いが少し増えました。
 
大学改革前まで、日本語学部のテストはかなり厳しかったので、
テスト前には食べる暇がないほど、レッスンの予約が入っていたのに
最近はめっきりな上、私のラテン、古代ギリシャ語と比較しながら
教えるメソドが通用しなくなりました。
 
毎週のようにレッスンを受けに来る男子生徒の変質者具合にも嫌気をさしてます。
 
女の子達は、最近のダサい日本ブームのおかげか、
イケてる娘達が興味本位で授業をとったりしてますが、
基本的に外国語学習能力が高めなので、モチベーションをちょっと加えるだけで
二回目以降は自分達で作文したり、簡単な日本語の本を訳してもってきたりと
先生として嬉しい子が多いのに比べ、
男子生徒はゲイでない場合のほとんどが、
日本製大人ビデオの見すぎと思われる"関わりたくない"人が多い気がします。
 
毎週のようにレッスンを受ける生徒の一人に、
レッスンに全く勉強をしたがらない人がいて、
基本的な文法を知りたがらずに、私が説明を始めると携帯電話をいじり始めます。
 
私が電話にすぐに出ないと、その理由をしつこく聞いてきたり、
変なメールを送りつけてきたり、プライベートのことを話した覚えはないのに
交友関係をしつこく探ってきたりと、かなり気分が悪くなる上、
レッスンの後は必ず後を付けられるので、大学の前にある教会の司祭さんと
一緒に行動して追い払うようにしているくらいです。
 
日本のエロ文化に入れ込んでいる生徒は、随分前からいますが、
彼らはまだ、日本語の勉強を頑張ってナンパを成功させようとしていたため、
少なからずとも美学があった気がする・・・。
 
 
カルメンのお仕事
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最近、カルメンがお仕事で良く行くサンタ・キアーラの修道院でもらったドーナツとすずらん
 
カルメンにもお仕事が舞い込んできたのはいいけど、
無料奉仕の設計図作成&現場監督。
 
サンタ・キアーラ教会にあるクラリッセ修道院にて
医務室のリフォームを頼まれ、修道院に代金を払うお金がないとのことで、
お菓子や卵をもらって帰ってきます。
 
 
なぜ無料かというと、最初に設計を頼んだ建築士
自分達の要求を無視した、居心地の良さそうでない空間設計にも関わらず、
工事を始めてしまった後に、皆でダメだしをしたため、
手付金として多額な要求をされ、集めた寄付で仕方なく払ってしまったそうです。
 
カルメンは一人で設計できる本物の建築家なので、
このお仕事を引き受け、細かい装飾や気遣いにシスターたちから喜ばれているそうです。
 
クラリッセ修道院は歴史的建造物に認定されているので、
このお仕事を通して、
ナポリ文化財保存協会とのつながりが持てる可能性があります。
 
つまり、カルメンも私もお仕事の"種まき"をしている状態で、
いつか実になることを秘かに楽しみにしているわけです。
 
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しつこくドーナツ
 
 
私はナポリの種まきとして、カミッラから紹介された面倒見の良さそうな人たちに
お仕事を探している話をそれとなくしておきましたが、
待っていても期待できそうにないので、
ちょっとばかりできた小銭でノルウェーへ種まきに行ってきます。
 
 
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