ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

ペルージアは寒いよの巻

イメージ 1
寒~い冬のペルージア。
 
サレルノ大学に来る前、将来のことを考えて、
伝統あるペルージアの大学で、良いイタリア語を身に付けようと
一年ほど在籍していました。
 
ペルージアは聖フランチェスコで有名なアッシジのすぐ隣、
ローマからは電車で2時間ほどの山間部にある、
とっても不便で交通の便が悪い県庁所在地。
 
 
 
Sweet Swedish Winter
 
Free Wheel
 
スウェーデン記事ではありませんが、
ノルウェー記事には使えないので、
雪の記事とあわせてどうぞ!
もうすぐクリスマスだしね。
 
千葉もナポリも雪が降ることなんてほとんどない。
 
私が滞在した冬は、運良く数日ほど雪に覆われた日があり、
寒いのにカメラ片手に写真を取りにほとんどの時間を
外で費やしていた。
 
外に靴下を干したら、凍ってカチカチになる程の
寒い土地なのに、家の構造も暖房器具も十分な防寒対策が
なされていない為、ノルウェーよりもずっと寒く感じた。
 
 
右に見える建物が外国人大学のガレンガ校舎。
イメージ 2
外国人大学では、国立の外国人向けイタリア語コースがあり、
そのため、街は沢山の外国人からお金を落としてもらおうと、
あの手、この手で搾取が行われます。
 
一番犠牲になるのは、日本人です。
 
法外な家賃でボロ屋の一室を貸そうとしている
ジジイやババアが、大学の入り口にたむろし、
スカウトに励んでいます。
 
スケベジジイも金髪娘目当てに、この辺をふらついているので注意。
私は金髪ではないので、用心はいりません。
むしろ、金髪ボーイに嫌がらせをして警察のお世話になる心配を
したほうが良さそうです。
 
 
 
 
 
雪で白くなりつつある階段、左下の婆様、滑らないように注意。
イメージ 3
 
外国人が集まる街では、文化の違いから、色々な事件が起こります。
数年前、アメリカ人留学生が友人であったイギリス人留学生を
殺害するという事件が起きています。
 
容疑者のアマンダは、潔白を証明するために白い服を着て
法廷に立ったり、彼氏とのエッチな情事についての
供述を求められたりした上、日本同様、判決が下るまで時間がかかるので、
たびたびテレビで彼女のニュースを聞きますが、
アマンダの彼氏ラファエッレ・ソッレチタート君がステキな眼鏡君なので、
見られるとちょっと嬉しかったりして・・・。
 
この街は、レイプ事件の噂が多かったのも事実。
 
世界から来る性に対する概念の違う人による、
ストーカー、セクハラの話にも事欠かなかった。
私はされませんでしたけど!
 
 
 
やたらとアーチがあって、中世の色合いの濃い町。
イメージ 4
 
今思うと、あんなにゲルマン系のお兄ちゃんがいたのに、
いつもつるんでいたのは、プーリア、シチリア、ローマ南部、イセルニアから来た
南部出身女子学生が多かった・・・。
 
理由は私のイタリア語訛りがひどかったために、
ローマから北の人たちが相手にしてくなかったから。
 
一ヶ月に一度はナポリカルメンアパートに戻って
懐かしい食べ物で御食事したり、出発の時はナポリから
沢山の食べ物を持って帰っていた。
 
 
エトルリア門の噴水、さすがに水道までは凍っていません。
イメージ 5
 
 
雪が積もるという自然現象はステキだけど、
スーパーに行っても、白菜や大根は売っているのに、私の求めている南の食材はなく、
パン屋では塩入のパン、それも大好きなセモリナ粉入りの黄色いパンを
売っているところはほとんどなく、出来損ないのフランスパンみたいな
スフィラティーニを食べて我慢していたっけ。
 
 
 
夜になると氷点下20度近くになるらしい。噴水の氷がきれい。
イメージ 6
 
ペルージアには大好きな中世の街並みと、
冬の景色がたまらない要素があるけど、
私はナポリが恋しくて、ペルージアで過ごした冬は
いつもカルメンアパートに戻る日を指折り数えながら過ごしていました。
 
そういえば、カミッラも遊びに来てくれたっけな。
財布忘れて来やがって、カプチーノおごるのがすっごく嫌だった記憶が・・・。
 
 
 
あんなにナポリが恋しくてたまらなかったのに、
今はこういう雪景色が・・・
イメージ 7
無理矢理雪見遠足、バブバブ赤ちゃん道連れハイキング。
 
 
 
あんなに恋しかった南イタリア食材も
今は、イタリア料理とかけ離れた
こんな食事が恋しくてたまらないのだから
不思議だ。
 
 
 
ガエタのオリーブも、カパッチョのモッツァレラも、グラニャーノのパスタも、
ヴェスヴィオのプチトマトも、コッリアーノのフェンネル入りパンさえも捨てて、
 
ひまわりの種やらクコのみ入りのパンや、
工場で大量生産されるチーズや、味のナイ野菜にお目にかかりたいのだから、
困ったものだ・・・。
 
 
ナポリで先に南部学んだが故に、他の地域で肩身の狭い思いをするという
失敗を基に、ノルウェー語はきちんと標準語を話せるようにしようと思います。