3月に行ったノルウェーのことを思い出すとネタが尽きない。
カミッラが住んでいるという理由でどうしてもオスロに腰を下すことになるのだが、
この街に対する愛着というものはベルゲンとはかなり違う。
すべてが素敵なベルゲン、
オスロは・・・なんか地元感覚。
便利でイタリアの地方都市より人口が少なくて、
大好きなスカンジナビアンコーヒーや胚芽パンとたらこペーストがスーパーで買えて、
街が清潔でお店の人も親切(営業スマイル)で、
周りが変な目でこっちを凝視することはない。
それは良かったではないか!
なのだが・・・、旅行中に感じるはずの違和感が全く無かった。
週末ナポリの暑さで頭痛続きなので涼しそうな写真でリフレッシュ
旅行中の違和感は同じイタリアでも起こる、
特に北イタリアではその文化の違いと食品のメーカーの違いに
すぐにでもナポリに戻りたくなるような感覚を覚えるのだが、
オスロにはそういう気分にさせられることはなく、
なんとなく、生まれ故郷の千葉を歩いているときと同じ感覚があった。
カミッラの存在も大きいだろう。
イタリアにいるときと全く同じ、一日に数回のコーヒータイムや
お料理作って攻撃とお友達の家訪問、最近気になる人の噂話。
私ら10代のときから、ちっとも成長していない。
"アダルト・チルドレン"というやつか?
カヒミカリィのマイク・オールウェイズ・ダイアリーの世界そのものだが、
まずいのはリセ(高校)の後にコーヒー飲みにおしゃれなカフェに行くのではなく、
失業中の30代がネットの求職情報ウェブをチェックした後、
図書館の学割カフェでコーヒータイムってところである。
オスロの図書館入り口、ネオ・クラシック様式の門構え
図書館の中、未来様式建築家にはたまらない、
歴史的建造物に取り込まれた次世代エレメント
その図書館というのも開放本棚式で本を自分で手にとって選んで、
誰の許可も必要なく自分の席に持っていって読める。
つまり日本の図書館と同じ。
イタリアでは盗難防止に書庫に本が置いてあるため、
気になる本を手に取ること自体、めんどくさい手続きを踏む。
オスロ中央駅裏には外国人の溜まる界隈があり、
カミッラの住む、スクールゾーンに比べてかなり怪しい雰囲気、
しかしここでもやはり、千葉のパチンコ屋やゲームセンター、ファッションヘルスが並ぶ通称親不孝通りを歩いているときと同じ感覚・・・、
ついでに文通相手のマリンちゃんも一緒にいたのに、
英語で話していたのに、この感覚は何?
せっかくのノルウェーなのに有り難味がないではないか!