明訓高校でバッテリーを組んでいた山田太郎の妹、サチ子と結婚してしまいました。
生徒会長の大河内くんや妹が病弱な北島くんという眼鏡キャラを押しのけて、
里中くんをずっと応援してきました、色々な意味で・・・。
私以上にショックを受けて自殺したドカベンギャルがどれ程いるかわかりません。
イギリスのアイドルTakeThatの解散報告時に、
ファンの自殺があったらしいので、里中結婚の話題も相当なものだと思います。
"さっちゃん・・・。"
真っ赤なバラを持った里中君、
サチ子といつからそういう関係だったのか?!
それとも、兄貴を諦めて、その妹で我慢?
ネットの画像検索で、
"里中ちゃんのお嫁さんになるんだもんね~"
な~んて、ラブコメチックな一コマや
デートの様子、サチ子による里中メモリーなど
ファン心に死亡宣告をするような内容が沢山!
(その前に鳥肌が立つわ!)
プロ野球選手の里中がパパラッチされている様子なども
あったが、高校時代の友達の妹という地味な関係、
お下劣な写真週刊誌の記事とはいえ、
古田と中井美穂の結婚報道みたいなものだったに違いない。
1977年生まれということになっていた里中くん、
サチ子は大学生だったというから、すごい年の差だ。
ついでですが、私も大学生ですが、里中くんと同い年です。
サチ子は岩鬼と結婚するはずではなかったのか?
90年代の朝日新聞の記事では、
サチ子と球道くんが結婚していることをほのめかすようなコメントを
していたんだけどな。
こんな衝撃のニュースを見た後、私の中の里中メモリーが駆け巡って行きました。
出逢い
山田が高校進学を渋っていた頃、進学を勧めるついでに、
小さな巨人というニックネームを告げに来たエピソード。
経済的な事情で進学を諦めていた山田に
柔道部時代のライバルや野球部仲間が
高校野球をするべきだと押しかけ、
それをみたお祖父さんも、お金の工面は任せろと
売れない畳を他所に山田は入学を決意。
・・・実際、私立高校の学費はどうやって出したのだろう?
奨学金か?
そして、里中くんは山田とバッテリーが組みたくて
山田の入学志望校、明訓高校へと進学するのです!
明訓高校で
一年の甲子園出場後、
肩を壊して、リハビリに励んでいたこと、
(合宿中、同じ部屋で寝泊りする山田に嫉妬、
リハビリ中の里中くんを気遣って、布団を敷いて上げるなど
気は優しくて力持ちな一面をアピール)。
母親の入院中、休学してゴルフ場で働いていたこと、
(復学後、誰よりも先に山田の下へ駆けつけ、ハグ。いいな~
"大甲子園"での復帰を誰よりも喜んでいたのは読者だ。)
千葉ロッテ時代
ロッテに入団して食後のアイス食べ放題を楽しまず(注1)に
大金の契約金が入り長屋を購入した山田を心配していたこと、
(おんぼろの長屋より、もう少し環境の良い家でも買えばよかったのに・・・)
注釈1)千葉ロッテマリーンズの合宿所には、ロッテのアイスが常備されていて、
食べ放題らしい。週間ベースボール情報より
ロッテ一年目のスランプ
(山田がいないと投げられないとう、すごい理由だった。)
その後は救援投手で復帰するが、この辺りから、
イタリアに来てしまったので読まなくなってしまった。
私がナポリで強盗やスリにあっている間に
色々なことが、進んでいたのだ!
イタリアに来る少し前、作者である水島新司が
千葉の本屋に営業でいらしたことがあった。
"次号のチャンピオンで里中が嫌というほど見られますよ。"
水島新司のサイン会にて、作者本人からのメッセージ。
ダイエーホークスファンがほとんどと思われる
厳粛な雰囲気の中、
カヒミ・カリィのCD片手に向かったサイン会。
ファンキーな新司は、私が里中ファンであることを告げると
極秘情報を流してくれたのだ。
この特集号ではダイジェスト版だったため、
持っている全48巻のコミックでカバーできる。
別の意味で里中を嫌というほど見れるのは、
その10年以上後の昨日だということになる。
ネットの検索というのは、妙にありがたいもので、
里中の結婚相手に反対をするコラムまで発見。
どうやら里中くんの結婚観は、お嫁さんに期待することが家政婦と同じ、ということらしい。
それを知ってしまうと、な~んだ・・・という気分です。
・・・サチ子が可哀想だ。
ついでですが、ドカベンのすごい表紙をいくつか・・・。
キャッチャーミッドのブランコにゆれる兄と妹
メルヘン新司。
水玉鉢巻を頭に力強く太鼓を叩く太郎。
男斗呼らしさの表現?
太鼓と太郎の新司ドッペルファンタジー
入団した山田の度胸と正捕手の座を手に入れた努力は
素晴らしい!
サイドスローの潮崎くんをリード。
オロナミンCのCMに出たいという理由で
巨人にFA制度を使って移籍した清原君のあと、
7割という打率で4番打者にもなった。
四十肩の牛島が退団し、左わき腹が痛い河本がスランプを向かえ、
柏市出身をコンプレックスにしている小宮山など、
ついでにイチローという登録名をまねしてサブローという全くひねりのない
登録名に改名した佐藤三郎など、
当時あまり良い投手がいなかったロッテに来た里中くんだけど、
結構打撃センスがあるのに、指名打者制があったので、
きっと外国人助っ人に渡していたのだろうな・・・。
うまく行っていたのだろうか?
あの当時のパ・リーグは、堤マネー西武のV9森監督時代のすぐ後、
明訓ナインの入団によって、パ・リーグが大きく変貌のときを迎えたのは
確かだろう・・・。
ドカベンはフィクションです!
現実と空想の区別が付かなくなる新司ワールドに
引きこまれてしまいました。
里中くんとサチ子の結婚におめでとうではなく、
夢をうばられた私のささやかな復讐です。
↓
一年ほど前のお絵かき記事で没にしたやつ。
理由は面白くないから。
日本に帰ったら、古本屋にそういう用事で足を運ぶのか・・・。
水島新司先生、いつまでもびっくりするような
ドカベンを描き続けてください。
山田太郎がずーっと魔法使いを続けてくれますように。