アントニオがお得意様からもらった、シチリア土産のお菓子。
シチリアの伝統行事で使われる派手荷車と
迷惑そうなロバさんとやせ細ったワンちゃんが心配な描写。
中身はこんな感じ
アーモンドを使ったお菓子2種類入り。
シチリア旅行に行った人なら、見たことがあるかもしれない
化粧箱に入ったシチリア名物のお菓子たち。
フェリー乗り場や船内で、移動時間を利用して購入する人が多いとか。
両方とも同じお菓子だけど、違うお店で買うとパッケージも味も違う。
左はやわらかめで、砂糖もシチリア菓子にしては控えめ。
右はやや硬めで、とっても甘~い。
パッケージに描かれているエトナ山、シチリアのシンボルで、
活火山だけあって、煙まで描写されています。
緑掛かったピスタチオナッツ風味と角切りオレンジピール入りなどもあったが、
砂糖の味しかしないため、見た目以外の違いは、あまり分からなかった。
どっちもダイエット中のカルメンの敵。
アーモンドクッキー
カカオ風味の生地に大粒アーモンドが沢山入ったクッキー。
トスカーナ地方で食べられるカントゥッチョに似た見た目だけど、
こちらは、もっとサクサクしていて、甘さも控えめ、一番美味しかったかも。
こんな気の利いたお菓子、誰からのもらい物?
アントニオの勤める動物病院のお客さんの一人に、
ナポリ空港税関で働く国境警察官がいる。
長年飼っていた猫ちゃんが亡くなったあとも
何かにつけて、アントニオに贈り物を持ってくるのだが、
どうやら、恋心を抱いているらしく、
プレゼント攻撃をもう何年も続けているのだとか。
ちょっと気の利いたお土産を持って帰ってくるたび、
カルメンと二人で、"警察官からもらったの~?"と嫌味が出てくるくらい
頻繁にもらってくるので、アントニオも良い言い訳が見つからないのか、
誰からもらったか言わなくなった。
牛乳に飛び込め!
警察官の方、アントニオのハートは射止められませんが、
美味しいお菓子は私のハートを射止めることに成功しました。
朝ごはんに牛乳浸しクッキーは最高に美味しかったです。
夏前に購入した"ハリーポッターと哲学"。
バスなどの待ち時間に読み始めて、
ほとんど読み終わってしまった。
ハリーポッターの世界に見られる作者の倫理的価値観を
難しくない視点で書き綴られています。
世間で"つまはじき"にされている人(ハリー初め魔法使いの皆さん)は
他人と違った何かのために、"普通"を強いられているが、
それも生きる世界が変われば、英雄にもなれるという結論。
原作からの引用も多く、
失読症と思われた私も、ついに原作本を読み始めてしまいました。
ハリーポッターと賢者の石
少し前に日本で言う文庫本?
安価なシリーズが出版され始めたので、購入。
上の本で言うように、ハリーが育った叔母さん家族の家庭では、
普通ということが絶対的な価値観を持ち、
普通でない事情を家庭にもたらしたハリーが、
虐待されるシーンが生生しくて、怒りが脳天に達しました。
変わり者、困った人扱いのハリー、
彼がおかしいのではなく、実を置いている環境がおかしいのだ。
これは現実世界でも起こりうることだと、
改めて感じる。
実は今頃ハリーポッターを読んでいる自分が、恥ずかしかったりして、
カルメンには、原作本購入の事実は少々隠しておきたかったけど、
結局ばれてしまい、色々な意味で脳みその心配をされてしまいました。
・・・嵐が吹き荒れるナポリの午後のことでした。