ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

頭を使ってイタリア語

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注意!
今回の記事は適切で無い表現と知ったかぶりのイタリア語知識が一杯です。
どうか、心の優しい訪問者の皆様、読んで不快な気分になられましたら、
読まなかったことにして、通り過ぎていって下さい、お願いします。
 
 
心理学と言語学をあわせた"Psico-linguistico"
なんて学問があるけど、私の学部ではこの分野まで扱っていない。
ただ、妙に空気を読むイタリア語として、たまに皆さんの大爆笑を買ってしまうので
その用例を少々書き出してみたくなった。
 
イタリア語でボールや球体のことをPallaという。
この言葉を使ってイライラや迷惑を表現することが多いけど、
ただの球技と同じ使い方もありなので、聞く相手(Interlocutore)によって
面白おかしく聞こえることがある。
 
オスロの海辺に石の球体が水の浮力によって、
ぐるぐる廻っている彫刻があり、若い男の子たちがおしゃべりしながら
その石の玉を回していた。
その様子をただ口にした私にカミッラが爆発したように笑い出したことがある。
 
"I ragazzi che girano la palla(ボーイズが玉を回している)"
 
と、シンプルに表現しただけなのに、カミッラにはこう聞こえた。
 
"男の子たちって、いつも私達を悩ますのよね~。"
 
ついでに、ヨハンネスを探しているカミッラが体育館にいるかもしれないと言ったとき、
どう見ても球技を楽しむタイプには見えなかったので、
 
"Non credo, Lui non sia un tipo che tira le palle!
(まさか?球技とかしそうに見えないもん!)"
 
しかし、カミッラにはこう聞こえた。
 
"あいつは女の子を悩ますタイプ(ジゴロ)には見えない!"
 
聞く相手がスウィートニーナだったら、こうは聞こえていなかったと思う。
なぜカミッラだけにそんな風にきこえるのか?
 
それは私のことを四六時中スケベなことを考えていると思っていることと、
ナポリスケベ語録を熟知しているため、脳みその中の翻訳機がそういう機能で
訳されてしまうことにある。
 
イタリア語というのは、聞く相手によって、表現の受け取られ方が変わる
とても恐ろし~い言語なのです。
もちろんジェスチャーや前後の会話にも関係しているので、
勘違いされたくなかったら、日頃から真面目を心がけると良い。
 
もう一つ、イタリアに来たばかりの頃、"マニア"という単語を
日本で使うように"熱狂的なファン"という意味で連呼していたが、
イタリア語で"マニア"を形容詞的に表現すると"執拗な執着"や"性的倒錯"を意味することもある。
 
例えば、"Sono maniaca di germani(私はゲルマン民族マニアです。)"
中世のゲルマン人大移動を猛勉強しているんですという意味合いで使ってつもりが、
"私は金髪好きのゲル専です。"と聞こえてしまう。
 
言語をきちんと話したいなら、ちゃんと学校に通って、
ノーブルな外国語を身に付けましょうといいたいところです。
 
 
 
 
 
 
おまけ: ハリーポッターとイタリア語
 
最近ハリーポッター夜更かしをしている。
映画に出てくる建築物や装飾品に見られるゲルマニズム(ゲルマン文化)に
ラテン語交じりの魔法の呪文、色々な楽しみがありすぎて
同じ映画を何度も見ている。
こんなに興味深いなら、もっと以前からチェックしておけば良かった。
 
さて、姉に近況報告をしていて気づいたことがある。
ハリーポッターの登場人物の中には、イタリア語に訳されてしまった人たちがいることがわかった。
 
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スヴェルス・ピートン(スネイプ)→
 
名前以前に舞台衣装が
イタリアの怪しい歌手レナート・ゼロっぽくて、
真面目な役なのに、初めて見たときはちょっと笑ってしまった。
 
  
 
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←校長先生アルブス・シレンテ(ダンブルドア
 
 
 
イタリア語では"H"を読まないので、ハグリッドはアグリッドと聞こえることも多い、
逆に意識的に読もうとしているせいか、"Harry"は"ヘリー"で"R"の強い巻き舌が気になる。
吹き替えしてる人、シチリア人か?
 
ついでに
ホグワーズの4クラスもイタリア語にきちんと訳されている。
 
グリフォンドール→グリフォンドーロ(Grifondoro)
 
 
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悪徳魔法使いクラス、スリザリン→
セルペ・ヴェルデ(Serpeverde)
 
 
 
 
 
 
 
 
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←青いネクタイが素敵な金髪娘ルナのクラス、レーヴンクロウ
コルヴォネロ(Corvonero)
 
こちらのクラスは頭脳明晰でがり勉をよしとするのだとか?
 
私がもし、この学校に通っていたら、
このクラスで不良やってたと思う。
"ジョン・レノンの眼鏡かけた小僧、何真面目に授業聞いてるんだよ。"
とか言いつつも、話しかけやすそうだから、
サボった授業のノートをハリーから借りているだろう。
 
 
 
 
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生徒の中でたった一人混じっている大人役者(にしか見えなかった)→
セドリックのクラスはハッフルパフ
タッソロッソ(Tassorosso)
 
勤労と友愛をモットーにしているクラスだそうです。
一気に親近感が湧いてくる・・・。
 
 
 
 
 
 
 
たまにハリーが口に出せないような俗語を吐くシーンがあって、
びっくりさせられることもある。
翻訳する人のいたずらなのか?
それとも英語とイタリア語の翻訳上の問題だろうか?
チェックしたいところだけど、英語でハリーポッターを見るのは骨が折れそう・・・
昔犬の散歩してて骨折ったくらいだしね・・・。
 
 
この記事を読んだ姉から、"アホなことしてないで、さっさと寝ろ!"なんて
怒られそうで怖いな・・・。
皆さん、今やるべきことを誠心誠意を込めて続けて下さい、
私は明日、シナモンロールに再挑戦します。