ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

ストーンローゼス再結成!

昨日遅く(ほぼ朝方)、フェイスブックにて嬉しいお知らせが!
ストーンローゼスが10年以上のときを経て再結成するとか!!
 
※心優しい読者の皆様へ
本当に思い出が詰まっているバンドなので、
独り言のうるさい記事、飛ばしたほうが無難かも。
 
 
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知らない方へ
The Stone Roses
80年代終盤から90年代半ばにかけて活躍した音楽グループ。
イアン、ジョン、マニ、レニの4人で構成されたメンバー
独特の音楽センスでこれまでの型に嵌ったやり方を
代替的に打ち壊し音楽界に90年代を連れてきたといわれるバンド。
曲の中に織り込まれたメッセージはストレートで且つ、
アンニュイさを秘める、
"自分を信じて生きよう"というのが私の解釈。
 
 
リリースしたアルバムはたったの2枚。
イメージ 2THE STONE ROSES(1989)
 
全てがベストソングともいえる一枚。
力強いけど暑苦しくないメッセージと脱力系ボーカル、
このアルバムが音楽界に90年代をもたらしたと思う。
The Smith以降、元気のなかったイギリス音楽界に
光をもたらしたといわれている一枚。
私には思い出の一枚、言葉で表すことはとても難しい。
当時は音楽を通して海外で生活することを
強く希望していただけに、このアルバムの曲を聴くと
今でもそのときの想いが掘り返されて泣けてくる。
 
 
 
 
イメージ 5Second Coming(1994)
 
一枚目に大ヒットを飛ばしてしまった彼ら、
モチベーションの落ちたメンバーをスタジオに閉じ込めて
録音させたアルバム。
一枚目よりも音が厚くなって完成度は高いけど、
前のアルバムに感じたようなキラキラ感は
無くなってしまった。
このアルバム収録の2年後にはギター担当であり、
主な作曲を行っていたジョン・スクワイアが脱退し、
事実上バンドとしての活動は止まってしまった。
 
 
 
残念ながら、このバンドのライブには間に合わなかった。
活動期間中、私はまだ保護者が必要な身で、
ライブのためだけにイギリスに行くことはできず、
早く高校を卒業して自由になりたいと思っていた。
 
毎晩レコードをかけながら、同室だった姉と春休みのイギリス旅行計画や
くだらない妄想染みたあほな話をして過ごした。
大学生だった姉は火曜日が休校だったので、
明け方まで話に花が咲いてしまったことも多い。
 
当時最大の情報源だった音楽誌"Rock’n’on"主催の
解散追悼イベントに行って抽選のローゼスTシャツを当てたり、
編集長増井氏のトークイベントに参加したり・・・
 
今でこそインターネットで手に入る情報や映像が多いものの、
当時は違法ビデオの店にでも行かない限り、
イギリスの番組で演奏した彼らの映像など、手に入らなかった。
同じくファンの友達と学校をサボってレアなレコードやそんなビデオを
買いに行ったこと、私は昨日のことのように覚えてます。
 
  
初めて聞く人へ
Mersey Paradise
 
 
 
 
 
 
 
 懐かしい人へ
 
Elephant Stone
私の友人はイアンの着ている
お札Tシャツを探していました。
 
 
 
 
 
ローゼスの紹介はここまで。
 
ここからは三月十一日以前に戻りたいという
名古屋に避難している姉に読んで欲しくて書いた記事なので
暇つぶしが見つからない人だけ読んでね。
 
 
バンドは解散してしまったけど、彼らの足跡を辿りたいと思い、
高校生の春休みはアルバイトで貯めた"ローゼス貯金"で
彼らの出身地マンチェスターにまで行った!
 
 
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ネットから拝借
写真を見ても実際に行ったときのことが
思い出せない。
当時はイギリスどん底景気だったせいか、
曇り空がとても暗く感じた。
街の人たちがナイロンの合羽を羽織っていて、
なんとなく小汚い感じだったような・・・。
リバプールからコーチに乗って行ったこと、
美術館にスパイスガールズの作品が
あったことくらいしか覚えていない。
 
 
 
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Cracker(邦題:名探偵フィッツ)
 
マンチェスターをもっと見たいなら、この作品。
私がローゼス命だった頃、衛星放送で見ていたこちらの作品も
マンチェスターを舞台にした探偵もの。
主人公のフィッツは煙草、アルコールが大好き。
おまけに冴えないルックスで駄目なオヤジだけど、心理学ではキレモノ。
彼のプロフィリングを利用した推理とイギリスの闇が良く見える作品。
当時から思っていたけど、イギリスってダサいんだって思わせる。
 
 
 
ローゼスにまつわるいろいろな思い出・・・
あの頃の私は毎日たくさんのことにイライラしていた、
私にとっては日本に住んでいることが違和感の連続であり、
どうにかしてこの状況を抜け出したいと思いながら、
ローゼスを聞いていた。
 
 
 
そんな彼らのライブ、見れず仕舞いになっている。
来年の6月にマンチェスターで予定しているとか、行こうとすれば・・・行けるかな?
 
 
Before                               
After
イメージ 6イメージ 7
  
 
ついでに・・・メンバーの皆さん15年間も何してたって?
 
それぞれにあった形で音楽活動していました。
 
 
ギターのジョン・スクワイアはThe Sea Horsesというバンドを組んで
来日公演までしたけど、ローゼスファン憤慨のニセコピーバンドのような
曲や演奏に途中で帰っていったファンもいたほど。
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Love Is The Low(1996)
 
第一枚目のシングル。
ローゼス時代の音使いと、ボーカルに採用したクリス、
歌の上手なイアンといったブートレグローゼス具合に
素直に喜べなかった。
実際、ジョンもライブなどでローゼスの曲を
歌ったりするなど、マジックが働いていた前バンドを
懐かしむようにも見えた。
 
 
 
 
ジョンが脱退後すぐに新しいバンドでスタートしたのとは裏腹に
イアンが活動を再開したのは二年後。
My Starという曲で、ローゼスの持つキラキラ感を取り戻し、
ファンを納得させたことを覚えているが、私はイタリア計画中。
 
このイタリア計画、今となっては本当に馬鹿な計画で、
イタリアで生活するためのラテン娘になるために
"嫌なことは歌って踊って忘れちゃおう!"といった音楽を好きになるべく
陰気な音楽との決別を図っていた、イタリアの子だったらどんな音楽をきくだろうか?
そう思うと、今まで聞いていた音楽は忘れ去った方がいいと思っていた。
 
好きだった音楽を取り戻したのが数年前、好きだったものを
少しずつリハビリのように聞き始め、KOCの音楽で目を覚まさせられた。
だから、ベルゲンの二人は私にとって復活のシンボル?
妄想っぽい言い方だと眠り姫の王子様だなぁ~。
(しかし随分庶民的な王子様だな。)
 
 
 
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My Way(2009)
 
活動を再開したイアン、おととし発売のアルバムMy Way
ローゼスファンはイアンを支持したように見えた。
そういった情報は私が音楽を拒否していた時期も、
音楽ファンつながりで友達になった人たちが
親切で常に分けてくれていた。
 
ローゼスはイアンの中で生きている、彼のソロにはそんな感じを受ける。
 
 
 
 
 
Ian Brown
Stellfy 
 
 
 
 
ただ道を歩いているだけの
イアン、なんかすっごく
彼のテイスト?
猫背でジャージな彼が
歩いているだけで、
静かな激情を感じます。
 
 
 
 
80年代にはニューウェーヴなど、ビジュアル系な美男子音楽もあった、
あまりビジュアル的に美しくない彼らを見ながら、
Xファンだったら、さぞかし花があったろうとため息をつくこともしばしば、
一つ前の記事でも扱ったように、見た目の悪さの中にあるからこそ?
掘り出しやすくて、本質を見抜きやすいからかな?
私はあまり見た目の美しい方の音楽に夢中になったことがない。
 
 
 
さて、マンチェスターのライブに行ってくる?
 
いえいえ、私にはベルゲンの方が大事です。
 
懐かしい音楽の復活は近々録音されるであろう、新曲にて、
楽しみに待ってます。
 
 
最後に・・・
 
マッドチェスターなんて呼ばれていた頃、
日本が誇るミュージシャン
小山田君がイアンの物まね&
ローゼス風にアレンジした
Joy Rideをどうぞ!
 
 
 
 
 
The Flipper’s Guitar
Joy Ride