ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

ベルゲン海洋博物館

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ベルゲン大学博物館の一つに船に関する展示が詰まったものがあり、
去年の訪問時には見落としてしまった半地下の展示室を発見。
 
カミッラも前日の夜行で帰ったことだし、落ち着いて廻れそう!
一緒に行った歴史文化博物館は、彼女のお昼ご飯心配症で
駆け足見学だったし、自然史博物館は興味ないとかで外で待たれるほど・・・
 
 
こちらの海洋博物館も2回目の訪問だけど、
船の再現が素晴らしく海上無線や海のうねりが聞こえる、
まるで船の中に居るような感覚が楽しい。
 
 
 
今回発見した半地下の展示室。
造船技術の展示をしているみたい。
 
こちらは造船に使った小道具と模型。
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北欧の博物館は模型やジオラマを使い興味をひきつけてくれるので、
イタリアの博物館のように、想像力を無駄遣いしなくて済む。
 
イタリアでは博物館はまだ限られた人が楽しむ場所なんじゃないかしら?
展示品が"とりあえず"年代とか系列別に並べられているものの、
それに対する予備知識がないと、数行の説明パネルを見ても
あまり納得いかない。
想像力を沸かせないと、展示物に意味を見出せないので、
学習目的がなければ行かなくなってしまう。
 
造船に使われた大道具、てこの原理とか、物理的な力学がおもしろそう。
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カミッラの論文が正しければ、
日本は明治時代にノルウェーから造船と捕鯨技術を輸入していたとか。
ノルウェーから技術者が来日して共同開発にも励んでいたそうですよ。
 
 
家の婆様が"うどん?"って喜びそうな、ロープの塊。
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結び目の作り方マニュアルがあったけど、覚えておいたら将来役に立つだろうか?
 
 
地下から二階へ、お天気が優れないのであまり雰囲気が出ないけど、
この階は船の甲板再現がなかなか素敵。
 
部屋の角の性能の良いレンズが内臓されているスパイグラスがあり、
向こう岸のお家の事情も伺えそう、設置場所が反対側だったら
アイリックのお家をストーキングできたのに!
そして、このおじさんは探偵?角度を変えながらとっても熱心に覗いていました。
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大航海時代から産業革命、それから世界大戦にかけて
西側への人口流入があり、多くのノルウェー人もアメリカ大陸へ移民していったのだけど、
それ以前に船はフィヨルドに住む人たちの生活には欠かせない交通手段であり、
現在も当たり前のようにフェリーで通勤、通学している人たちがいるのよね。
 
 
一階に戻って(2周目)、船の中にあるものなどの展示、
乗客の忘れ物か?それともリストにあった元乗客から寄付された
思い出の品だろうか?三月はいろいろなことがあったので記憶の欠如と混濁が見られる。
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瓶のなかに作った船舶模型。
ノルウェーからアメリカ大陸まで一体どのくらいかかったのだろう?
暇つぶしに作ったのだろうか?
 
 
 
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ビーズのバッグ・・・
モチーフが船だから展示されているのか、
それとも、船上暇つぶしビーズ細工なのか?
掲げられている国旗が大英帝国なのもちょっと謎。
 
 
 
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木を組んで作った箱も
時間がかかりそう・・・
そして神経も磨り減りそう。
 
昔行ったリバプールの海洋博物館では
精神に異常をきたすとかいう
手記の展示があったけど、
こっちは博物館の建物自体が明るい造りに
なっているので、"わくわく新大陸"
といった感じ、
実際に船で生活していた人たちは
どんな精神状況にいたのかしら?
 
 
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バロックロココワンちゃん。
 
船で犬が飼いたくても飼えない人用?
このワンちゃんのレプリカは
いろいろなところで出回っているので、
割と有名な芸術品だろう?
フランス王朝とかブルボン王朝のものかな?
 
 
意外と突っ込みどころ一杯のベルゲン海洋博物館でした。
 
子供の楽しめる博物館は私も楽しいです、
人口が少ないと訪問者も少ないので、ゆっくり見れていいな、
学校や保育園などの団体客の訪問もあったけど、
(イタリアよりも)お行儀が良く、監視の目が行き届いているというのか?
お邪魔にならないところが嬉しいな。
 
博物館学者の間では、このような体験型博物館、
模型や環境の再現、視覚や聴覚、触覚に訴えるものは
学習に良く、記憶として残りやすいので、良い例をして挙げられる・・けど、
博物館マニュアルに添って言わせてもらうと、
休憩所がないのが欠点かな?
博物館の大きさ的には必要ないか・・・。
 
↓ ホームページ(英語)