"おしゃれに興味はない、服はFretexで買ってるんだ。"
ファンキーなピンクとエメラルドグリーンの縞シャツを着るKings Of Convenienceのもてない役、アーランド。
VOGUEイタリア版のインタビューでした発言だ、
ファッション誌でおしゃれに興味ないって言うのもすごいけど
説得力も十分あるから素敵だ。
さて、Fretexって何ぞや?
Webで調べると、どうやらノルウェーにチェーン展開する
リサイクルシステムの格安ショップのようだ。
つまり、古着屋。
次にノルウェーを訪れるときのために店の地図を見ていると・・・
なんだか見覚えのある場所と店構え。
カミッラと何度も行った、スクアリドな(寂れた)店であることが発覚。
古着の他にも古本や電化製品、食器まで扱っているが、
ここであえて買おうという気にはなれない。
古着などは、私が見た限りでは恐ろしい第一世代ベルボトム(70年代物)に
今にも"風さん"や"虹さん"という名のお友達が
できてしまいそうな袖広がりワンピースなど。
値段も納得の激安価格でもない。
しかし、失業中のカミッラ御用達ショップのようで、
今思えば、彼女のアパートにはこの店の品物がこんなに!
電気ポットもコーヒーカップもお茶碗もパスタの水切りまでもFretexで購入、
ついでにこんなものも・・・・
冷凍ピザ用電気オーブン。
これもFretexで買ったそうだが、
いくら払ったんだか・・・、
冷凍のピザを焼くためだけの・・・
まあ、台所電化製品は彼女も認める安い店、
IKEAでは取り扱ってないからね。
私の愛読書"オスロの中世"
こちらもこの店の古本コーナーでカミッラが購入し、
プレゼントしてくれた本。
図解と写真が満載で分かりやすい言葉での
説明付き。
発掘写真や20年前のオスロの風景が面白い一冊。
オスロの東側に築かれた中世都市と
そこに建てられた教会と修道院、街の関わりを
まとめたもので、この地域は現在、
公園として公開されている。
本の中身はこんな感じ。
図解と写真の多さに、
使われている言葉は
ノルウェー語だけど、多国言語に堪能な
プチインテリでなくとも楽しめる。
ちなみにここに載っている教会は
土台が今もなお、きちんと残っている。
冬に行ったら雪の下だったけど・・・。
こういう掘り出し物があるのなら、
もっと真剣に品物を見たら
意外と面白いかもしれない。
私が訪問したのはオスロの学生街のお店だけど、
ベルゲンのFretexに行ったら、もっと違う品物があるかも。
あの街はノルウェーの関西圏なので、
住人の嗜好も少々、バロック系。
次回ベルゲンを訪問するときの楽しみがまた一つ増えた。
"連れてって"じゃなくて、一人で行きます。
おしゃれに全く興味がないというお二人、これ全部、Fretex衣装だったのね。
どんなにアーランドの縞シャツが欲しくての古着じゃあ、ほぼ一点もの・・・。
おまけ
Vogueに載ってたおしゃれに興味のない二人に
おしゃれをさせた写真。
これ、"う・ら・み・は・ら・さ・で・お・く・べ・き・か~!"
なんて聞こえてきそうな一枚。
着させられてるシャツも
妙におしゃれな浦見魔太郎くんが着てそうだ。
モノクロ写真は赤毛がショッキングだからかな?
素敵な方の彼、アイリックも
高そうなポロシャツが、休日出勤のサラリーマン風。
スタイリストもカメラマンも絶対、違和感を感じたはずだ。
ゴージャスなおしゃれとは対極にいる二人であることを実感。