世界で一番虚しいイタリア在住者のブログを訪れて下さった皆さん、
楽しいクリスマスを過ごされたでしょうか?
自分の専門分野でない偉く難しい本と向かい合って
神聖なる25日が過ぎようとしている・・・、
アパートには私以外にも
90年代に独立した旧ソ連邦の方々が住んでいるので
一人でアンニュイに過ごすわけでもなく、隣の物音を聞きながら
画像が一つもない美術史の本と向き合って
いつもの夕食の時間に(午後4時半)。
丁度、お友達と遅い昼食を楽しんでいた彼らに
珍しく御食事を勧められたので
有難く頂きました。
クリスマスの御食事
お肉の玉葱炒めを真ん中に
左下、南米でよく食べられるとうもろこし粉の揚げパン
赤い辛そうなソースの豚肉、すぐ後ろに見える三角形はトーマチーズのパイ、
パン、塩漬けケッパー、ささみと玉葱のサラダ、にんじんのクミン和え、
豚肉のくるみソース、茄子のクミン和え。
写真にはないけど、おいしいのは梅で作ったソース。
お肉が好きな国民性のようだ。
ギリシャとトルコの間の料理?
故郷にいるときは山羊や羊を召し上がることが多いそうだ。
勿論、菜食の美学(肉嫌い?)も理解不可能な様子。
皆さん滞在許可証を持っていない。
イタリアの警察が私のブログをチェックして
外国人の強制退去を諮るとは、まず考えられないが
詳しい説明は避けたい・・・ので国の名前は伏せておく。
ギリシャ神話の登場人物、メデアの出身地で、
トルコに近くて黒海沿岸地域といったら、
勘のよい人は大体の場所が分かると思う。
彼女たちは家政婦(お掃除又は老人介護)をしていて、
時給は一時間5ユーロ。
問題はイタリア語があまり話せないので
あまり会話ができない。
最近はすっかり慣れたが、旧共産圏の政治体制の後遺症で
スパイ対策に自分の感情を全く見せない、
そして、嘘をついて防御を効かし、仲間同士でもあまり会話らしい会話はしない。
食べて飲んで踊って騒いで・・・
ワインの入った変な形のテラコッタ↓。
習慣では、乾杯の音頭をとる人が、これを飲み干す決まりがあるようだ。
飲む以外の楽しみがないせいか、お酒を飲まないことが信じられないのか、
下戸なのでアルコールフリーの私に無理矢理ワインを注ぐ。
皆さん、酔っ払うか、踊るかタバコを吸うか。
煙い部屋でご飯を楽しめない私は
勉強を黄門様の印籠代わりにして、部屋に退散させていただいた。
明日は聖ステファノの日で祝日(ついでに日曜日)
もっと気合が入っているような準備をしているので
ちょっと面倒くさいけど
ピグ郎ちゃん(日本語だとスミレちゃん)↓の手作りお菓子が楽しみ。
イタリアのお菓子はデリケートさに欠けるので
あまり好きではないが、ピグ郎ちゃんのケーキはふわふわのスポンジに
柑橘類風味のクリームが、妙にさわやかなチーズクリームの高カロリーケーキ。
今年も変な国際交流クリスマス・・・。
でも正教会の方たちなので、彼らのクリスマスは1月7日。
ついでにクリスマスは過ぎ去って行ったけど・・・
ベルゲンのアホグループ、Kakkumaddafakka の歌う
12Days Of Christmasをベルゲンの風景と一緒にどうぞ。
いい加減にしろ!
おまけ
突然ナポリの伝統菓子、ストゥルッフォリ
クッキー生地を油で上げて、へーゼルナッツと一緒に
蜂蜜を絡めて柑橘類の砂糖漬けで派手に飾る
"見かけ倒し"のお菓子。