イタリアの大学に留学しているというと
さぞかしインテリで良家のお嬢様というイメージで見られがちだ。
確かに30歳過ぎて夢見がちな考古学なんて勉強してたら、
経済的、精神的に余裕があるように見えるよな。
将来に対する怒涛の不安や世界に対する不満とお友達の上、
危険回避の逃げ道経路図の暗記や即座の計算術など、
脳みその疲労が激しい。
経済的には、人付き合いを断るほど出費を控えている、
カルメンのと外食はおごって貰っている・・・ごめんなさい。
その割には音楽や本にお金使うし、
ケチで貯めたmonkベルゲン貯金で
ノルウェー行ったりしてるから説得力はない。
そんな安ライフ実行中の私は更なる節約をすることになった。
先週届いた水道料金の未検針未請求分だ。
一年も積もり積もったので、私のたった週一回のバイト代2回分に当たる金額が出て行く。
しかも、いつものmonk不安貯金も先月の旅行でほとんど空の状態だ。
2週間で使えるお金は5ユーロ、何買お~?
まずは基本の野菜。
市場でこれだけ買って
2.50ユーロ。
安さの裏には悲しい野菜たちの
事情がある。
育ちすぎたズッキーニ、
熟す前に採られたパプリカ、
形の悪いメロン、
採れ過ぎて余り物の
なすとプラム。
すぐに食べない分は切って
冷凍庫行きに、
これで何とか二週間はもつだろう。
買った野菜でつくったベジカレー。
ご飯の茶色い部分はおこげ。
炊飯器は持っていないので鍋で炊いている。
カレーは日本のカレールーなど見かけないので
スリランカ人の店で買ったインドのカレースパイスミックス、だしにはトマトピューレを。
見た目はさえないけど、私にも作れる簡単で
それっぽいカレー。
本当はナンで食べたい。
このカレーおいしいけど、飽きる。
これで二週間・・・
いや、飢えずに済んで有難い、有難い。
もしかしたら、この出番かも?
ノルウェーで買って持ってきた、ベルゲンの魚スープ粉末。
素敵な木造倉庫群のをバックに
クリーミーなスープのイメージがパッケージの
ノルウェージャンインスタント食品。
もしもに備えて未だに未開封にまま、でも、私の言う"もしも"は
非常食って意味ではなく、"ご褒美"として、なんだけど・・・。
素敵なパッケージのスープ。
出来上がりのイメージはこちら。
なんと水1リットルと火にかけて10分で出来上がり。
インスタント食品通のカミッラからは
薄味なので、水の変わりに牛乳と生クリームを半々で注げとアドバイスを受けた。
今開けたらそれはできない。
牛乳は買えるが、生クリームは無理だ。
奥に写ってるのはパン?
そういえば、パンを買うお金も無いのか・・・、
小麦粉とイーストがあるから、久しぶりに修道士のパン屋さんでもするか・・・。
昨晩は余りの空腹にメロンを半分も食べてしまった・・・
なんか贅沢だなぁ。
あんた本気で生きていく気あるの?って怒られそうで怖い。
ついでに、先月のベルゲン菌感染プーリアツアーの内訳を少々。
ベルゲン菌、感染源
交通費
ターラント-ロコロトンド間 2.60ユーロ(片道×2)
宿泊代
ダブルルーム朝食込み 45ユーロ
雑費
ミネラルウォーター3本 1ユーロ
アイス 1.50ユーロ
カプチーノ 1ユーロ
ファンタ1.50ユーロ
ベルゲン菌の症状で全く食欲は無かったが、
ホテルのブッフェ式朝食を活用したおかげで、大食いの無駄使いは避けられた。
朝食、折角のブッフェなのに甘いものしかなかったのが残念だったけど、
手作りスウィーツはおいしかったなぁ。
ここまで書いてもまだ、私がインテリで良家のお嬢様だと思う方がいらっしゃったら
是非お友達になっていただきたい。
そして5ユーロの二週間は続く・・・・。