ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

青い夕焼け?

ノルウェーでは夕焼けを見た記憶が無い。
あんなに窓の大きいカミッラアパートにいたのに、
気がついたら暗くなっていたことが多かった。
 
OSLO
 
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こちらは夏に行ったときの写真。
イタリアの夕日が舞台のセットのように
バラ色のお日様にオレンジ色の空なのに・・・。
 
このソフトなオレンジ色が時間をかけて青くなっていく。
 
夏に撮ったと言っても8月の終わりである。
スカンジナビア諸国では既に秋に突入していて、ニットやダウンのコートを着用する方も
ちらほら見かけるほど寒い。
こんな夕焼けが見える時間は息も白くなる。
 
 
 
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14世紀に建てられたオラフ修道院跡の年季の入った壁。
ここに映し出される夕日の色。
夕焼けなんかより修復と時代を超えた付け足し部分の方がよっぽど興味深い。
シトー派的シンプルゴシックなアーチ部分に注目。
 
 
 
MYRDAL
 
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オスロ~ベルゲン間にある内陸部の駅。
万年氷河の駅より少々標高の低いところにあるため、山の中腹にちょっとだけ雪が見える。
素敵な家に住んでいるくせに、高い電車賃払って
ここでキャンプするとか言うサバイバルな方たち、
白い息吐きながら待つ朝日に特別な価値を感じる幸せな人たちだ。
 
 
GISKE(Ålesund)
 
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こちらは3月の西ノルウェー、ギスケ島に夕暮れ時・・・、
晴天だったのに空がオレンジに染まらない。
ガイドブックや観光案内所でもらうパンフレットには
オレンジの光で満たされた風景写真をよく見るけど、
あれは合成だったのか?
 
残念なことに雪はほとんど溶けていた。
前日の晩から午前中にかけて暖かい雨(気温6度)が降ったため、
この地方の雪は悲しいくらい見られなかったのだが、
翌日にはしっかり雪が降り直して
積もり行く風景を見ながらベルゲンへと向かったのを覚えている。
 
 
 
ベルゲンは?
ベルゲンの夕焼けはどうだったろう?
 
BERGEN
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強いて言えば、これ?
 
ベルゲンで唯一のカトリック教会
サン・ポール教会。
 
カタカナ表示にしたら
トイレ用の洗剤思い出した。
 
 
 
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ベルゲン近郊、ファーナの教会
 
時刻は午後6時を回ったところ
 
しっかり覚えているのはここで一時間もバス待って、
その上、その目的地であった遺跡にもたどり着けずに帰ってきたからだ。
 
バスを待っている間に、おじさんに遺跡の場所を聞いたら、
とっても親切に答えてくれたなぁ・・・、間違った情報だったけど。
 
そもそも、そんなマニアックな遺跡を知ってる方がめずらしいのだろう。
 
 
夕暮れ時にあんなに歩き回ったのに、それ以上の写真は見当たらない。
 
やっぱり緯度と雨がちな天気の関係?
 
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自転車での傘差し運転は大変危険です、かっこ悪くても合羽を着ましょう。
クリーンエコ活動に参加してしまったが故、自転車通勤を虐げられるアイリック。
真面目に義務を果たしていないでジャミロ・クアイを見習おう。
Free as Erlend!
 
 
そういうわけで、夕日が見えなければ、朝日も見えない。
アイリックが素敵に歌う"Gold for price of the silver"でも
"朝日を見に行こう"って歌詞が入ってたけど、それはパートナーだけじゃなくて
お天気にもお願いしないとね。
 
朝日と言ったらカミッラと野宿したベルゲン一日目を思い出す。
一晩中開いているワインバーに
イタリア語での会話が原因となり"酔っ払い疑惑"で追い払われた後、
何もすることが無くなった私たちは朝日が見える丘を探した。
 
ノールネスの岬に位置を構え、後はひたすら朝日が昇ってくるのを待つばかりなのだが・・・
 
・・・空は明るくなったのに全く見ることができなかった。
 
そりゃそうだ、西の空見て朝日が昇るか?
天才バカボンの歌と勘違いしてはいけない。
お互い疲れてたんです・・・。
 
 
 
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このニット、冬も着てたぞ・・・。
 
 
 
 
 
ノルウェーでは日照時間とうつの関係が研究されていて、
北極圏など、太陽が昇らない日があるような地域では
図書館に日光浴室が設けられているらしい。
 
でもそこに参加して一緒に人工紫外線を浴びるの、
ちょっと考えるな・・・。
 
 
そう思うと、昔から北極圏に追いやられてトナカイ飼ってきたサーミ族のみなさん、
うつ対策はしてたのかしら?
 
それはカルメンのパパが言うように、
"昔は生活のために一日中働きまわって、気を病む時間がなかった"
 
それともシャーマンが毒キノコ食べながら"うつ"と言う名の悪霊を
追い払っていたのかしら?