ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

ストライキ・ストライクス・アゲイン

久々に山の中にある大学へテストを受けに行った。
 
研究員のストライキとかで試験は行われないそうだ・・・、
待遇悪いから仕方ないけどさぁ・・・。
 
ストライキでもとりあえず来る学生たち、
情報交換だけして帰った。
 
既にテストを受けた学生が冷やかしに来ていたのだが、
彼女の話によるとこの教授、年号と地理関係、社会背景を事細かに質問してくるそうだ。
つまり、テストには百科事典になって来いということだ。
 
イタリアの大学では口頭試験がほとんど、
ここで雄弁に語れるなら、勉強してなかろうとパスできる仕組みだが、
言葉を痞えたら、そこで終わり。
見た目も重要で、教授によっては服装や化粧を選ばなければならない・・・、
考古学の学生は土方ファッションが主流なので、
スタイリッシュな美術史の学生と共通科目のテストのときは
ちょっと怖い上、教授によっては態度が冷たい。
 
ちなみに今回の教授とは他の教科で一度テストを受けて、
かなり手ごわい人物であることを認識しているので
用心はしてきたけど、改めて、その怖さを思い出した。
 
そういうわけで少しほっとしている反面、9月に溜まっていくテストにストレス。
 
 
うちの大学には素晴らしい教授は2人しかいない・・・といっておく。
この2人の授業は面白かったけど、イタリア古代史は私の専攻じゃないんだよね。
 
ストライキの告知は前日の午後9時、
テスト前日に大学ウェブをいちいち開くもんかね?
この時間はほとんどが翌日に備えてリラックスっていいながら、
開ききった瞳孔でカモミールティーを啜って」
翌日の恐怖と乾燥目に涙流している時間だ。
 
ついでに口答試験の形式だが、
一つの教室にテスト受験生が集まり、
教壇の机に座った教授が一人ずつ名前を呼んで行く。
呼ばれたら教授の近くに座り、規定では20分間質問され続ける、
その間、他の生徒はその質問内容と点数に耳を傾け、
場合によってはビビッて教室を後にする。
 
イタリア人、あんなの騒音公害な音量で話してるくせに
テストのときにかぎって地獄耳の私にさえ聞こえない声で話すから不思議だ。
 
 
イタリアではストライキが多いのだが、大学のストだけは告知がすこぶる遅い。
私の大学は山の中にあり、バスで30分強かかる。
そういうわけで、交通機関ストライキがあったら授業も受けられないのだが、
車通学のどら息子たちが多いおかげで、授業は行われることが多い、
ついでにヒッチハイク通学するものも多い。
 
どら息子の友達もいなければ、ヒッチハイクする勇気もない私は自宅ホリデーになる。
 
 
おまけ
イタリアのテレビ番組で"木曜スペシャル、地球外生命体は存在するか?"
というのがやっていた。
バチカンには超高性能の天体望遠鏡があり、UFOの観測を積極的に行っているそうです。
教皇つきの化学研究班(勿論、みんな聖職者)は聖書にある言葉から
地球外生命体の存在を否定できないとかで、
そのあり方と聖書の注釈を交えながら、真剣な顔で話していたが、
その表情がなんだか日本のUFO研究者西村教授に似てたよ。