ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

ノルウェーと胃袋と私 お食事編

なぜかカトリックに改教したカミッラのスケジュールに付き合って
オスロでも2つしかないカトリック教会の一つ、
聖オラフ教会の金曜お友達お食事会にお邪魔する。
無料のランチをいただけるのだが、
カミッラの良心でランチの準備を手伝っているようだ、
9時ごろから主催者たちが教会横の会場で料理を始める。
 
料理といえども、ほとんどが出来合いのもので、台所では最後の仕上げをする程度。
手の込んだにんじんポタージュに挑戦するカミッラは正直、台所の邪魔者。
 
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2種類の胚芽パンと3種類のチーズ、スクランブルエッグ、白身魚のフライ、サラダ、魚の練り物入りパイ。
魚の練り物は日本のかまぼこのようだった。
ノルウェーの魚文化は日本の魚加工食品ととても似ている。
 
驚きなのはテーブルクロスなしでお食事するところ、トマトソースが飛び散ったり、油ギトギトの料理がでてくるわけでないので、お口もテーブルも汚れにくいのだろう。
 
 
 
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台所のお邪魔虫
 
にんじんポタージュの材料を切っているカミッラ、レシピをよく読んでいないので
最終的にコリアンダー入りトマトスープが出来上がったからミステリー。
 
スパイスを焦がして会場全体が辛い煙で一杯になり、全員外へ非難した。
焦がした本人は辛い煙をまとったまま礼拝しに教会へ消えていった。
 
私は味見さえしなかった。
カミッラの誠意には関心するが、彼女の不思議なレシピ読みには食べ物を無駄にしているとしか思えない。
そういう私は彼女からすれば、ピエール瀧並みの悪食に見えるらしい。
オールセンに夜行バスで旅立つ私に自作のパスタを持たしてくれたのだが、
その全工程を見た私には、どうしても手を付ける気になれず、
街に着き次第捨てることとなった、ごめんなさい食べ物さん。
 
この食事会に顔を出すのは地元のお年寄りと
カトリックの在ノルウェーベトナム人やフィリピン人。
食後にビンゴゲームがあり、皆さん数百円程度で番号を買う。
この掛け金が金曜お食事会の資金にまわるのだろう、
景品は教会図書館の古い本やαとωマーク入り、有難い祝福つきろうそくなどである。
 
 
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カミッラのお友達、ランディのアパートでお食事。
鶏肉の肉団子スープである。
にんじん、玉ねぎ、根セロリの入った、久しぶりのまともな食事。
温かいパンも出してくれて、食欲不振だったのにかなり食べた。
食後には濃いコーヒーを頂く。
今回の彼女のアパートは他のお友達とシェア、照明を落としてろうそくを灯した居間でノルウェーミュージックアワードを見た。
テクノ部門というのがあって年齢や性別で部門を設けるイタリアの音楽祭との違いを感じる。
 
 
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ベルゲンの旅行から戻った私が目にした、ケバブ安売りの看板にカミッラを連れ添ってお食事。
私をもてなすのにお疲れでロンリーモードのカミッラとケバブ
 
イタリアで食べるケバブはパンと揚げジャガイモばっかりなのに、こちらはピタパンにキャベツ、きゅうり、トマトとうもろこしにお肉がたんまりでソースの辛さが選べる。
イタリアの唐辛子料理に慣れているとはいえ、激辛を注文したカミッラは半分残したが、しばらく辛いものを口にしていなかった私もかなり辛いと感じた。
写真左に売っている赤いソースが激辛のもとです。
スカンジナビアンらしくディルシード入りのソースはヨーグルトで延ばしてあると見た。
 
オスロは外国人が多い、この店はトルコ人経営。
お肉がマトンで、今思うと菜食ファンの私は肉なしで野菜多くしてほしかったな。
ノルウェ-では野菜の方が高い。
野菜の安いイタリアから来た私には、スーパーに行く度におどろかされる。
きゅうりが一本170円とか、ナスが一つ一つ袋に入っていたり、
きのこに土がついていないとか大きさがそろっているとか・・・。
サラダバーが設置してあるスーパーもあり、パックに詰め放題、
野菜のほかにチーズやパスタ、鶏肉、クルトンなど、種類も多いので、
利用すべきだったかも。
 
九州出身でなくとも、たらこファンの私はノルウェーのたらこペーストに喜びを感じる。
胚芽パンにたらこペーストを塗って朝食にしていたが、
イタリア式のコーヒーミルク&クッキーものぐさ朝食のおかげで、
ノルウェー式朝食はかなり胃にきつかった、というか、
起きて一番に口にするカミッラの入れるコーヒーがまずかった。
 
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ノルウェーのお食事
オープンサンドにハムや魚や野菜が気前良く盛られている。
二段目の小エビサンドやツナサンドを見てほしい、こんなに入っているのだから多少の出費は覚悟だ、多分400円ぐらいかな?
こちらもベルゲンのパンやカフェ、土曜日以外は菓子パンも通常価格、新聞折り込み広告にはさまってました的なクーポン券持参の若者を多く見た。
 
 
幅広い友人関係を持つカミッラに連れて行かれた"青十字"の食堂。
オスロにあるホームレスや貧しい人を救う団体らしい、
ここでは安い食事ができる上、かなりクオリティーも高い。
おいしいパンやそれ付け合せるパテや海老、漬物にサラダやスープもあり、
300円も出せばかなりリッチな食事を楽しめる。
 
 
マクドナルドはドル安のためか、
イタリアでも行われているチーズバーガー100円ポッキリ実施中、
バーガーキングは、ちょっとリッチなサンドイッチを安価で売り出していた。
道端を歩いていてもイタリアに居るときのように誘惑がない。
逆に甘い物好きには体重急増の危機を覚えるような、
おいしそうなスウィーツの誘惑に取り付かれるであろう。
 
ヴィーガンになる前、この頃はベジタリアン三か月目くらいだったかな?
経済的に肉食を止めていた時期なので、安価で食べられるケバブや食事会で出された場合は食べていました。今となるとすごく恐ろしく感じます。