なんだか寂しい老人風に写るばあ様。
帰ってきてから、ばあ様の世話を焼きすぎて、自分の人生が無くなりそうです。
週二回のリハビリと居間と寝室を行ったり、来たり、
冷房を点けろとか、うちわを取ってくれとか、
夕食には、絶滅が危惧されているウナギを希望したり、
タンスにおやつを隠し持って、内緒で食べたり・・・
先週は姉が名古屋から夏休みを利用して里帰りしていたので、
ひ孫に構われて、いつもは歩けない歩幅でお墓参りをして
そのついで(お墓参りがついでではない)に親戚周りをしてきました。
叔母ちゃん宅のメタボ猫、タローちゃん。
うちの親戚はナポリ風、“食べろ!”攻撃と冷蔵庫にあるものを
片っ端から出してもてなすスタイルなので、
夕食を食べていくことになってしまいました。
姉は放射能避難で千葉を去ったので、
姪っ子ちゃんには、食事制限があるのですが、
姉が一生懸命に断り文句を探るも、食べていくことになりました。
ここで、問題発生!
ヴィーガンの視点から見たその日のお食事
両端の豚肉には見向きもせず。
納豆と豆腐はリクエストでお願いしました。
メニューは冷しゃぶ。
私は親戚の中で減らず口の生意気な偏屈者で通っているので、
姉に頼んで、私の菜食主義を説明してもらいます。
反応は“また何かの変な思想に凝っている”程度で済みましたが、
私たちが来ることを想定して、大量に買っておいた豚肉が
消費されないことにガッカリしている様子。
姪っ子ちゃんもひき肉料理は好きだけど、
いかにも“肉”は苦手、
ゴマだれでごまかしてお茶を濁す程度にいただいていました。
多分、姉ちゃんは、野菜やごはんの産地に少々ハラハラしていたと思います。
食事の前に、叔母ちゃんがふるまってくれた
放射性物質をため込みやすいアレ・・・
庭で採れたブルーベリーです。
しかも大豊作・・・
私もベリーが大好きで、ノルウェーに行ったら絶対食べる!
・・・けど、けど、叔母ちゃんが住んでいる土地の
名産品である落花生“半立ち”には
多少の嬉しくない報告があるので、遠慮したい。
叔母ちゃんだって、自分たちがいつもおいしく食べている庭のベリーを
“放射性物質をため込みやすい”という理由で断られたら悲しいだろうな・・・
ここで感情的になると、あとでひどい目に遭うので、
味見に一粒だけいただきました。
ノルウェーで買うものより、ずっと甘くて濃い味・・・
私は東電と国を許さない!
さらに・・・
菜食主義は周りにとっては本当に面倒な存在らしく、
私が現在通っている教会でも、ミサの後にお茶やお食事がありますが、
メニューには、少なからず魚のだしや肉が入っているので
お断りしています。
冷たい人、人付き合いが悪い人と思われるのは
対人関係にクールなノルウェー人的で妙に光栄なんですが、
中には肉を食べなかったせいで、体調を壊したというマダムから
しばらくお説教を受けて、なかなか家に帰れないことがありました。
一緒にいた言葉のきついおばさまと二人で攻撃されると
私の頭は帰りたい♪にも拘わらず、ちょっと嬉しかったのが
他人の私におせっかいを焼いてくれる赤の他人という感覚。
なんだか、イタリアで日本語を大学で取っている学生から
親切にされつつも、通訳マシーンみたいな扱いだったり、
日本がどこにあるのかさえ知らない人たちから
人間扱いされていなかったことが、
周りの親切に耳を傾ける良い訓練になったようです。
ところで、“菜食主義者は何を食べているのか?”
という質問をよく受けるのでお答えします。
タンパク質は豆からとります。
イタリアでは豆をごはんに炊き込んだり、
つぶして団子状にしたものを油で揚げたり、
パスタソースに入れて、ミートソース風にしたりとしていましたが、
日本には大豆製品がいろいろあるので、
工夫せずにおいしくいただいています。
本日の夕食はトマトカレー
両親は固形ルー以外のカレーは受け付けないんですが、
トマトカレーの番組を見た母からリクエストされ、作ってみました。
ガラムマサラの唐辛子で、母が辛くて食べられなくなる現象がおき、
ヨーグルトを入れて味を調整しながら食べさせました。
・・・多分、二度とリクエストされない
カミッラの“ごちそうさまが、きけなくて。”レシピに
殿堂入りできそうな一品のようです。
私は久しぶりの南インド風カレーにハイになっているくらいなんだけどね。