ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

お盆だよ! 二人のババア

二月に木更津のお祖母ちゃんが亡くなり、


イタリアにいた私はお葬式には行けなかったので、

初盆には参加予定です。

日曜日に盆飾りを作るというので、お手伝い要因としてお呼ばれされ

張り切ってお手伝いに向かったのですが・・・


ザ・盆飾り
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竹で作った十字と飾りの灯篭&杉の葉、
まるでスウェーデンのサンタ・ルチア祭の飾り付けみたい。
しかも隣の建物は家ではなく“蔵”です。

田舎の行事は大がかりと聞いていたけど、これって・・・
しかも、この年になるまで、田舎のお盆に参加したことのない私、
朝早くからご近所さんが集まって、飾りを建て、
その人たちに振舞う昼食会の準備と後片付けを私と母が手伝ったのですが、
やはり、すべて大がかり・・・。

お昼のお弁当
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仕出し屋で頼んだお弁当ですが、懐石風で豪華です。
一種類をガッツリの私には理解できませんが、酒飲みにはたまらないようです。
この弁当に、かつおだしのお吸い物エビ入りとジャコ入りごはん、
茶碗蒸しも付いて、置く場所もしっかり指定あり。

そのうえ、一善多めに注文するのがしきたりだそうで、
それは亡くなった人の分にあたるとか。

叔母さんが自分の食事より、近所に人たちに
しきりにビールを勧めていて、田舎で暮らすことの大変さを感じました。
 
今までは、お祝いごとなどには、房総太巻き寿司がありましたが
時代と伴に、手間を省くようになってしまったのは、ちょっと残念。
私は好きではありませんが、房総太巻き寿司はかなり芸術的です!

室内の盆飾り
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灯篭が何台も設置され、お花とよくわからない非合理的なお供え物多数。


初めてみるものばっかり・・・。
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左の階段みたいなのは、死者が帰ってくるための橋だそうで、
右上のどんぶりに入った花は盆飾りには付き物のようです。

花を置きに来たいとこは、私が知らないことが不思議だったのか
逆にびっくりしてました。

こんな大がかりな行事をする割りには、結構アバウトな叔父さん夫妻、
本当は食事の前に迎え火をするものらしいですが、
午後、お開きになった後に行いました。
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迎え火用の火は新聞紙ではなく藁を焚いてろうそくに火を移すそうです。
風が強い日だったので、途中で火が消えるもそのまま家に戻りました。

こっちのお祖母ちゃんは、物静かで優しいばあ様でした。
私の覚えている限りでは、働き者でいつ訪ねて行っても
外で農作業していた記憶があります。
私がイタリアに行く頃から、アルツハイマー症に罹り
長いこと介護施設で暮らしていたので、帰国するたびに
母と毎週のように会いに行っていましたが
最後にあった時は寝るか、食べるかという赤ちゃんのような状態に戻って
静かに亡くなっていきました。
 
 
・・・で、こっちの婆さん
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死んだら化けてでてやる!が口癖です。

年齢的に物忘れはひどくなっても、
毎日のしょうもない刺激のおかげか
最近は歩くのも早くなり、感覚が戻ってきたのか、嫌味まで言うようになりました。
母も散々いびられたのに、親戚周りには必ず連れていくし、
好きそうな食べ物をおやつに買ってきます。
弟はアホなので、寝ているところを邪魔したり、
“まだ生きてたのか?早く死ねボケ”なんてひどいことを言いますが、
婆ちゃんが大好きなので、冷房を入れるときは必ず誘うし、
給料日に一緒にラーメンを出前して食べたりもしてます。
 
 

二人のお祖母ちゃんを見ていて、
やはり、誰かに構ってもらうのは生きている証なのだと思いました。
そして、クソババアは長生き要因です!!