ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

怖い!ナポリ、3つの尖塔

ナポリは歴史が古く、多くの外来勢力から支配されてきたため、
興味深い言い伝えや伝説が数多く残っているのだが、
皆さん、そんなことを信じているとアホあつかいされるので
固く口を閉じております。
 
私がお届けする怖いナポリは、そんな皆さんの体験談と一部伝説を含めて紹介させていただきたい。
 
 
 
ナポリの地図
観光地図に手を加えてミステリー地図にしてみました。
今回お話させていただくのは黄色い円で記したA,B,C地点にある尖塔について、
ホラーが苦手な方、今回は怖くない代わりに歴史のお話があって眠くなります。
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黄色い縁にラテン文字で記したところがミステリースポット。
平行に走る赤い3本線は、ローマ時代に築かれた主要道路で、
この辺りにイワクつきなモニュメント、つまり観光名所が密集しています、
道が狭く、見通しもわるいため、引ったくりが多発、
日本からのパックツアーでは予定に入れられることはないので、
自由時間を使って個人的に行くことになると思います。
 
現金やパスポートは心配ですが、
行ったからといって何があるわけではありません。
 
 
午後の旧市街
イメージ 2
ごみごみしている感じがお分かりいただけるかしら?
お昼を過ぎると暗くなるので、ちょっと陰気臭い雰囲気。
こんなに道が狭くてもバイクや車が通るので結構危険で
引ったくりとボッタクリに注意の"ナポリ情緒"ある界隈、
憧れのイタリアってこれか?
 
 
上の写真と反対側、広場があるので明るい。赤い建物はナポリ東洋大学
この中庭では学生達が政治の話に花を咲かせている。
カミッラが在学中の頃は館内の図書館や中庭に行けば、知り合いにあったものだ。
イメージ 3
 
 
上の写真左側にはドメニコ広場がある(地図のBで記したところ)。
その中央に立つ聖ドメニコの尖塔、ナポリには、このモニュメントとそっくりな尖塔が他にも2つある。
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↑インマコラータの尖塔(地図A)
 
ソフィア・ローレンの映画"ああ結婚"の新居となった赤い建物をバックに
聳え立つ、映画は64年に公開されたけど、時代は変わっても
ナポリの街は全く変わってません。
写真は在修復中なので、WEBから拝借。
 
イメージ 6
 
ジェンナーロの尖塔(地図C)→
 
危険地帯に一歩入ったところにあり、その周りは建物に囲まれている。
 
 
 
さて、この3つの像が立つ地点をA,B,Cと繋いでいくと
一本の直線になるのだが、ナポリの魔を封じる役割をしているのだとか。
このお話はナポリのミステリーなる本を愛読していた友人から、
随分前に聞かされた。
 
尖塔が立っている地点の地下には悪の根源があり、
この塔は日本で言うところのお札の役割をしているとか!?
尖塔のデザインはバロックなので、スペイン統治時代、
ブルボン家支配下で建てられたのだが、
それ以前のナポリの歴史はあまりにも変動があり、
謀反、下克上の恐れがあまりにも大きく
神頼みをしたものだったのではないかな?
 
ナポリで集めた伝説には圧倒的に17~18世紀のものが多い。
現存する建物が多いことや、その時代の精神的自由が
こういう噂を作っていったのかもしれない。
この時代もまだ猛威を振るっていた魔女狩りは、イタリアでは行われていない、
他のヨーロッパ諸国よりも遥かに精神的に開放されていたことは確かである。
 
 
現在のナポリには、引ったくりを押さえ込む為にエルメスの像でも建てて欲しいものだ。