ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

ナポリで出産見張り番

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ペルシャ猫、夏は暑そうだな・・・。リーヌス(手前)とマルソー(奥)
 
火曜日からナポリに来ています。
カルメンの猫ちゃん、そろそろ出産を迎えるので、そのお手伝いで呼ばれましたが、
獣医でも助産婦でもないのになぜ私が?!
それは猫が好きだからです。
 
カルメンの猫の中には育児が苦手な猫ちゃんもいて、
出産後ほったらかしにして亡くなった子もいる、
今回の出産猫ちゃんリューリーもそんな猫の一匹、
お仕事で不在がちなカルメンとアントニオに代わり、
そんな猫ちゃんの見張りを頼まれたワケです。
 
見張りといってもただ単に
"生まれたら、ティッシュで水分をふき取り猫用のベッドに入れる"だけ。
簡単だけど、これをやらないとそのまま死んでしまうそうだ。
 
おとといの夕方、どうも子猫の産声が聞こえるので様子を見に行くと
丁度生まれている途中で、頭と前足が出た状態で泣いているようだった。
グロテスクな上に、エイリアンのようなホラー映画の世界・・・怖い。
その後2匹を産み、生まれた子供は母親によって回収されたので私の出る幕はなし・・・
と思っていた矢先、翌日の夕方、さらに3匹を産んだ。
 
経験上から、出産を終えた母猫は餌を食べ、授乳を始める。
その様子を確認したカルメンからは、出産終了宣言なるものを出され
私は安心して博物館にいけるであろうと思っていたのだが、
翌日の午後、猫の様子を見ていると母猫が自分の尻尾を追いかけて
ぐるぐると廻っていた、あほな犬がよくやるあの動作です。
よく見ると尻尾のあたりに影が!
一匹目の出産からほぼ24時間後、さらにもう一匹が産まれかかっていたのだ!!
急いでカルメンに連絡すると、アントニオから様子を伺う電話がかかってきた。
 通常、お産は長くても12時間以内に終わるので
何かしら問題があったのではないかと疑った獣医アントニオが心配で連絡をしてくれた。
難産であったのは確かではあるが・・・
 
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その後三匹を、合計六匹を産み、一匹だけ残念ながら死産だったけど、
元気な赤ちゃんと24時間出産に耐えたタフなお母さん猫。
 
 
しかし・・・人間のお産と同じように
今まで見たこともなかったような荒い息遣いにおなかの震え、
そんな様子を見ると全てのお母さんに敬意を表さずにはいられません!
お母さんというだけで尊敬です、敬礼!