ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

サリーと食材を求めて イスラム横丁

ここ数年、日本でも異国情緒を味わえる界隈として、知る人ぞ知るイスラム横丁。

韓国ショップがひしめく新大久保にあります。

まだコロナウイルスが日本に上陸していなかった頃、いとこの結婚式に招待される可能性が高そうだったで、着て行くためのサリーを買おうと探していたところ、新大久保にオーダーメイドで作ってくれるという店があるというので、行ってみることにしました。

いつも通り下調べをしていると、この界隈はイスラム横丁と呼ばれていて、エスニックな食品を安価で購入できるというではないか!

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駅からすぐの曲がり角を曲がるとそこがイスラム横丁と呼ばれる場所でした。方向音痴の私でも目印がすぐに見えるので迷うことなく着きました。ついでに東京メトロ一日券を使ってきたので西新宿から歩きましたが、新大久保に近づくと整えられた道があって、歩きやすかったです。

私が日本を離れている間に多文化が混じりあう場所があることに驚き、たくさんの日本以外のアジア系ショップがひしめく街並みにワクワクします。

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Green Nasco

少し進んだ十字路の角にあるGreen Nascoは食品店ですが、ケバブの店頭販売とビリヤニ食堂があります。部活帰りと思われる高校生男子数人が串焼きのケバブを食べている姿が日本の駄菓子屋的で、この地域にこの文化が浸透しているのだと思いました。サーカスの人みたいな派手な店員さんが店先でケバブを売っていましたが、日本人の客に妙になれなれしく“あなたと私はきょうだいでーす。”といかにも片言っぽいアクセントで話していたけど、絶対日本語を流暢に話す人だと思う。あと、渡す振りして渡さないトルコアイス屋でよく見る伝統芸をやっていたので、しばし立ち見。早く渡せ!

この店に用事はないので、更に奥へと進むことにする。

少し歩くと左手に見える小さなお店が今回一番行きたかったお店、その名もJannat Halal Food。

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ジャンナット・ハラルフード

店の隣のマンション二階にはイスラムミャンマー人の店がある、興味はあるけど、明確に欲しいものがないと中々踏み込めない。次回次回、来世来世。

ジャンナットさんに入って驚き、店は狭いのに欲しかったスパイスが小分けにされて棚に並んでいたり、多種な豆と米、パッケージのデザインが不思議なお菓子にポーの一族にプレゼントしたくなるバラの花びらを乾燥させたものも売っていた。

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豆と米

チャナ豆はカレーのみならず、ファラフェルやごはんに混ぜて炊いたり、パスタのソースに使ったりするので、一キロ197円なんて良心的すぎる!イタリアと同じかそれよりも安いです!

バスマティライスも500円は破格です!

大好きなインド風の炊き込みご飯(ビリヤニとは言わないでおく、正式な作り方でつくったことがないので)、クミンやナッツ、レモン、トマトを入れて炊くとカレーに良く合うし、調理中のあの香りがたまらなく好きでアロマテラピーになります。

 

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スパイス類
左からクミンシード、クミン、コリアンダー、カイエンペッパー、ターメリック

・・・初めてきちんとそろえたカレーの材料です。

クミンシードとクミンは150円だったかな?あとは200円だったとおもいます、やっと決心がついて買い揃えました。この量でこの金額だったので、再訪した際にまた新しいスパイスを購入しました。

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ヒングとガラムマサラ

野菜カレーに良く入っているらしいヒング、加熱すると玉ねぎやニンニクをローストしたような風味が出るらしいが、まだ研究中。

ガラムマサラはパケ買いしました。シーク教徒のオッサンが目印なんてクールだ。

ジャンナットさんではこの他にもインドのお菓子ナムキーンのオールインワンも購入。

お店はかなり賑わっているので、欲しいものをかごに入れてさっさと会計、レジでは私は理解できないインド菓子グラブジャムーンの大きな缶詰を3つも購入していた女性がいた、罰ゲームですか?

グラブジャムーンではないが、99年にスウェーデンに住むセルビア系の友人宅にて蜂蜜漬けのドーナツをおもてなしされた、その甘さは脳みそが解けそうな程!小ぶりのドーナッツだったのが幸いだが、一つ食べきるの大変だった。なので、インドスウィーツは進んでい食べたいと思っていない。

 

さて、お目当てのサリー仕立て屋へと行きますが、インターフォンを押しても返事はない。

この店はスパイス研究家カリー子さんのブログで紹介されていて、マンションの7階にある。営業時間は少々ルーズだと聞いていたので、しばらくその辺を散歩して時間を潰すことにした。

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教会関係宿舎

イスラム横丁と背中合わせにカトリック教会の学生の家があったり、都会なのに住宅もあるし、生活感もすっごいすることに田舎から出てきた私はびっくり。

さて、30分程歩いて大久保駅に出てしまったので、引き返してもう一度サリー屋を再訪。

今度は扉の奥から物音がする、しかもインターフォンを鳴らすたびに声が聞こえるのだが出ないので、きっと何か事情があって開けられないのだろうと諦めるが、このマンションの前にあるネパール系食品店Barahiというお店でサリーを売っている場所を聞くと、”このマンションの7階”とお返事が、事情を説明すると高田馬場に別の店があると、チラシを渡してくれたので、新大久保から高田馬場へ歩いて行くことに。

Samjhana Fashion and Studioというお店。

ちなみにこの店もマンションの3階にあり、ベルを鳴らすとエキゾチックな女性が出てきて“ハイ、何でしょう?”ときれいな日本で聞いてきました。

”サリー売ってください!”

歩き疲れていたんでかなりすごい剣幕で答えてしまいました。

ここでやっと私を客と認識したようで、室内に入れてくれました。

ワンルームマンションにインド、アジア圏のカラフルな衣装が吊り下げられていますが、サリーのスペースは衣装ハンガー二段分と少し。

その中かから目を引く水色のサリーを二つ試着。

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ステキだから高いサリー

刺繍も布の感触も素晴らしかったこちらは8千円、迷ったけど、今回は安い5千円のものにしました。

購入したサリーは下の写真でブラウスと一緒に写っているやつです。

赤や緑の色相環がぶつかっている原色サリー、黄色やパッションピンクもあったかな?

紫のサリーは裏地がオレンジでお坊さんの服みたいで仏教の伝来を感じた。

原色サリーはパーソナルカラーでいうところのウィンターさんが来たらきっとステキだろう。

他にもサマーさんやスプリングさんにぴったりなピンク系のサリーも多く、素材も光沢のないコットン生地っぽいものがほとんど、普段使いならこういう素材の方がいいだろうな。

オータムさんは?マスタードっぽい黄色やコーラル系の濃いピンクなんてどうでしょう?

いろいろ物色しながら、ネパール人の店員さんがファッションについて話してくれる。結婚式ならレヘンガがおススメらしい。

レヘンガってこれです↓

item.rakuten.co.jp

ブラウスとスカートのドレスのようです。

結婚するのはいとこなので、私はサリーが欲しい。

サリーの色を決めたところで、胸囲を測って丁度いいサイズのブラウスを探してくれました。

サリーの色と合わせやすいゴールドのブラウスから着てみましたが、伸縮しない生地の長袖、それもぴったり肌にくっつけて着ないといけないのは結構ストレス、少し小さいということで、今度はどっかのマダムが夜中に着ていそうなレース付き肌色ブラウスを持ってきてくれましたが、こちらは大きすぎる、次に持ってきてくれた赤いブラウスは見た瞬間からほしい!もので、サイズもぴったりで値段も試着したものの中で一番安いものでした。

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購入したサリーとブラウス

金の縁取りや背中の紐にも装飾があって、とっても煌びやか!

サリーは少し緑の入った明るい青と裏地は紫で見ているだけで気分が高揚します。

これにスカートの裏地を買って一万円でした。

って・・・よく考えたら500円のTシャツきている私には結構デカい買い物だったよな、しかも当初はオーダーメイドを希望していたのに出来合いのものを買ってしまった。

・・・そのうちインドに行って作ってもらうのがいいかな?

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ブラウスの紐の装飾部分

こちらのお店、定期的にセールをやっていてFaceBookでよく告知しています。

クレジットカード払いも出来て、デリバリーもすると言っていました。

東京に住むサリー文化圏の人のために開けたお店なので、日本人がサリーを買いに来ることが不思議に感じると言っていました。

ついでに従妹の結婚式はコロナの為、一年延期したうえ、それでも感染が収まらないので式の写真だけ取って家族と食事して終わりにしたそうです。

・・・これを着るのはいつになるのか?

持ってるだけで少しステータスのような気がするのでいいんだけどさ~。

外国人には仮装大会になっているノルウェー憲法記念日にでも着れたらいいんだけどな。