ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

近所のマヨルカ焼き

ヴィエトリ・・・と呼ばれる陶器工房の集まる地域がある。
 
サレルノからバスで10分足らず、徒歩でも30分、
憧れのアマルフィ海岸玄関口にあたる街。
 
憧れの・・・、レモンとかエメラルド色の海とか脳みそ蒸発組とか、
そんなのが好きな方には憧れのアマルフィ海岸だが、
小金持ちの日本人は正直なところお払い箱な地域だ。
 
さて、前回、ノルマン人の東洋趣味な陶器の話をしたので、
今回は現代におけるの陶器のお話。
 
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街の入り口にある陶器工房、ヴィエトリのシンボル的存在で
壁面一杯に貼り付けられている丸い形をした陶器と
手間に見える原色の噴水とベンチ。
 
ヴィエトリの陶器はマヨルカ焼きという、10世紀ごろに始まった手法を用いた
二度焼き陶器で、褐色の粘土を一度焼いた後、艶出し防水上薬を塗り二度焼きする。
焼成温度も低めで、壊れやすい特徴を持つにもかかわらず、
手書きの絵柄や筆の線が残った彩色タイルなど、
南イタリアヒューマニズムを象徴するという理由で
人気があるらしい。
 
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ショールームも兼ねているこちらの工房。
 
どんなものが売ってるのかな?
 
ヴィエトリのマヨルカ焼きは
シチリアのカルタジローネやウンブリア州のデルータに比べ、
値段が格段に安い。
 
エスプレッソ用のカップは1ユーロからあるし、
50ユーロもあれば、立派なものが買える。 
 
 
 
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工房の壁にはめ込まれた皿と変なオブジェ。 
 
 
 
 
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壁にはめ込まれた皿の一枚。
 
緑のバックに映える髭のおじさん
髪の毛のもいろいろなトーンを使用し、奥行きを出している。
 
 
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サレルノには多くのアフリカ人が
割と不法的にいらっしゃる。
道端でニセブランド品売ったり、
不法コピーCD&DVD売ったり、
バスのただ乗りや女の子をたぶらかしたりと
その評判はちょっと考え物だが・・・、
 
こんなオブジェ、
アメリカだったら差別の対象になるのでは?
 
釣り目の黄色いつぼが無くて良かった。
 
 
 
 
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こういう不気味な展示もあった。
 
これ作った人は大仕事だったと思うけど、
暗闇に浮かび上がる陶器の顔・・・、怖い!
 
 
 
 
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クリスマスのオーナメントも陶器で。
 
こんなの沢山吊るしたら結構な重みになるんじゃない?
 
鶏は多分、復活祭用?
 
 
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このお店はブルーを基調にした
作品展示。
 
写真が暗いのはお店の閉まった後に
遊びに行ったから。
 
イタリアでは大学の卒業記念に
チョコレートと小さな贈り物をしたりする、
そのときの贈り物として
ヴィエトリ陶器の蝋燭立てなんかも
結構人気があると見た。 
 
 
 
カルメンのヴィエトリ皿使用例。
魚の形をしたお皿にふ~ちゃん作のサラダまき
 
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お店や工房によって、いろいろなパターンがあるが、
最近はピカソの作品をモチーフにしたり、黒を利用した表現があったり、
新しいのかもしれないが・・・、私はやっぱり保守的なのかな?
いまいちハーモニーに欠ける気がして、素敵に見えないなぁ。
 
地元の若い子はヴィエトリ陶器の絵柄が雑で洗練さに欠けるといっていたが、
顔から足が3本出てるシチリアのものや、
怖い顔したグリフォンのつがいがモチーフのウンブリア陶器よりも
まだ、日常的な気がするよ。
 
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