ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

サンレモ裏音楽祭 Terzo Giorno

 

三日目のサンレモ裏音楽祭は・・・

まず初めに、この記事を読んでイタリア音楽をバカにしている記事と
思っている人、います?
最初に断っておきますが、真剣に書いているんです!
姉ちゃんからかかってくる電話を片手に
ビデオを厳選に選び抜いて書いているですよ!!

そういうわけで、今日最初の歌手は
一日目にうじうじと別れた幼馴染について歌っていた
ジジ・ダレッシオを奪略婚した、アンナ・タタンジェロから始めましょう。

それでは、どうぞ~
 
“女のお仕事”
Essere una donna
Anna Tatangelo

“女はあんたのおもちゃじゃないのよ”って歌ってますが、
シリコン胸が気になります。
当時、歌手デビューはしていたものの、あまり代表曲がなかったこの方、
すれ違いざまにジジ・ダレッシオに作曲をお願いしたら、快く引き受けてくれて
この曲が完成したそうですが・・・

ファッションセンスを疑う。

この歌が流行った頃、ナポリではぱっつん前髪にずりおろしGパンと
おなかを冷やすような短めトップを着た女の子たちが
街に広場を埋め尽くして不気味だった。
ナポリ文化圏では女番長的扱いだったのかも。
目の周りをクレオパトラのように囲い、
ノーズシャドーと濃いファンデーションできめた
南イタリアビューティの代名詞的なメイクです。
 
 
 
 
“厚かましい苦悩”
pazzo di lei
Biagio Antonacci

気味悪いおっさんブルース。
ビデオの中で女の子たちが集まって、何やら楽しそうに
エッチなダンスをしているところがあるけど、
ガールズパーティって男から見たら、こういうイメージなのか?
このおっさんは女性に幻想抱きすぎじゃねーか?
と、思われますが、20代後半くらいの女性に大人気だった。
ロマンチックな女の子と思われたくて
アントナッチのファンと偽っていた黒歴史アリ。
しっかし、こんな厚かましい曲聴いてられるか!
 
 
“目標、ビアッジョ・アントナッチ”
Vorrei diventare Biagio
Simone Cristacchi

女の子の憧れアントナッチになりたい
ブートレッグアントナッチ志望の歌ですが
日本で同じようなことをおざきゆたかでやったら、ファンから脅迫状が届きます。
 
 
 
“ポジティヴ失恋”
incancellabile

クリスタッキの歌があまりにもアントナッチを冒涜しているので、
この辺で真面目な一曲を。

ラウラ・パウシーニは私にとって、
オアシスのように一緒に歌いたくなるメロディーが多いんですが、
ビリっと電気が走ったように好きな曲はこちら。
何の変哲もない曲ですが、
消せない思い出を背負った乙女心にグッと来るものあります。
久しぶりに聞いて泣きそうになります。本気です!
食べもしない鮭を焼き、魚臭くなった手をいつまでも懐かしく思う!
 
 
 
“ニックネームがジュリアでなくて良かった”
Dedicato a te
Le Vivrazioni

変な裏声がルナシーRyuichiです!
サル顔のボーカルがジュリア~ってやたらと叫んでいますが、
すぐに流行りの歌に飛びつくナポリっ子がこの歌をジュリアと名の付く女の子に
しつこく歌ったりしていたのが想像できます。

ビデオの女性が急いでお出かけしてますが向かう先がライブ会場・・・

もう、言葉もでません。
この曲はジュリアにささげた曲だそうですが、
一年もしないうちに“Angelica”って曲を出してます。
なんて節操のない男なんだ!!

ドン・ファン幻想の男には飽き飽きです。

なので、今日の締めは好きな女性に気持ちを打ち上げられない
とっても誠実な男性の歌を。
 
 
“12月のナポリ、君の幸せ、不幸な僕”
Anna se sposa
Gigi d'Alessio


第一日目にも出演してくれたジジさんです。
ナポリの街並みと煌びやかなインテリアデザインに注目してください。
 
もうすぐ結婚する愛する女(ひと)を放っておけずにウエディングドレス屋や
新婚生活で使う家具を買いに行ったり、結婚式の引き出物を選びに行ったり、
結婚式を挙げるであろう教会の下見に来る
女性の後を付けまわし、いたずら電話までするという
ジジさんの何もできない虚しさが伝わってきます。
美徳あるストーカーです!

そして、ここで写されるナポリの全ての店を特定できてしまうのが嫌、
ナポリ語の歌詞で歌っているのに理解できてしまうのもダサい、
たまにこういう話し方をしてステキな男性の恋愛対象リストから
簡単に外されるのが、悲しい!
それよりも、思ったよりずっとジジファンの自分のヤバさが一番辛い。

このビデオ、ほしい!超ほしい!!