ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

続けノルウェー語!

ここ数日、ノルウェー語のよい教材を見つけてしまって、
やたら熱中して、夜も眠れない状態になってしまいました。
 
もちろん無料ですよ!
 
トロンハイム工科大学のサイトの一部で、
留学生向けの教材として無料で音声とテキストがダウンロードできます!
 
外国語のテキストには会話文がつきものなんですが、
これ、かなり曲者だと思うのは私だけでしょうか?
 
カミッラの日本語教材“日本語初歩”には、
 
“どろぼうがこどもをころしました。”
 
なーんて、恐ろしい例文があったし、
中級者用のテキストには、ヤノスさんという金髪長髪で怪しい見た目のスイス人や
お団子頭にチャイナドレスのリーさんもいました。
主人公は日本人の少年正夫。
名前が古臭いうえ、“正夫の日記”という章では正夫が毎晩、隣の部屋に住む
フランス人の少年フィリップの様子をうかがい、その様子を細かく記録している様子が描かれています。
 
それ以降、“畳の部屋”、“ふすまの向こう”、 ”フィリップとお花見”など、
各章のタイトルが意味ありげに感じてしまうのは
私が電気グルーヴのラジオを聴いていたのが原因だろうか?
正夫は最終章でフィリップと夜桜を見に行って、
“すぐに散ってしまう桜のはかない感じが日本人を表現しているようだ”という90歳の婆が聞いたら
縁起でもないフィリップのロマチックなせりふで幕を閉じます。
 
この教材使って真面目に勉強しているイタリア人に同情、
そして、眉ひとつ動かさずに授業を行っていたおおえ先生はイーペルフィーコ(スーパークール)だ。
 
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トロンハイムの古道具屋
 
ノルウェー語のテキストもいくつか目を通したけれど、
第一課以降頑張れない壁があって、なかなか先に進まなかった。
 
それが、トロンハイム大学のテキストは、
簡単な会話文やエピソードの中に、
留学生が興味を持つような実生活と関係している内容が盛り込まれているので
私でも楽しく続けられる(・・・ここ3日くらいね)。
 
登場人物はトロンハイム工科大学に留学する4人の大学生。
イギリス人のケン、イタリア人のアンナ、スペイン人のマリア、ドイツ人のペーテル。
テキスト上では彼らの写真もついてますが、どう見てもノルウェー人の4人、
 
私のお気に入りはドイツ人のペーテル、
・・・こいつが曲者で、滞在許可証は必要ない癖に警察署に行って住所登録をしたり、
その横で滞在許可証発行手数料を払うロシア人を見て
“やったね!僕ドイツんだから無料なんだ!浮いたお金で今夜は外で食事しようっと!”
なーんてぬかしやがる、隣にいるのが私だったら、首根っこつかんでいたに決まってる。
 
ついでにトロンハイムの大聖堂を訪問するエピソードでは、
入場料を払いたくないペーテル君は入口にいるガイドに
何気に大聖堂の歴史を聞き出します。
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トロンハイムのニーダロス大聖堂、入場料は大人で千円くらいかかります。
学生証の黄門様でも二割引き適度なので、私も中には入っていません。
 
ペーテル君がガイドから聞き出した大聖堂の歴史は
私にもウレシイもので、
建立は1070~1300年、ミラノのドゥオーモは500年かかっているので、
それに比べれば、短い。
 
11世紀でこのスタイルというのはノルウェーゴシック建築の中心地
フランスの地理的関係から、多分原型はもっと原始的な石の教会を設計して、
装飾とともに、建て増ししていった可能性が高いかな?
 
そして、何度も火災で修復され続け現在に形になっているそうです。
 
ノルウェーは火事が多すぎる・・・木造教会も多くが火災で焼失してます。
 
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教会正面にある彫刻、ペーテルが歴史を感じないとケチつけます。
 
それもそのはず、1930年代に作られたもので
嫌味なドイツんにもガイドは親切に答え、
ついでに彫刻の中にこの教会と最もかかわりの深いバイキングの人物がいることも
教えてくれます。
 
そのバイキングの人物と教会のかかわりをもっと詳しく教えてくれ!
と、言いたいところですが、ペーテルは一銭も払わずに仕事中のガイドから
情報を聞き出していたので、これ以上はお願いできません。
 
テキストにはこのガイドと一時間話をしたと書いてあります。
ポンペイのガイドだったら、追い出されてたぞ!
 
このペーテル君がこんな調子なんで
突っ込み入れながら、お勉強がどんどん進んでいきます。
 
今までのノルウェー教材には、こんな魅力的な人物は登場しませんでした。
 
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オタクな独り言:大聖堂のでっぱり装飾。
これ、モチーフがバイキングの墓から出てきた彫刻に似ているので、
なんらかの関係を想像して、一人で盛り上がっていたけど、
彫刻が20世紀とわかった今は、バイキングらしい髭を整えたギョロ目の男や
ノルウェーガーゴイルをどこかからか拝借してモデルにしていたとことがわかり
ちょっと寂しい・・・。やっぱりイタリアほど出土するものがないから
なかなかその関連性を見つけることができないのね。
 
 
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右の黄色い建物は漁師風の食事を提供してくれるらしいですよ。
 
私は魚に興味がないうえに、外で食べると恐ろしい金額になるので、
ホテルの調理コーナーでインスタント食品食べます。
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右のインスタントパスタはチーズ風味のミックスマカロニ、金額が安かったので
二袋購入しようと思いましたが、一袋で十分の化学味。
ついでにチェコ製、あのハンサムチェコ兄ちゃんも食べるのだろうか?
真ん中のミスターリーとかいうすっごいださいネーミングのインスタントラーメン、
腹にたまるスープが飲みたかったので購入、味に深みも工夫もない平均的な味、
私はタイラーメンフリークなので、トロンハイムで見つからなかったのが残念。
左の黄色い袋はアイスティーのインスタント。
一番おいしかったのはコップに入っているラズベリーです。
 
 
ノルウェー教材、それまではノルウェー人歌手レーネ・メリリンのファンで作っている
ノルウェー語フォーラムを利用してました。
 
 
日本でも知られてるのかな?
イタリアでは“多い日でも安心よ”っていう生理用ナプキンのCMに使われていました。
イタリア人のファンは女の子が多いイメージで、
彼女自身もあんまりラテン系のモテを意識していないシンプルさが売りらしいけど
麻薬所持が問題になったことがあったような・・・。