木更津のだいこん
木更津のお婆ちゃんに会いに、父と母とお出掛けの日曜日。
同居している方のハル子ババアは食欲大魔神で元気なんだけど、
木更津のお婆ちゃんは、認知症で長いこと施設で生活しています。
こっちのお婆ちゃんは農業を営み、"良いおばあさん"な上、
"ババア、金貸してくれ"とか、"むすびをにぎっとけ"だとか言う、
私の弟のような孫もいないので、
静かな生活を送っているうちに、症状がどんどん進んでしまったようです。
今は座っている時間も短くなったらしく、
私が行ったときはベッドでお昼寝中でした。
施設のすぐ近くに、いとこたちが住んでいるので、
もっと訪問して欲しいと、無責任ながら思ってしまいます。
現在、お婆ちゃんの家には、叔父さん一家が住んでいて、
自宅消費用の野菜作りも続けられている。
キャベツ、ブロッコリ、カリフラワー、葱、大根・・・
沢山の野菜と果物が採れるおばあちゃんの庭。
カルメンの実家とあまり違いのない風景とパパとママが食べたい野菜を物色中。
今日ほど東電を憎いと思った日はない。
美味しそうな野菜たちを前に、被爆の心配をするのがすっごく嫌。
とはいえ、大丈夫そうなキャベツと白菜は、今週のメインディッシュになりそう。
放射能を気にしている私に、叔母さんが嫌がるでもなく、
親切にしてくれたのが、申し訳ない。
ついでに、捨てられているピーマンが赤く熟していて美味しそうだったので、
数個持ち帰り、炒めて食べたら、あの苦味が甘みになっていて美味しかった。
叔父さん宅でプードルに追いかけられた後、
多分、家系で一番おしゃれ系ないとこたちのいる花屋へ。
店の前、雑草がステキな装飾の一部となっています。
母の姉にあたる伯母さんのお花屋さん、
いとこの一人はオランダで造園業の勉強をしていたので、
家系にしては珍しく西洋風のセンスの持ち主だと思う。
房総弁丸出しの親父がソフトクリーム食べながら店番しているにも
関わらず、私の中のヨーロッパ空間はここで培われたのだろうかとも考える。
アンティーク風な椅子はもう一人のいとこが見つけてきたのかな?
この店は妻切屋根の木造建築風、
つまり、大好きなベルゲンの木造建築っぽい造りをしているので、
自分の中のベルゲンしっくりはここから始まったのかもしれない。
ちりめんみたいなシクラメンも初めて見た。
食べ道楽な父や私のために、沢山お菓子を出してくれたけど、
私はまだ、放射能が怖くて決まったものしか食べられない・・・・。
店の看板ワンちゃんさくら。
おとなしく臆病なワンちゃん、仲良くなれそうです。
やっぱり木更津は私のホームタウンだと思う。
田んぼにポツンとあるコンビニや見晴らしの良い通りなど、
私がノルウェーで、解放される景色と似たようなエレメントが見られる。
・・・どこに行っても、やっていることは同じだと、
10,000KM離れた土地を恋しく思いながらも、
家族で日曜日を楽しんできたのでした・・・。
追記
私はマクドナルドのような悪徳経営は大嫌いで、
ジャンクフードが大好きであろうとも、利用してはいけないと思っていたけど、
父がお友達からもらったというマクドナルドの商品券を消費する為に、
帰り際、寄ってみました。
ポテトが全サイズ150円というので、ここぞとばかりLサイズを頼み、
父の鶏肉食べたい病の薬にクリスプチキンバーガーを注文。
その傍ら、中高生の男の子たちが楽しそうにお友達と会話している様子が、
ナポリのピザ屋の週末を思い起こさせて、なんだか妙に幸せな気分になった。
こういう子達が明るい未来を迎えられるように、
来週の選挙で政治を良い方向に動かしてくれる
人たちが当選するといいな。
有権者の皆さん、棄権は禁物ですよ。