ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

南相馬市の窮状(転載)

昨日に引き続きhiroさんの記事からの転載です。
同じ東北にいても、日本海側には太平洋側の悲惨さは、なかなか伝わってこないというのが、正直なところです。
そんな僕にできることは、実態を知っている人の、それを広く伝えてくれ、という声に少しでも応えることぐらいです。
 
下記の記事は先日、拝読してとてもショックを受けたものですが、今日、再読したら、転載歓迎の付記が追加されていたので、ここに転載をさせていただきます。
 
一日も早く、下記のような状況が緩和されるよう、政府に対策を打ってほしいです。中途半端な屋内退避。hiroさんの記事を読んで、完全な退避かそうでないか、少なくとも、どちらかにするべきではないか、下記の状況は、もはや人災としか言えないと思いました。
 
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みずからも避難所暮らしをしながら、避難民のお世話をしている南相馬市職員が親族に宛てたメールが、複数の人を介して伝わってきました。おそらく、昨日午前(3月19日・akatomo注)の段階のメールと思われます。これが、風評被害を受けた被災地の現状だと思います。上の写真に写っている人たちも、おそらくはこのメールの職員と同じように、被災者のために奮闘しているはずです。
 
【以下、南相馬市役所職員のメールの転載】
とりあえず大分脱出しました。
原発も少し落ち着きましたので、着々仕事になりました。
今夜は残り少なくなった避難所の夜勤です。
介護者のいないおじいさんが二回もウンチをお漏らしして、お尻をふきました。
今日もありましたが、明日のめざましテレビで、同僚が7時半頃、電話取材予定。
今一番の問題は、寝たきりや痴呆などの人をどうやって移動させるかです。
老人ホームや病院の職員も多くが逃げ出してしまい、取り残されています。
また、おそらく一人暮らしの餓死者も懸念されます。
こんなことは自衛や警察がやりそうに思いますが、全くその気配はありません。
なぜなら、ここは屋内退避地区ですが、退避命令地区ではないので、今していることは自主避難だからです。
国が退避しろと言っている地区ではないのです。
しかしながら総合病院である市立病院でさえ10人程度の看護士しかいないという噂。
町は完全に機能不全となり、弱者の最後の砦が役所職員なのです。
役所職員も何人かは逃げ出しており、一般市民の希望者退避が終了する明後日あたりが山でしょう。
現在は全く問題のない数値を示しており、一人暮らし老人の捜索などに、国の力が必要です。
なぜ自衛隊が逃げたい市民に対してガソリンを配らないのか、餓死しそうな人を消防や救急の職員が確認しないのか。
これを一自治体で行うことを求められています。
マスコミもこちらに乗り込んで取材しているすがたは全く見かけません。
できればこのような現状を多くの人に知ってもらえるよう動いていただければ、と思います。
 
この状況は、南相馬市だけでなく、いわき市も同様のようで、医療機関と福祉機関が崩壊しつつあります。
 天災が人災に変わりつつあります。
 人災は絶対に防がなければなりません。