ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

湖のほとりはイケアの近所

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お天気の土曜日、午前中に帰国前の買い物を済ませ、オスロ郊外にある湖へとハイキングに行きました。

ルートヴァン(Lutvann)という湖に行くことにしたのですが、市内に数ある湖の中でどうしてここに決めたかというと、ちょっとの労力で交通費が掛からない場所にあったからです。

オスロから10キロほど東側にあるこの湖は、オスロ中央駅近くからイケアの無料バスがあるので、そこから数キロ歩いてたどり着くことができます。

もちろん、イケアで買い物をしてほしくて無料のバスが用意されていることも十分承知なので、ビストロでヴィーガンアイスやコーヒーを飲んだりもしますよ。

 

イケアの裏手には住宅街

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週末ということもあって、イケアで買い物をして戻ってくるらしき人たちも多く、湖までの道を聞くのに苦労はしなかった。

真新しい建物の横のキツイ上り坂を上って行くと団地のような住宅街が現れ、地下鉄の駅やスーパーなどの小さな街に出た後、誰かの家の庭を通過して行くので、どこに湖があるのか不安になったが、まるで境界線が引かれているかのように、ある地点になると、急に住居が見えなくなり、森の入り口となった。

 

人がよく来る森の道は小石で舗装されている

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キャンプに行くわけでもなく、湖のほとりで簡易バーベキューをするだけなのにデカいバックパックを背負う私たち、しかも、カミッラがパッキングしたので私はその中身を知らない。

森を行くこと数分、森の入り口付近から後ろを歩くチャラそうな二人の男性が英語で話しかけてきた。

一緒にビールを飲もうとか言っていたが、誘う相手を完全に間違っている。

お酒が全く飲めない私とアルコールに対する倫理観が厳しいカミッラはお酒の席に誘った時点で会話は終了する。

 

湖に到着

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誰かが設置したたき火コーナーがあったので、それを利用して火をおこしましょう。

持ってきた木炭の上に集めた着火用の小枝を重ねて火を点けます。

 

・・・トウモロコシ?

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火は点いたけど、網を忘れたので直接火に乗せるという無茶ぶり。

手前の白っぽいやつは鱈の身を集めて固めたやつで、切り身状になっているのですが、網がないからといって、箱ごと火にくべたが解凍されて生臭くなっただけ。

 

湖の面積が広いので、いくつかのアクセスポイントがあるらしい

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水も澄んでいて泳ぐ人も結構いた。

水辺で本を読みふける一人で来たであろう女性も数人、水着で岩の上に寝そべりサングラスをかけて読書していたり、持っているタブレットで写真を撮ったりしているといった、一人も楽しめる女性は多分、ノルウェー人かな?

カミッラが写真撮影を頼んだら快諾してくれて、何枚か撮ってくれた。

一人で来ていても電話でずっと話をしているのは東ヨーロッパ系の人らしく、後から団体が来て、音楽をかけたり食べ物を沢山並べていて、私たちをチラ見するときの表情がすっごく怖かった。

 

少し影ができると暗い

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印象的だったのはヒシャブを被った3人組の高校生らしき人たちが“悲鳴大会”みたいなのを始めたので、彼女たちの叫び声にいちいち反応して恐怖したので神経がすり減ってしまった。

水辺がキレイで目の保養になりますが、泳ぐなら断然海の方がいいです、怖いから。

 

水の透明度

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足首までガッツリ水に浸かっていますが、水面の境界が分からないほど透明です。

とはいえ、やっぱり泳ぐのは怖い。

以前、カミッラの実家近くにある湖で泳いだことがありますが、海と違って浮力が働かないせいか、泳いでも泳いでも前に進まなくて水温が低いこともあって疲れ切ってしまった思い出がございます。

 

影が長い

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午後のひとときを水辺で過ごし、オスロ市街へと戻りますが、カミッラは地下鉄を使って、私はイケアへ戻り無料バスで別々に戻ることにしました。

以前の教訓からスマホとポケットWifiもしっかり携帯し、来た道の坂を下りきった先のイケアでバスに乗り込みました。

カミッラは聖オラフ教会のポーランド語ミサに参加しますが、終わるのは8時頃なんで、それまでの間、駅からカールヨハンを通って、ヨングス・トーゲットという広場へ行ってみます。

 

ヨングス・トーゲット広場

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ゲイプライドの期間中ということもあり、虹の旗がはためいていました。

ノルウェーの、それもオスロの個人の尊重と自由というのか、マイノリティーが日陰にいなくてもいい社会に憧れを感じます。

実際、ここには住んでいないのでいいところばかりが見えるのでしょうが、一度ノルウェー人として生きてみたいという願望は止まないでしょう。

このとき、明後日は日本に向けてオスロを発つということに、実は早く帰りたかったことと、やっと脳みそがノルウェーに慣れてきて出発を残念に思う気持ちが複雑に入り組んでいました。

 

ミサの後、カミッラは外食したかったようだが、私は午前中に買ったヴィーガンシュニツェルを食べると決めていたので家で食べることを提案。

 

ヴィーガンシュニツェル

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ノルウェーにはここ数年でヴィーガン食品が増え、私にはウレシイ限り。

 

その日の夕食

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シャンピニオンも日本だとちょっと高価なので、ここで食べておきます。

これをパンにはさんでおいしくいただきました。

レモン汁があったらもっと美味しかっただろうと思います。

翌日はフォコラーレという女性カトリック団体が主催するパーティに出席するので、会場となる場所まで地下鉄を使って行きます。