ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

Norway ノルウェーだよ、空港我慢編

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久しぶりにノルウェーに行ってきた。
日本にいるときより気軽に行けるのはうれしいが、
飛行機の出発が朝の6時じゃあ、空港で徹夜だ。
床に寝るゲルマン系の方々、
レジャーシート敷いてパソコンで映画見たり、パジャマパーティを決め込む中国人、
何の準備もなしに辛そうにただ、時の経過を待つアフリカ人。
国民性が良くわかる面白い一晩だった。

 

日本人の私は数年前に買ったMP3で音楽を聴きながら
スーパーで買っておいた菓子パンと魔法瓶に用意しておいたコーヒーすすって
朝が来た。

 

このときばかりはMP3の有難さを身にしみて感じた。
この機械は他人との断絶を公共の場ですることができる素晴らしいものである。
今回持ってきたのは大好きな音楽を聴きながらノルウェーを闊歩するという、
ナルチスト旅行に決め込んでいたからである。
しかし、この小さな機械のありがたみは他人と長時間同じ空間をシェアするという
苦痛を深夜の話し声などの小さな騒音をかき消し、自分の好きな音楽が自分だけに聞こえるという自分の壁を作り上げることでずいぶん気分を軽くしてくれた。

 

5時が来て、税関がずいぶん遅れて開き、
無事飛行機に乗ってオスロの南数百キロのサンデスフィヨルド、トルプ空港に到着。
空から見える流氷や雪景色に-25度という想像を絶する気温に
胸をときめかせながら飛行機を降りる。

 

タラップを降り、歩いて空港内にはいるのだが、
肌にしみる空気とは裏腹に寒さを感じることはなく、
輝く太陽と積もり積もった雪に違和感さえ覚えたものだ。

 

空港の中へ入るとコーヒーとパンの焼ける香ばしい香りにベリー類の甘い匂いが漂っていた。
懐かしきもちで一杯になったが、カミッラに会うまで英語で話さなければならないと思うと
気分が重くなった。

 

オスロ行きのバスはすでに来ていて、予定よりも30分早くオスロに着く。
ドレンメン、アスキル、サンヴィーカ、リーサーキル、スコイエン、
どれも電車やカミッラパパのドライブで通った道なのに
雪で覆われていて、全く別の景色に見えた。

 

あと10分でカミッラと再開だ、
お昼ごはんは何食べよう。