ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

魅惑の北欧ハウス

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船橋ロフトの梨神神社

長いこと記事をアップできなくてご迷惑おかけました(と書いてみたかった)。
先週、6か月と長い職業訓練が終了してしまい、就活中です。
一体何の職業訓練だ?
建築業界の入り口にたどり着くための訓練です。
一般的な事務で使うマイクロソフトのワード、エクセルから始まり、
建築法規、製図、2次元CAD、3次元CADと
どれも私の楽しみにしていた授業ばかりで、
少人数だったおかげか、講師の先生方にも質問し放題で
毎朝最悪な気分で起きるはずの私が、学校に30分早く来て復習したり、
パソコンいじったり、受付に置いてある建築の雑誌読んだりして
ステキな朝を過ごしていました。
なので、毎日忙しくても幸せな気分で眠れます。
眠れなくても、翌日少し眠い程度で学校をさぼりたいという気持ちは
起きませんでした。

最後の数週間で3次元CAD アーキトレンドZを使用して実際に家を建てたので、
その様子を少し写真でアップしたいと思います。


外観
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手持ちの写真と合成して作りました。
なので、後ろはノルウェーの沿岸部です。

家の方は、手書き製図のテストで出題された
“介護が必要な親と同居する家”というものを基に
通し柱と壁、面積以外は改造可能という条件だったので、
いじれるところは沢山あったんですが、
私のコースは時期的に時間短縮されたらしく、
まだまだ勉強したりないソフトだったので
家を崩壊させないようにあまりいじらないことにしました。

本当は屋根の傾斜をもっとつけたかったし、二階にベランダも作りたかった!


何が何だかわからない平面図。左が二階で右が一階
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二階は子供用部屋に二段ベッド。
イタリアの小さいアパートだと、子供部屋はスペース確保のために
一部屋に二人が普通です。
子供部屋の隣がでかい書斎、その隣に夫婦寝室です。

一階はでかいリビングとダイニングに右端の一角が和室で
民泊、短期滞在者用に小さいキッチンとシャワールームをつけて
賃貸料をがっぽりとって儲けようとしてます。

細かい部分を指摘すると、三つあるトイレはシャワーか浴槽が付いた
欧米式のバスルームで
家のドアは全て押して入るようにできています。


暗いリビング
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北欧の快適な家を見本に作ったので、家の照明は間接照明が多く、
基本的に暗い。
作業するなら、書斎に行けということです。
家の中を目的別にかなり区別しました。

ソファーのクッション一つ置くのにも苦労しましたよ~。
素材をネットの建築素材屋からダウンロードして、
大きさを変えて図面に置いて行くんですが、
置いた瞬間は床高が基本に位置なので、
設置の数字を図を見ながら少しずつ調整して行きます。
この作業、結構笑わせてくれるんですが、
階段の下にトイレがある場合、便器を設置すると、
便器の置き場所の真上にある階段の段の上に自動的に置かれるので、
3Dにしたときに家の内部を見ると、階段に突然便器があったりして、
一人で笑いをこらえていました。

キッズスペース
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リビングの北側に設置し、ソファでくつろぎながら、子供を見守れます。
自動で立ち上げたとき、二階との不具合ができたせいか、
天井の端っこがなんだか変。
照明に気を摂られていたので、あまりものを置かず、
殺風景な子供用スペースですが、
インドア派の子供がいる家と想像しながら、
寝室とは別に子供も楽しめる場所を作りました。
まあ、子供でいる時間は短いから、その内ティーンズ風のスペースになるので
こんなもんでいいんじゃないでしょうか?
私が親だったら、ミッキーマウスは禁止。

ダイニング
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広い窓からこんな景色が見られたら、毎日ハッピーだね!

殺風景なのは、ここを貸スペースする予定だからです。
22帖もあるので、“~教室”や“~カフェ”とか
イベント用スペースにするつもりですが、
カルト教団が定期的に集会を行うというなら、もちろん貸し出ししましょう!
私は愛と平和に生きているので皆さんに平等です。

提案として“タットゥヴァによる季節を感じるヨガ教室”とか
修道院の男料理教室”、“福島みずほさんを交えて憲法カフェ”とか
“ジャチント神父をゲストにナポリの怖い話”なんてどうだろうか?

右手前の小さなテーブルセットはノルウェーでよく見た、簡易ダイニングセットで
そこで朝食とかコーヒーで一息つくとか、何かと便利なので置いてみました。
奥には薪ストーブもあるので、冬は豆を煮込むのに最適です。


こっちは書斎
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アールネス灯台が見える書斎なんて!(地理的に無理)
ここは中世時代から続く、権力者たちが珍しい石なんかのコレクションを置いた
魅惑の微笑みルームみたいな自分の知識を置きまくった環境にしたい
と思っています。

書斎ってどんなイメージがありますか?
同じコースの男性たちが、こんな話をしていました。
“夫婦の寝室を別にしたのは、旦那さんには書斎があるけど
奥さんには部屋がない。
女性がリラックスできる家を提供したいと思ったから一人一部屋を考えて作った。”
・・・これを聞いて、日本ではまだまだ男女の考え方に偏りがあると思いました。
私は書斎というと、自分が使うものです。
特に家で気持ちを集中させて何か行うときに必要な部屋ですよ!
男が使うだけの部屋じゃねー!
優しい気持ちから来ているし、建築に置いてこれは論点ではないので
論争しませんでした。

途中で抜けていった人も多かったので、残ったのはたったの4人。
抜けていった人も含めて、皆さん、とても優しかったし、
建築に興味があって、実務経験もある方が多く、
面白いお話を聞かせてもらいました。
何より、私のことを海外生活が長いということで“金持ち”というイメージで
話をしてこなかったので、嬉しかったです。
私がイタリアにいたとき、仕事がなくて2週間を5百円程度で
過ごさなければいけなかったり、
一日に一食しか食べられなかったことをご存知の方は
海外にいるということが経済的に豊かという意味ではないことを
よく知っていると思います。

私はイタリアやノルウェーでそれなりに幸せでしたが、
それはその土地の空気や文化を身をもって感じられることが
日本で生活している人にできないことで、
これを羨ましいと言うなら、私は素直に“幸せでした”と答えると思います。


念願のガンディーでランチ
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修了式のあと、よく面倒を見てくれた優しい生徒の方とランチしました。
野菜カレー(本当はチキンと野菜の二色カレーだけど、野菜二つでお願いした)と
サラダ、漬物、ナンのセットで700円。
この日はコース修了ということで、サモサを付けてもらいました。

船橋にあるガンディーというインド料理屋、
大好きなマハトマ・ガンディーの写真が店内に張ってあります。
6か月も一緒に勉強してきた人とのお別れが名残惜しくて長居してしまいました。
この日、私は本気で泣きそうでした。
世の中には山田太郎みたいに優しくて力持ちな人が存在する!

ついでに、日本で初めて検定試験に参加しました。
模擬のおかげでCADの試験は満点にあと一問という結果。
練習問題や模擬を多くやっておけば、何とか合格できるということがわかり、
CADだけでなく、建築に関する資格をもっと取ろうと考えています。
二級建築士の前にインテリアコーディネーター欲しいかも。
英語の資格も勧められているので、やるしかないなと・・・。