ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

カミッラとモンクの男と女

 
カミッラの住むアパートの裏庭には保育所がありますが、
そこには男性の姿がよく見られます。
保育士さんや保護者のパパですが、割合的にはまだまだ女性のほうが多く見えます。
 
今日のお話は長くて重いテーマなので、神経をすり減らしたくない人は
写真の後に続くノルウェーのお話だけ読むといいですよ!
 
 
北欧ではレディーファーストをする男性は他の(特に)ラテン文化の国に比べて
ずっと少ないと思いますが、南イタリアだけに限って言わせてもらうと
女性に親切にするのはパフォーマンスです。
 
“こんな社会の役立たずにも親切にしてるんだ、俺って心が広いだろ?”
 
正直なところこれが本心のような気がしてなりません。
私は女性の地位が低くなるのがいやなので、
自分でドアを開けます、だれかに開けてもらえなくてもできますからね。
コップに水を自分で注ぎます、誰かにやってもらわなくてもできますからね。
 
本当に助けてほしいときには、知らないふりをするくせに
きれいな格好をしていないときは、全く目に入っていないくせに、
ドアを開ける、お酌するという簡単で誰にでもできることを
見せびらかす男たちに私はうんざりです。
 
ついでに、こういう傲慢フェミニストは一番モテません。
イタリアで彼氏のほしい人は甘えましょう!
ただし、それはあなたが男性主権にすべてを任せましょうという意味で
その男性がどんなに横暴でも仕方がないと思ってください。
 
 
イタリアの男たちが
“女はいいよな、イタリアは女のための国だよ。”
なんて馬鹿ぬかしてたんで、その理由を聞いたら、
男が女に優しいとか言ってましたが、おばちゃんや妊婦さんにはちっともやさしくない!
農作業ファッションの外国人にも冷たいです。
 
イタリアの男女問題を扱うにあたって、紹介したいケースがたくさんあるんですが、
今日はその一つ、数か月前まで、その関係を目の当たりにした人のお話を。
 
ジョヴァンナのケース
ジョヴァンナは法学部を卒業し、司法試験の受験資格を取るために
弁護士のアシスタントを始めました。
この弁護士は街の名士で、市議でもあり、イタリアの自民党員でもあります。
彼には何年も婚約を続けている決まった女性がいますが、
自分の事務所は女性だけしか働かせません、結婚した女性は片っ端からクビにし、
自分に靡かない女性には横暴で、曜日によって一緒に寝る女性を変え、
ジョヴァンナは水曜日の女を担当していました。
彼女は自分が彼の浮気相手とは知りません。
 
彼女が関係を終わらせたいというと、そのときだけ優しく扱うので
そのたびに彼のすべてを許してきましたが、
そのうち、彼が仕事の多忙を理由に同じ事務所の女性すべてと
関係を持っていることを知ることになり、
一か月部屋にこもって泣き続けていました(同居人にはたまったものでない)
司法試験の審査を甘くするように裏から圧力をかけてくれるらしく
泣きながらも関係を続けています。
彼女は晴れてこの弁護士の資格を得ましたが、
未だに事務所に勤め、お給料はもらっていません。
 
この男性、決まった婚約者がいるのにどうして
沢山の女性と関係を持ちたがるのでしょうか?
 
それは、女に囲まれたハーレムを周りに見せつけることがステータスだからです。
婚約者と籍をなかなか入れないのは、一度結婚してしまうと
浮気を理由に女性が多額の慰謝料を請求できるシステムになっているので、
法律を知り尽くした彼は、自分が不利になることを承知の上で
結婚しないのだと思います。
 
ステータス?自分が不利?女性はお前の使い捨て装飾品&リアルエロ本か?!
 
仕事が少ない南イタリアでは、定期的に収入のある男性だったら
誰でも簡単に女性を使い捨てできます、それがとても情けなくてかっこ悪いことに気付いてほしい。
ナンパする際も自分が別荘を持っているとか、よい事務所に勤めているとか
金銭的なものを見せびらかしながら、近づいてくることが多いのも特徴です。
 
お金を稼げる人が税金を払って、それを上手に還元できれば、
きっと女性も活躍できる社会が実現できるんじゃないか?
なんて言いたいけど、南イタリアはズルしてナンボの世界、不正は日本の比ではありません。
郷に入れば郷に従えですが、こればっかりはなじめません。
 
それに屈しないで健気に働いている同じアパートのグルジア人たちに
私は深い敬意を示したいと思います、だから今日は冷凍庫の霜とりやりました。
 
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さて、ノルウェーに行くと、カミッラは待ってましたとばかりに
私と夜のお出かけに出るんですが、
いつもカウンターに座りたがります。
 
カウンターの椅子は座り心地が悪いので、好きではないけど、
出会いを求めるのにはよさそうみたいです。
確かにカウンター席は人の行き来が激しく、
飲み物を注文した人が、しばらく手持無沙汰になるので
ちょっとお話できそうな感じです。
 
結構その辺の人と立ち話するのが、ふつうなのか
気安く話してくれる若い兄ちゃん達にちょっとびっくりしました。
 
 
学生パブのクイズ大会風景(景品が飴)
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毎週水曜日にクイズ大会が行われる学生パブ、
私はナンパ目的でなく、景品が飴にも関わらず一生懸命回答している
学生のみなさんのひたむきさに惹かれて、見物に行くんですが、
こんなところでナンパなんて無理だろうと思いつつ、
女の子グループがやたらときょろきょろして、男性を探している様子、
オタクっぽい女の子たちがイケてる男性グループに
クイズの回答を手伝ってもらったりしていたみたいです。
 
カミッラも負けずに男の子たちとテーブルとシャアしようとしたり、
空席を探している男性たちを誘って一緒に座ろうと頑張りますが、
人口に対して会場が大きいので、難しいところです。
 
私は数年前まで男性と話すきっかけを作るすごいものを持ち歩いていました。
 
タバコです。
 
ノルウェーは室内禁煙が当たり前なので、店の入り口で一服していると
同じく喫煙に来た男子と世間話ができます、
道を歩くお兄ちゃんがライターを借りに立ち止まったり、おしゃべりして行ったりと
コミュニケーションツールの一つになることがわかりました。
それを知っているのか、ノルウェーは女性の喫煙率が高く、
肺がんで亡くなる女性も多いのだと聞きました。
 
現在、私は歯茎タバコにスワップしたので、室内でもニコチン補給ができます、
だから、わざわざ外にタバコを吸いに行くことはしなくなりましたが
北欧の男性はタバコより歯茎タバコを好む傾向にあるらしく、
隣に座った男子とスヌース交換したりもしますよ!
 
ノルウェー男子はイタリア男子よりずっとやさしいんですが、
彼らは多分、私が未成年だと思って親切にしているような気がします。
 
気が向いたら、明日はイタリアのフェミニスト男子の記事を書きたいと思います。
いろんな人がいるんだよ・・・ほんとに。
私のまわりには世間のマジョリティーから外れた人が多いので、
びっくり人間記事になると思います、覚悟を決めるように。