感染を防ぐためにステイホームとか、もう一年以上も続いてますが・・・
ノルウェーに行かないならお家時間で十分な私もそろそろ何か始めたいです。
というわけで、何となく感染者が減りつつある今、ずっと行きたかったインドへ行ったつもりで、東京メトロ東西線で行けるリトルインディア、西葛西へと日帰り旅行をしてきました。
尚、西葛西までは一時間弱の電車の旅となります。
最初に訪問したのはこちら!
ピュアベジタリアンの店"ゴヴィンダス"。
西葛西に行くと言いながら、いきなり都営新宿線の船堀です。
早起きした甲斐もあって、11時半に着いてしまいました。
外にいた接客係のおじさんが案内してくれて、着席すると水を持ってきてくれました。
"ラッシーかオレンジジュース"と言われたのでオレンジジュースを選択、果汁30%くらいの薄くて甘いのが出てきた。多分、ほとんどの人はラッシーを頼むのだろう、情報によれば、4つくらいの選択肢があって、その中に麦茶があったはずだが・・・。
そんなわけで、インド人の選ぶ一番おいしい店という情報を聞きつつも中々行くことが出来なかったので、こういう情報はやたらと集めていました。
そして、情報によれば休日はビュッフェなんです!
この日は3種類のカレーが用意されていました。
手前はトマトライスかな?長いお米をスパイスとミックスベジタブルで炊いた私の大好物ですが、お米は多分タイ米?シナモンやクローブが効いていてノルウェーのインド料理屋で食べたカレーの匂いがします。おいしいですが、バスマティライスではなさそうな上、パラパラではないのが残念。
チーズに加え、バターが入っているので、ヴィーガンである私は食べられないけど、味見をしないわけには行かないでしょう!って言い訳つけて食べてみると、私がインドカレーに開眼したお店で食べたバターマサラの味がした。スパイスの深さと酸味、そして辛さが脳天をジワジワ突いてくるあの味です。お、美味しすぎる・・・。でも、塩が効いているので喉が渇く。
豆がポタージュ状になっているのに軽い。スッキリサッパリ、そして辛い。上のパニールバターマサラが重めのカレーだったので、一杯でお腹が重くなってしまったが、こちらは幾らでも食べられそうなくらい。上のカレー止めておけば良かった。
これは外しません!スパイスも良く効いていて辛さも丁度いい!
豆好きなら一番豆の存在を感じるのではないかな?
ただ、パニールバターマサラの味が濃すぎて豆カレーの繊細な風味がかき消されているのが残念でした。
サンバルは・・・正直、20年前に食べたカンボジアのスープの味がした。
カンボジア出身のアメリカ人にリクエストして作ってもらったカンボジアの代表的なスープというタマリンドで酸っぱくてとっても動物ぽい味がする根菜のスープ・・・まさしくそんな味を思い出すくらい口に入れたときの香りが苦手だった。うーん、ニルワナムのサンバルは大好きなのに・・・。
そして、ラッサムとグラブジャムーンはお腹が一杯でパス。(まあ、甘いものは基本パスです。)
グラブジャムーンってシロップ漬けのドーナツらしいけど、甘さの限度がなさそうなインドスウィーツの代表と言う感じで食べたら後悔しそうだ。
パパドはサラダの湿気で程よく湿気っていました。
揚げ物2種はとてもおいしくて、コンビニのホットスナックコーナーに置いてあったら、毎日買いに行くレベル。
マンチュリアンはホテルの中華レストランで出されそうな高級肉団子の味がするし(食べたことないけど)、緑の揚げ物はハッシュポテトの食感とうま味をスパイスが引き立ててます。
以上が本日のメニューでした。
入店と同時にこねくり回していた生地はこれだったのかな?
チャパティは油を吸い込みすぎて、あまり美味しくなかったけど、ナンは小麦の味わいがあって、なかなかおいしかったです。
と言うわけで、私が食べたお皿はこちら!
美味しいです!残念なのはすぐに満腹になってしまうところ。
イタリア生活で培った胃袋の大きさは、いろいろな人生のイベントと伴に縮んでいき、ここ数か月は食べ放題に行くと損をするような感覚すら覚える。まあ、サンバル以外は全部お代わり(カレーはかなり多めに)した上にデフォルトで付くナンも平らげたから、1500円の元は取ったかな?
ベジタリアンは意識高い系高収入が多いのか、その手のレストランは結構強気な値段設定が多く、動物性は乳製品のみ使ったピュア・べジの店で食べ放題できるのはとってもありがたいです。正直安いと言ってもいいと思う。
この日は私が一人で最初の客だったらしく、貸し切り状態で食べることが出来ました。
実はデルタ株の恐怖からブッフェ形式は避けていたんだけど、これだったらそんなに心配はいらないかな?
お店は接客係のおじさんとコックさんが二人の三人で切り盛りしてました。
途中でインド風の家族が三人、椅子に座り出された水を飲んでいましたが、10分もすると店を出て行きました。水をもらいに来たのかな?ヒンディー語もタミル語もわからない私には何が起きたのかわかりませんが、その訳の分からない状態がノルウェーのインド料理屋を思い出して、何だか幸せな気分になりました。言葉が分からないことは楽しくもあるのだろうな。
そして、スパイスの作用でしょうか?何でもありな頭になってしまったようです。
レジ付近にやたらとインドのスナック菓子ナムキーンが置いてあったけど、あれって売り物だったのだろうか?
私が出る頃、インドが好きで食べに来たと思われる日本人の青年が本日二人目のお客さんのようです。
毎晩のようにこの店の情報を読んでは行った気分になっていたけど、悪い評価を上げていた人のコメントには"店員が感じ悪い"という記述が気になりました、確かにおじさんは真顔で怖いかもしれない、しかし、客に作り笑顔で従属するように行う日本のサービス業が異常だと思うけど。その職種の人たちはとっても疲弊していると思うし、ある意味客を上から目線でバカにしたように見ないと行き過ぎたサービス業はできないと思う。
だからこそ、サービスを売る側の人もそれに見合った行動を取るべきであって、客に物申すのも良し、気持ちに比例した表情を表現するのも客側が容認すべきだと思う。
・・・とか言って、配送の問題でイケアの店員と話が通じなくてクレーム入れた私も立派なクレーマーです。イケアなんで何の解決もしてくれなかったけど。
つまり、皆がもっと相手を思いやれたら生きやすい世の中になるのでは?
なんて考えさせられました。
というのも、このレストランの隣は、ISKCONクリシュナ意識協会があります。
日曜日にはヨガと真言を唱え、最後に食事を摂るという楽しいコースがありますが、感染症対策のため、現在は行われていません。
中を見ようと一歩踏み込むと、サリーを着た日本人のオバちゃんが扉を閉めてしまいました。冷やかしお断りか?
中からは”ハレークリシュナ ハレークリシュナ”と音楽に乗って連呼する声が聞こえてきました。一度聞くとなかなか離れないので、この掛け声が頭い響いたまま、西葛西を目指して歩き出しました。
次の目的地は西葛西ですが、東京メトロを利用して、まずは四ツ谷へと向かいます。
追記
ついでではありますが、冒頭に張り付けたクーラ・シェイカーの”Govinda”は1997年発表だったかな?ファーストアルバム"K"に収録されていて、当時のイギリス音楽界ではこのアルバムがとても評価されていました。イギリスの音楽誌にてこのバンドのメンバーが全員ヴィーガンであるということがとても衝撃的だったのを覚えています。オアシスと違ってとっても恵まれた環境で育ち、生きている彼らが動物性食材のものを食べないという哲学的な選択にまだ10代だった私には理解ができませんでしたが、今は仲間です。